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☆★STAR★☆
侮るべからず!

阿部が、慶斗にボールをぶつけられた外太股を労る様に擦りながら何故かチャラい口調で言うと俺の目前に胡座をかいて座った。


それから少し遅れて俺の横に座った小野沢にも声をかけた。


「小野沢おっつー。大変そうだったね」

「おう、超怖かったぜ!佐川チームの内野は会田のボールに怯え、俺達会田チームは佐川のボールに怯え、全く情けない試合だったが…緊張感が有ってそれなりに楽しい試合だったぜ」

小野沢が戦を経験したサムライの様にカッコ付けて“フッ”と笑った。

だが俺は小野沢の肩にポン、と手を乗せるなり・・・

「俺が見た感じでは小野沢、楽しんでいた様には見えなかったよ。超怯え上がった表情してたぜ?」


小野沢をからかう為に俺が憎まれ口を叩き、ニヤニヤと笑って横目で見ると小野沢は怒った様に少し顔を赤らめて俺の脇腹に手を伸ばしてきた。


「歩夢ウゼ〜!あの恐怖感と戦っても無いくせに上等な事言ってんじゃねーよ!…これでもくらえ!コチョコチョ攻撃だっ!!」


言葉どおりに小野沢は俺の脇腹をくすぐってきた。


「ばっ、バカやめッ…アハハはッ!止めろ小野沢ぁははははッ!!」


何て低レベルな遊びだ…。

とても高校生とは思えない幼稚な行動だが、俺のクラスメイトはバカ男子が多い為、小学生の様な事を平気でやる痛くも楽しい奴らばかりだ。


俺はというと小野沢のくすぐりに大爆笑して、座り続ける事も出来ずに隣りにいた小峰にもたれてクスグリ攻撃に悶えていた。

すると悪ノリした小峰が俺を羽交い絞めにして、コチョコチョ大魔王の小野沢に荷担した。

ダイレクトに敏感な脇腹を刺激されて俺は身体をくねらせて、さらには足をバタバタさせた。

そしたら俺の足が阿部の顎に当たった。

すると阿部は顎を押さえながら立ち上がった。

「この糞野郎どもぉ〜ッ!オイこらッ!歩夢!それと小野沢!ふッざけんなよガキどもが!…俺が今からお前ら二人にお仕置をしてやる!」


…俺達三人でふざけていたのに、どうやら俺を羽交い絞めにしている小峰は良いらしい。


「まずは歩夢からだッ!…小峰、そのまま歩夢を拘束しておけよ」

あぁ、なるほど。
味方になる人が必要だったのか。

阿部は言い終わるなり俺の両足を掴むと左右に広げた。


「?」


俺がクエスチョンマークを浮かべていると、阿部がニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「くらえ!阿部様必殺奥義、電気按摩ッ!!」


うわ、バカだコイツ!

俺と小野沢をガキ呼ばわりした阿部だったが…、ただの電気アンマに奥義とか言ってる時点でアホ確定だ。

全く、どっちがガキだか…。

ってか、どうでも良いけど俺のズボンが汚れ無い様にか、安全の為か定かでは無いが、ちゃんと体育館シューズを取ってから仕掛ける所がアホなりに優しいと思う。

俺の友達は残念なくらいアホが多いけど根は優しい奴ばかりなのだ。


阿部はゆっくりと自分の右足を俺の股間に当てがった。


おふざけの電気アンマを侮っていた俺はすぐに焦る事となる。


阿部の足が動き出し激しく俺の股間を摩擦し始めた。


コスコスコスコスコスッ!

布が摩擦して、下着の中にある俺の大切な部分がクニュクニュと潰されながら刺激を受ける。


「ツ!?ちょっ!くハッ!!」


なんか…ヤバイかも。



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