☆★STAR★☆
ばいちゃ
皆で騒いでいると、キング一人だけが俺の部屋に戻ってきた。
「おかえりキング」
俺が声をかけるとキングは少し微笑み、俺の勉強机の椅子に座ると足を組んだ
キングはちゃんと告白出来たのだろうか?
後で聞いてみよう。
「そうだ!今度の休みに皆で遊びに行く事になったんだけどキングも一緒にどう?」
「ムー君ッ!何で金髪野郎まで誘うんだよ」
俺の発言に加藤は不満タラタラ・・・
そんな加藤を気にする事もなくキングは
「歩夢が行くなら俺も行く」
と、綺麗な笑顔で答えてくれた。
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その後は皆でダベってるうちにいつの間にか夜になっていた。
そしたら、またもやノック無しで姉が俺の部屋のドアを開けると
「貴方達!いいかげん帰りなさい!アタシは明日テストなのよ!!」
声を張り上げて言った。
すると加藤が
「そうだ!お前ら帰れ、帰れ!」
皆に向かって手をシッ!シッ!と振る
「加藤君あんたもよ!全員帰りなさい」
有り難い事に姉がツッコミを入れてくれた。
そしたら自分の赤毛を指で弄りながら胡坐をかいて床に座っていた杉田君が
「えぇ〜、俺まだ歩夢ちゃんと一緒にいたぁ〜い!」
駄々をこねる口調で入り口で仁王立ちする俺の姉を見上げた。
「明日学校で会えばいいじゃないの」
即答する姉
「俺だけ学校違うからここに残っていいよね」
「だまれ帰れ」
加藤の言葉を即切り捨てる姉。
マジ怖い
次に一番俺との付き合いが長く、姉との面識も深い慶斗が
「歩美先輩。静かにするから俺だけココに残っちゃダメですか?」
爽やかな笑顔で言う。
その発言を聞いた途端、加藤が横から「テメーだけ残ろうとしてんじゃねーよ卑怯者め、この腹黒!」と実にうるさい。
姉はそんな加藤に構う事無く自分のペースで喋りだす
「ダメよ、全員帰ってもらうわ。静かにする、しないの問題じゃないのよ。私が勉強しているのに一つ屋根の下で和気あいあいと場を楽しんでいる者がいると思うとムカつくじゃない」
「「「「・・・・」」」」
皆黙り込む
つまりは、ただ姉の僻みな訳ですよ。
それを感じた皆は”うわぁ〜・・・”って引いた感じで姉を見ていた。
俺は姉の発言や行動に慣れているから別に普通。
OFFの時の姉は素だから結構性格がキツイというか・・・悪いというか、素直だ。
思ったことや言いたいことはオブラートに包む事無く発言する。
私が苦しんでいるときはお前も苦しめ!・・・いや、違うな。私が1苦しんでいたらお前は125苦しめ!と、真顔で言っちゃうタイプだから今回の帰れコールは姉にしては優しい
仕方無しに皆は重い腰をあげて部屋を後にする。
だから俺は皆をお見送りに玄関まで行き、軽く別れの挨拶をしてドアを閉めた。
俺は部屋に戻りコップや茶菓子を片付ける為、トレーにそれらを乗せて再び階段を降りキッチンまで行ったら、姉はリビングでテレビを見てゲラゲラ笑っていた。
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