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千秋★初恋呪縛C
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とある日、俺は村の商店に一人で行った帰り道、さとうきび畑の所で偶然にもマキを発見した。
二人だけの海以外では初めて会う。
嬉しくて俺はすぐさま走り寄ったが様子がおかしい…
マキは村の子供数人に取り囲まれていた。
よく見ると怪我をしていて、マキは汚れた口元を手の甲で拭うと、ちょっと太った体格の良い子供に飛び掛かった。
俺は正直驚いた。
マキは普段大人しく、どちらかと言うと臆病というか怖がりで力も弱い為、喧嘩なんかする子ではないと思っていたからだ。
それに女の子のマキが男児相手に殴り合いの喧嘩なんて・・・。
だが、俺が驚いて立ち止まったのは一瞬で、真輝が殴られる瞬間を見て俺は頭に血が上った。
走り込み四人いた子供のうち三人を一瞬で伸してやった。
「うわっ!何だコイツ!?」
「ち、千秋?!」
いきなり乱入してきた俺にマキは驚いた顔をしたが、俺はあと一人も倒すべくファイティングポーズを構えた……が、マキに腕を捕まれ突き飛ばされた。
「マキ!?」
「千秋…悪いけどこれ以上は手を出さないで!」
「でもマキ、「お願いッ!」」
…真剣なマキの気迫に俺は何も言えなくなった。
これ以上、俺が喧嘩を手伝おうモノなら俺とマキの何かが崩れてしまう‥そんな気がして、マキの強い意思を尊重しなきゃいけない時だと思った。
だが、それと同時にマキに嫌われたくない弱虫な俺は、ただマキが殴り殴られる姿を歯を食いしばって見る事しか出来なかった。
体格からしてマキの方が劣勢だったが、暫く殴り合いを続けたすえ、僅差で勝ったのはマキだった。
体格の良い男児を殴り倒したのはマキだった。
相手の方から「悪かったよ…」と謝りこの場を納めた。
女の子のくせに、可愛い顔してる癖に、普段は天使以上に綺麗でフワフワしてて可愛い癖に、この時は男以上に男っぽくてマキは本当にカッコ良い奴で、とにかく俺はさらに惚れ直した。
憧れにも似た感情も同時に抱いてしまう程に、マキは俺にとって眩し過ぎる存在になっていた。
俺は、よろめくマキに肩を貸しアノ海に来ていた。
汚れたまま帰ったら親が心配するからと海水で汚れを少しでも落としたいらしいが…
「痛ァーーいッ!」
顔を洗ったマキが叫んだ。
そりゃそうだろう…塩水ですから。
俺は何故喧嘩をしていたのかマキに問うと、理由は真直ぐなマキらしいモノだった。
子供達が野良猫を苛めていたのが許せなくマキから殴りかかったらしいが、マキの登場でスキが出来た猫は無事に逃げ出す事が出来た。
だが、猫を逃がしたマキに腹を立て、乱闘が起きて…‥俺が登場した。
と、いうのが流れらしい。
何故、俺の手を借りずに一人で戦ったのかと聞けば、
「相手が大人数だろうと、先に暴力を振るったのはマキだから…ケジメ…‥うん!自分なりのケジメだ!」
マキは豪快に笑った。
普段は優しくて可愛いけど、意外な一面もあって全く女の子っぽく無い不思議で綺麗な子。
俺が惚れた相手は、なんて真直ぐで美しい人なんだ…、俺はこれ以上ないくらいに胸が熱くなった。
「あ、Tシャツも泥で汚れてるな…」
「え?ま、マキッ!!?」
マキは俺の目の前で恥じらいも無くTシャツを脱ぎだした。
そして、海に入るとジャブジャブとシャツを洗い出す。
「み、見てしまった…マキのオッパイ…」
戸惑いを隠せない俺をよそに、海水で泥を落としたマキは俺の元へ戻ってくると木にTシャツをかけて干しだした。
上半身が裸のまま俺に向き合って座り、普段どおりに話始めるマキだが俺は視線が泳いで仕方が無かった。
白くて細い体に薄く色づいたピンク色の…両胸の先端を見てしまった俺は、駄目だと分かりつつもチラチラとマキの胸を見てしまう。
ペッタンコだけど好きな子の裸を目の前にして変な気持ちになってきたのと同時に、見ている俺の方が恥ずかしくなって来た。
だから俺は、自分が着ているブラウスのボタンをはずして服を脱ぐと、上半身裸のマキにかけた。
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