●ラキの物語●
1
朝からパパは鼻歌を歌いながら上機嫌で庭の中心に植えている苗に水をかけていました。
「パパ、新しいお花を植えたの?」
「花では無いけど、一生懸命育てている最中だよ。パパの知り合いの科学者から頂いた面白くて不思議な植物なんだよ」
「面白くて不思議??」
「成熟期があって大人になってからは蝉と一緒で短い命なんだけど、とても珍しい植物なんだよ」
「へぇ〜、植物なのに大人になるんだ、凄い!今は普通の双葉だけど成熟したら、どんな植物になるの?」
「それは…来週成熟期を迎える予定だ。……実際に見せてやるから楽しみに待っていなさい」
「うん!楽しみにしておくネ!」
この時、パパが不適に微笑んでいたのには気付いていましたが・・・。
一週間後
早朝、僕がまだベッドの中で眠っているとパパがドアを開けるなりハイテンションで僕を起こしました。
「ラキ、起きなさい!庭の植物が成熟期を迎えたよ!!」
「え?本当??」
瞼を擦って僕もパパと一緒に庭に向かいました。
:
「パパ…これ……しょくぶつ??あの可愛かった双葉の植物??」
見るからに一週間前の苗時代の原型を留めていませんでした。
「そうだよ、パパが一生懸命育て上げた可愛い触手植物だよ」
「し、触手植物??」
目の前には巨大な緑色の物体があったのですが、苗が植えてあった庭の中心を根元にして大小無数の蛇みたいのが生えていて、植物なのにウネウネと動き、アロエを切った時に出てくる様なトロトロとした汁が表面から浮き上がり、涎を垂らすみたいにデロデロと地面に粘着汁を滴らせているのです。
「パパ、何で植物なのに蠢いているの?」
「おもしろいだろ?」
「…ぅ、うん」
パパは僕の質問に対して答えになっていない感想を述べましたが、僕はもう一度正面の植物を見ると、不思議すぎて取りあえず頷きました。
独りでに先端が蠢く緑の怪物が何だかグロテスクで怖くて若干ですが僕は引きぎみです。
…ですが、パパは僕の手を引いて触手植物の方へ歩いていきました。
すると、何本もの植物の束が僕へ向かってニョロニョロと伸びてきました。
「ひぃッ!!パパ怖いッ!!!」
パパは逃げようとした僕を抑えると、僕を抱き上げ触手植物へ向かって放り投げました。
「パパーッ!!!?」
触手植物は見事に僕の体をキャッチして抱きとめました。
「あははは!大丈夫だラキ、安心して楽しむと良いよ。きっとラキもこの植物が大好きになるさ」
そう言うとパパはキッチンから飲み物を持ってくると、庭に置かれたベンチに腰掛けながら足を組み、僕を楽しそうに観察しはじめました。
「パパァ、怖いよ助けてぇ」
触手植物のニョロニョロが僕の体に纏わり付いてきて凄く怖いのです。
全身を這い擦り回り、足や腕にも巻きついて僕の自由を奪いました。
意思疎通の出来ない植物に体を拘束された僕はパパを見ました。
「やだ、パパぁ〜助けてぇ」
「大丈夫だラキ、触手ちゃんはラキと遊びたいだけだから、ラキも心と股を開いて一緒に遊んだら良い」
「心と、お股??」
僕が首を傾げると、僕とパパの会話などお構いなしに触手の一本が僕のパジャマの裾の間からニョロニョロと入り込んできて、僕の地肌を這い上がってきました。
「ひゃっ!ヌルヌルのが…」
お腹から一本が侵入すると背中などからも別の触手が侵入してきて弄る様に僕の肌の上で蠢きました。
そして初めに入った触手が僕の乳首まで辿り着くと、何故かソコばかりを先端でニョロニョロと触ってきました。
「やっ、やぁ〜ん!僕のオッパイ触っちゃダメェぇ〜」
ヌルヌルの先端はまるで人の舌の様で、上下左右に舐め回されている感覚に僕はついつい気持ち良さそうな顔をしました。
別の触手ももう一つの乳首に辿り着くと、クニクニと僕の乳頭を押し潰してきました。
「あぁ、だめぇ…オッパイ、潰しちゃ…ぁ、ヌルヌルで擦らないでぇ〜」
右の乳首は円を描く様に舐めまわされ、左の乳首は押し潰されながら上下に小刻みに蠢くのです。
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