☆★STAR★☆
トイレにて‐
くっそ〜キングめ!
「グスッ…っ‥」
鼻水が止まらない。
さっきからトイレットペーパーで鼻をかんでいるから鼻がヒリヒリする。
多分赤くなってるだろうな…
今が授業中で本当良かった。
一通り泣いたら落着いたけど…何だか下半身に不快感が。
…まさか!
俺はズボンごと下着を降ろした。
また涙が出てきたよ…
加藤に引き続きキングにまでも男相手に反応しちゃった自分のソレ。
このまま家に帰りたいけど、放課後呼び出しされてる…‥これが噂の鬱気分ってやつか。
情け無さと恥ずかしさに震える指でペーパーを取り、下着についたモノを拭き取る。
イッて無い事だけが心の支えだ。
丁寧に、出来るだけ水分を拭き取り終えた俺はズボンを上げ、蓋をした便器の上で体育座りをした。
そして、深い溜め息をついた
放課後までココで時間を潰そうと思った矢先、静まり返ったトイレ内で響く聞慣れた着信メロディー…って、俺の携帯か。
ディスプレイを見れば内容はメールで親友の慶斗からだった。
〔今どこ?〕
件名無しの短い文が慶斗らしい。
〔二年のトイレ〕
俺も件名無しでRe:も消さずに返信。
直ぐに返信がきた
〔ウ●コか?〕
「死ねッ!」
携帯に向って言った俺は返信する事無くポケットにしまった。
こいつは小学生か!?
だが言葉の割りには俺に笑顔が零れていた。
慶斗のナチュラルなバカ発言に救われる事も少なくない。
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