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☆★STAR★☆
Morning

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シャッ!

と音を立てて誰かがカーテンを開けた





-チュンチュン



鳥のさえずりが聞こえる


差し込む光がウザくて俺は頭まで毛布をかぶる


「朝よ、歩夢くん。起きなさい」


眠いからムリー

母さんの高い声って無駄に耳に響くんだよね

俺は布団の中で丸くなった


「歩夢ったらまだ寝てるの?母さんは起こし方が甘いのよ!私に任せてッ!」

「あら?そう、じゃあ歩美ちゃんにお任せするわ」



ガバッ!と毛布を剥ぎ取られた


今度は枕に顔を埋めて俺は丸くなる

「愚弟め!まだ起きないのか・・・起きろーッ!!!」

枕を乱暴に取られて胸倉を掴まれてガクガク揺すぶられた・・・さすがに起きる俺


「んぁ〜?姉ーちゃん・・・おはよ」

「おはよう!あんた、このままだと遅刻するわよ」

「遅刻ぅ・・・?」


横目で時計を見て俺は飛び上がった


「何でもっと早く起こしてくれなかったんだよッ!!?」

「起きないアンタが悪い」


姉は俺の鼻先をつまむ。


「宮本君はとっくに出て行ったわよ」

「宮本?・・・みやも・と・ッ!?ギャアーーーーーーーッ!」

そういうえばそうだッ!キングッ!

俺は昨日の事を思い出して盛大に叫んだら


「うっさいわよ馬鹿!」

後頭部をバシーン!と姉にはたかれた

俺は頭を擦りながら部屋をキョロキョロ見回した


キングの姿はどこにも無かった


かわりにチカチカと光を点滅させる携帯が目に入り中身を確認するとキングからのメールだった。




――――
From 宮本 千秋 様

non title
--------

帰る

眠い

寝る

学校休む

また明日

――――


・・・日本に来たばかりの中国人か?ってくらいに接続詞のない文だな。


ってか、昨日のアレは何だったんだ?

服もちゃんと綺麗に着ているし・・・



夢?



俺が寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、床にタオルが落ちていた。

これは・・・たしか昨日キングに抱き上げられた時に落ちたものだ。


って事は現実


じゃあ昨日のは一体・・・



嫌がらせ?

おしおき?



・・謎だ


そこで俺の視界に姉が映る



「・・・あ!」


で、俺はひらめいた。

俺がもしアニメのキャラだったら頭の上にピコーン!と閃きの電球の図があったに違いない!・・ひらめきに電球とかいつの時代のアニメだよって感じだが、昨夜のキングの不可解な行動は目の前の姉で証明できる!


つまりキングは・・・


一つ屋根の下に好きな女がいる→ムラムラする→夜這いしたい→さすがにマズイだろ→だがムラムラがおさまらない→1人でオナルのも恥ずかしい→コイツも道連れにしちゃえ!


・・・って事かッ!!?


そうに違いない!ジッちゃんの名にかけて謎は全て解けた!!

姉を見て一人頷く俺。



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あきゅろす。
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