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会議


「歩夢先輩、まだ顔が赤いですね。のぼせてますか?」

ラミネートされてる別紙のデザートメニューで仰いで風を俺に送ってくれる浜田君だったが、一度手をとめると制服のボタンに指をかけた。


「失礼します。のぼせ改善の為に第二ボタンまで外しますね」


細くて長く綺麗な指でボタンが外されていく。


「俺も歩夢ちゃんを介抱する〜♪」

杉田君も俺の傍に来た。

皆、すごく優しい。



と、思っていたら・・・



杉田君がいきなり俺のズボンのベルトを外し始めた。


「す、すぎた…君?」

「俺は歩夢ちゃんのおチンチンを拭いてあげる。こんだけ勃起していたらパンツの中はヌルヌルの濡れ濡れだよね?シミになる前に拭いてあげるよぉ〜」


「んなッ!!?」

自分の下半身を見れば…確かにモッコリしていた。


「いや、その役は俺がやろう。ムー君の股間を濡らしてしまったのは全て俺の責任だ」

加藤が立ち上がって俺の所まで来た。


「いやいや、黒高の帝王様はごゆっくり座ってて下さ〜い。後は年下で王様ゲーム的にも下っ端な俺が責任をもって歩夢ちゃんの面倒を見ますからぁ〜。」

「狂犬テメー、こんな時だけ年下ヅラしてんじゃねーぞ」

「そうだ、狂犬野郎。年下だったら俺も対象だボケ!」

加藤に便乗して浜田君も反論した。
と、思ったら。

「加藤さんの責任は、弟分である俺の責任でもあります。ここは俺が歩夢先輩の面倒をみます!」

「いや待て、純哉。お前…ちゃっかり美味しい所を持って行くつもりだろ?」

「い、いえ。そんな事は…」


口論が繰り広げられる中、もくもくと俺の顔を拭いていた慶斗が溜息をついた。



「…ったく。お前らいい加減にしろよ。歩夢の性器を拭きたいからって、今、ココで歩夢の下半身を露出させる気か?こんな場所で、こんな大人数の前で勃起して濡れて恥ずかしい姿になった性器を披露される歩夢の気持ちも考えろ!」


「「「……」」」


三人は静かになった。

やっぱり慶斗って考えが大人で色々と気が利く超良い奴だな。

慶斗は俺の背中に手を入れて抱き上げようとした。


「ここは幼馴染で親友でも有り、歩夢にも信頼され頼られている俺がトイレの個室でシてくる」

俺を抱き上げようとした慶斗の腕を3人全員が掴み阻止した。


「おいコラ待て腹黒ッ!!出たな腹黒らしい腹黒の一面。テメー正論を並べて抜け駆けしてんじゃねーぞ?…個室でシてくるって何をする気だゴルァ!」

「慶斗ちゃ〜ん、それは無いんじゃない?」

「加藤さんが仰る通り、紛れもない腹黒っぷりっスね。恐ろしいっ!」


慶斗は俺から腕を離すと3人に向き合った。

「何か問題?」

「大有りだボケ!」

涼しい顔で開き直る慶斗に対して即返答する加藤。


浜田君は王様ゲームで使用した割り箸を拾っており、番号を隠すように持つと3人の前に差し出した。

握ってるのは1本減らした合計4本。

「王様の棒を引いた人が歩夢先輩の面倒が見れる権利を得る…ってのは、どうっすか?拭くだけじゃなくて張り詰めて可哀想な性器を慰めてやる事も出来るって事で、王様になった人が歩夢先輩に触れて射精させても文句無しってルールです」

「…俺は純哉の案に賛成だ。俺以外の奴は絶対に王様の棒を抜くなよ?もし、王様を抜いても速やかに俺に譲渡するように」

「それはムリじゃな〜い?寝言は死んでから言えばぁ??」

加藤のジャイアニズム論に杉田君が鼻で笑った。

慶斗は険しい顔をしていた。


「4分の1の確率・・・、のってみるか…。ちょっとルールを追加するけど良いか?」

「何ですか?」

「あくまでも歩夢の介抱って名目だから、勃起を鎮める為にヌくまではギリギリ許すとしても、それ以上の行為、例えば穴に何かをする奴は全員でリンチ、死刑」

「全員でリンチとか、慶斗ちゃんって結構エグイね。…慶斗ちゃんが王様になる場合も有るのに良いの?この場にいる煩い連中が一時でも公認の上で歩夢ちゃんにイタズラ…じゃなくて、何だっけ、介抱?出来るんだよ?俺は慶斗ちゃんを含む厄介なコイツ等の前で歩夢ちゃんを自分のモノにしたい。…さっきの帝王の様にお前等全員の前で歩夢ちゃんを独占したい。………ってのが、本音だけど、やっぱり慶斗ちゃんの提案でOK〜♪」


「加藤、お前もそれで良いか?」

「…あぁ。腹黒の提案ってのが嫌だけど、それで良い。俺からも提案だがムー君を触るのはトイレの個室だろ?その間、もしも何かあった時の為に全員トイレで待機。個室では2人きりになれるけど扉1枚隔てた所に邪魔者がいるってのはどうだ?」

「歩夢が絡んでいるのに珍しく冷静だな。自分が王様から外れたときの保険か?俺は賛成だが、我慢出来なくなったからって扉を壊して乱入ってのは無しだぜ?」

「うるせぇ腹黒、俺に気安く話しかけな。乱入なんてしねぇよ……多分。」



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