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会議2

「多分かよ!?…まぁ、いい。王様に選ばれた輩も興奮のあまりルールを破って最後までシようとしたら壁一枚隔てた他の野郎共がドアを蹴破って王様を全員でリンチって事で決定でOK?」


「了解しました」

「おっけー」

「…それで良い」

慶斗の言葉に浜田君、杉田君、最後に加藤が小さく頷いた。


俺を一人、置いてきぼりにして話は進む。


「誰が選ばれても文句無しですよ?」


そして浜田君が握った棒を真ん中に差し出すと全員は真剣な顔をした。


全員が一斉に棒を引き抜く。


「王様誰だッ!!?」




ほぼ同時に全員が抜いた棒を確認した。


すると・・・、慶斗と加藤が崩れるように床に膝をついた。


「嘘だ…。今度はピッコロ大魔王にまで祈ったのに…、何故俺じゃないんだ…。今度から俺、緑色が嫌いになりそうだ」

加藤は真っ青な顔で意味不明な発言をしており、頭を抱えていた。

慶斗も無言で床に手を付いた。


杉田君と浜田君は無言で棒に書かれている印を見ている様だったが浜田君が震える手で口をパクパクさせた。


「やっ…、やった!!!ヤッターーーッ!加藤さんを見習って貞子にまで祈って良かったぜッ!マジ嬉しいッ!来る、きっと来ると思ってたぜーッ!今度から井戸に住む女性には優しくすると誓うゼッ!」

浜田君は高額の宝クジにでも当たったと思う程の喜びようだった。

ってか、井戸に住む女性とは、なかなか巡り会えないと思います。
現代っ子の俺はそもそも、本物の井戸を見たことが無い。

さすが加藤の弟分、浜田君もツッコミ所は満載だ。



ライフが尽きて、あと一撃でもヘボイ攻撃をくらったらゲームオーバーになりそうな程に弱々しく暗い表情をした加藤がゆっくりと顔を上げて浜田君を恨めしそうに見た。


「純哉、王様の権力を俺にゆず「譲りません!」」

加藤の言葉途中に浜田君は即答する。


「いくら加藤さんの頼みでも、決まってるルールは変えません。それとも加藤さんは理不尽な理由で後輩から権利を奪うんですか?そんな卑怯な事をする人だったら歩夢先輩が軽蔑しそうですよ?」


「・・・くっ!!」

加藤は何も言えなくなった。


「これは平等に取り決めを行い、運のみで王様を当てたんです。そう、王様を当てた人が歩夢先輩に……歩夢先輩を…」

浜田君は途中でニヤけて言葉を止めてしまった。

とてもイヤらしい表情をしてると思ったのは俺だけでは無いと思う・・・。


杉田君は溜息をついて浜田君を横目で見た後に、慶斗と加藤を見た。


「追加で提案だけどぉ〜、浜田純哉って噂によるとガチホモで危険だよねぇ?」

杉田君の言葉に浜田君が眉間に皺を寄せたが、気にする事無く言葉を紡ぐ。

「扉一枚の所で俺らが待機していても浜田純哉が歩夢ちゃんの口を塞いで無理矢理ヤったら最後まで出来ちゃうじゃん?危ないよねぇ??」

「おいコラ狂犬野郎!俺が歩夢先輩を無理矢理レイプするわけが無いッ!!…今さら負け惜しみで雲行きを怪しくするんじゃねーぞ、殺すぞクソが!!」

「別に決まっていた通り独占して歩夢ちゃんに触れるのは当初のルールのままで良いけどぉ〜、俺らの目の届く所でやってくんない?」


その言葉に加藤と慶斗の目が輝いた。


「そうだ純哉!別に純哉を疑ってる訳じゃないが、狂犬の言うとおり、もしかしたらムー君の魅力に押さえが利かなくなるかもしれない。何故なら相手は銀河1可愛いムー君だ」

「加藤さん!?」

「俺は弟分である純也が可愛い!出来ればリンチなんてしたくない!わかってくれ」

「はい??」

「壁なんて有ったら暴走するお前を止められず、もしかしたら純哉がムー君を最後まで襲うかもしれない。そうなると可愛い弟分の純也を俺が自ら半殺しにしなきゃならんのだ!…だが、純也がムー君に挿入する前に阻止することが出来たら俺はお前をぶっ殺す事無く済むのだ」


「はぁ。……つまり、歩夢先輩にイタズラするなら皆さんの前で監視されながら…って事ですよね?」

浜田君の質問に全員が頷くと、浜田君はとても深い溜息をついた。

すると慶斗がカラオケルームの電気を出来るだけ暗くすると扉のガラス部分にハンガーで制服を掛けて外から中が見えない様にした。


「幸い、ここのカラオケは部屋にカメラがついていない。純也君、歩夢に触れるのならココでしてくれないか?如何わしい行為をする事が分ってるのに歩夢を個室で男と二人きりにはさせたくない」

「ちょっ!佐川先輩!あんた始めに自分が言った事を覚えていますか?大人数の前で下半身を露出させられる歩夢先輩の気持ちを考えろって言いましたよね!?ご自分の言葉を曲げるつもりですか!?」


「・・・何かあって歩夢を守れ無いより、俺は自分の言葉を曲げるよ。百歩…いや、一億歩譲って他人が歩夢に卑猥な行為をして1発イかせるのを我慢してやるのだ。このくらい譲歩してくれないかな?俺も悪ノリしてルールを決めてしまったが、本来だったら歩夢の裸を見せるのも許さない。歩夢の性器に他人が触れるなんて言語道断だ」

「ってか、別に歩夢先輩は佐川先輩の所有物じゃないっすよね?・・・その言い方、勘に触りますが、心配になる気持ちも痛いほど分ります。…了解しました。但し絶対に邪魔しないで下さいよ?俺も本番はしないと誓いますので、途中で乱入とか絶対にダメです。俺が歩夢先輩に挿入しないかぎり二人の間に入って来ないで、我慢して大人しく座っていて下さい」

「分った、邪魔はしない。我慢する…」


慶斗は苦虫を噛み締めた様な切ない表情で頷いてソファーに座った。

加藤も慶斗と同じく苦しそうな顔をして、無言のままソファーに腰掛けて拳を握り締めていた。


「いいなぁ〜。俺も歩夢ちゃんに触ってエッチな事したいなぁ、羨ましいぃ〜!本番無しのセックスじゃん?俺も歩夢ちゃんとエロエロしたい〜」

杉田君はブツブツと何やら言いながら壁にもてれてタバコを吸い始めた。



・・・・って、言うか。


俺の意思はどうするの?



みんなの会議に圧倒されて、口出し出来ずにいたけど俺のピンチ到来ですよね!!?


ついウッカリしてたけど、つまりアレだよね?



皆に見られて、後輩に身体を弄られて、こんな所で公開射精ッ!!?



いやいやいや。



冗談だろ?



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あきゅろす。
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