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☆★STAR★☆
慶斗★勉強会@

【ご注意】

特に山なし落ちなし意味なしです。

今から約一年前くらいで、邪魔な加藤は中学卒業と同時に歩夢から切り離し、キング達など邪魔な連中もいない、平和な時期。

高校1年の時の慶斗と歩夢の平穏な日常風景を慶斗視点で見た話です。

何でも無い時でも苦労人の慶斗ちゃんは色々と葛藤しているようです。

慶斗が変態っぽいです。
あまり腹黒くは無いです。

基本ほのぼの、でも少しだけ…ぬるぅ〜いエロ要素は入ります(笑)









「おい歩夢、荷物はそれだけで良いのか?」

「うん!あまり荷物多いの好きじゃないし」

「いや、好きな奴はあまりいないだろう…」

「ですよねー!…あ、寝巻きは慶斗の服貸して?慶斗の服は大きいから寝る時はゆったりとして良い大きさなんだよねぇ〜」

「お前なぁ…」


試験日が近くなると歩夢が俺の家に泊まりに来るのが定番となっていた。

俺んちで2人だけの勉強合宿は中学の時から行われている。

勉強会と言っても一方的に俺が歩夢に勉強を教える立場になるのだが、歩夢と少しでも一緒に過ごしたい俺にとってテスト期間は個人的にイベントの一つの様に楽しいモノになっている。

鈍感な歩夢は気付いてないが俺は小学校の頃から歩夢に惚れている。

心の底から惚れて大好きな歩夢と一日中一緒に過ごせるって、それだけで俺は凄く幸せだ。

だが、浮かれてばかりではいられない。

俺も本当は歩夢が喜ぶ事をしたいし、遊んだり楽しんでくれる事を一緒にしたい…。

俺は基本的に歩夢を甘やかすのが好きだが、歩夢が赤点を取らないように毎回しっかりと勉強を見てやる。

歩夢からは「勉強の鬼」と言われ嫌な顔をされる事も多々有る。

テスト期間や勉強に煩い俺との合宿は、勉強が嫌いな歩夢にとっては地獄のような日々かもしれないが、教科書を睨み困った顔をする歩夢も、また可愛く、その姿を至近距離から見れるのも勉強合宿の醍醐味だ。

金曜日の今日も学校が終わった後、宿泊の荷物を取りに一度俺と歩夢は真輝家へ向かった。

教科書などの勉強道具と宿泊する際に必要な服等をスポーツバック1つにまとめた歩夢が玄関から出てくると、俺は歩夢の抱えたスポーツ鞄を取り上げ華奢なコイツの変わりに荷物持ちをした。

もちろん歩夢に頼まれた訳じゃなくて俺が持ちたいからしている。

歩夢は俺に気を使って自分の鞄を取り戻そうとするが、俺は簡単にあしらう。

少しだけ意地悪をしたくなった俺が腕を上げてバックを高い位置に持っていくと単純な歩夢はムキになって俺の身体に密着して鞄を取り返そうとする。

「返せよ、こんにゃろぉ〜〜ッ!!」

こんなガキっぽい所も本当に可愛くて微笑ましい。

玄関先で歩夢とジャレ合ってると、玄関の扉が開き歩夢の母が見送りに顔を出した。


「慶斗くん、いつも遊んでくれて有難う。この子ったら慶斗君に甘えてばっかりで…、いつも歩夢君が面倒や迷惑をかけて御免なさいねぇ。試験勉強の邪魔になるようだったら何時でも構わないので佐川家から追い出しちゃってネ」

歩夢の母は冗談交じりに優しげな声で俺に微笑む。

どんな迷惑が掛かろうとも俺が歩夢を追い出すはずが無い。

むしろ、真輝家には帰さず一生俺の家で歩夢と一緒に暮らしたい程だ。

そもそも面倒が嫌いだったら初めから歩夢に惚れたりはしない。
いや、基本的に面倒事は嫌いだが、歩夢だけは特別で何をしても可愛く思えてしまうから俺も困っている。

困る程に毎回、コイツは可愛いのだ。

これも惚れた弱みというか、確実に俺の脳は歩夢に溶かされているに違いない。

俺は視線を下げて歩夢を上から見下ろし、愛しい存在を確認した後に歩夢の母へ視線を向けて爽やかな笑みを顔に貼り付ける。

「歩夢に勉強を教えると俺も復習になるので助かります。宿泊中はしっかりと勉強しますので歩夢の事は任せて下さい」

邪な下心など微塵も感じさせない好青年を演じる俺に対し歩夢の母は嬉しそうにニコニコと微笑む。

「歩夢君と同級生なのに慶斗君はシッカリしてて頼もしいわ!慶斗君みたいな素敵な子が親友でいてくれて私もこの子の母として凄く嬉しいわぁ♪歩夢をよろしくお願いします」

俺は笑顔で歩夢の母にお辞儀をして、歩夢と二人でこの場を立ち去った。



親友…か。

毎日毎晩、夢の中では歩夢を犯し俺の穢れた欲望で汚して、大事な息子さんを妄想の中で陵辱しまくっている俺の事を心底信頼している歩夢の母には若干後ろめたい気持ちも有るが、歩夢の家族から好感を持たれるのは俺の狙い通りでも有る。

真輝家は姉の歩美以外は皆、素直で単純…、そんな感じがするから俺もやりやすい。


俺の家に到着すると歩夢は玄関先で挨拶をしたが誰もいない。

俺は父も姉も留守にし、今日は帰って来ない事を狙って歩夢を家へ招いたのだ。

特にこれといって自分の欲望を行動に出す事はしないつもりだが、歩夢と2人だけの空間が欲しいのだ。


自室へ案内して早速勉強を開始する。

歩夢は嫌そうな顔をして教科書と睨めっこをしているが、難しい顔をした歩夢に優しく声をかけ、丁寧に回答方法を教えてやる。

真面目に参考書を見ている歩夢は、問題を教えつつ俺が至近距離にいて顔を近づけている事にも気付いていない。

無防備なコイツの唇を奪ってやりたい衝動に駆られる。

近づけば近づくほどに歩夢から甘く独特の良い香りがして、俺の心拍数は上がる。

教えれば飲み込みは早く、自分で問題を解き始める歩夢は集中して練習問題を解いているが、俺はその様子をジッと見つめる。

静かな室内には歩夢と俺だけ。

同級生だが俺と違って歩夢は幼い顔立ちをしていて身体も華奢で凄く可愛いのだが、伏せられた瞼を縁取る睫毛は長く、表情によっては時折息を飲む程に色っぽかったりもする。

サラサラで柔らかい髪も、白い肌も、仄かに色づく頬も、桜色をした小さな唇も歩夢の全てに俺は欲情する。

真面目に勉強をしている歩夢には悪いが、このまま押し倒したくなる。

好きな子と誰もいない家で、ベットがすぐ隣にある部屋で2人きりなのだから、ムラムラしても仕方が無い。

本当は滅茶苦茶に犯してしまいたい衝動を必死で我慢して、耐え切れなくなったらトイレに駆け込み自分を制御する。


同性愛どころか普通の恋愛にすら免疫が無い今の歩夢が俺の本性を知ったら、困惑し、きっと俺の手から離れていくだろう。
…いや、優しい歩夢の事だから俺の好意を知っても気を使い友達として一緒にいるかもしれないが関係はギクシャクする可能性が大きい。

それは避けたい。

だが俺だって早く気持ちを打ち明けて歩夢の心も身体も俺のモノにしたい。

俺だって健全な男子だから歩夢とキスをして…セックスだって死ぬほどしたい。

体格差からして歩夢の身体を奪う事は簡単だが、本当に大切な存在だから…、愛しているからこそ、俺は無理強いはしない。

強姦は簡単だ、だが、それをすれば心は手に入らない。

今まで作り上げてきた信頼も全てが無になる。

俺は歩夢の全てが欲しい。

苦しい程に愛している歩夢に、俺の気持ちの5%でも良いから俺も歩夢に愛されていたい。

あくまでも歩夢のペースで…長期戦になるかもしれないが歩夢の心と身体に負担はかけぬように、ゆっくりと俺の愛情を鈍いコイツに注いで伝えていこうと考えている。

愛しているからこそ、本当に大切な存在だから奪わずに相思相愛で繋がりたいのだ。


だが、困難は歩夢だけではない。
鈍い歩夢は気付いていないが、歩夢は結構モテる。

そう、昔から邪魔者が多すぎるのだ。

一見すると平凡な男子だが、どこか人を惹きつける魅力が有る。

誰にでも優しくする癖も、お節介な所も、自己犠牲をしてまで人を助ける所も困り者だが、屈託の無い笑顔が特に人を魅了するのだ。

表情豊かな歩夢の顔は全て好きだが俺も歩夢の笑顔は特に好きだ。



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あきゅろす。
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