☆★STAR★☆
カトー
「やっぱりムー君だ!」
俺はコイツらを知っている、中学の時の同級生だ。
中学で俺は『ムー君』と呼ばれていた。
理由は姉の真輝歩美と同じ部分『真輝歩』は、俺にはもったいないからだそうだ。
誰かがそう呼び出していっきに広まった俺のあだ名
失礼極まりないが慶斗意外は皆、姉と唯一ちがう文字で俺を読んでいた。
「久しぶり、相変わらず不良だね」
「久しぶりィ〜、ムー君が今の時間からココにいるって事はサボり?」
「あぁ…まぁ‥そうなるのかな?」
「ムー君がサボるとか珍しいじゃん、何か悩みとかあんの?」
中学時代から皆と浅く広い付き合いをしていた俺。見た目は不良だがコイツらとも一応友達だった為、基本が真面目な俺の性格を心配してくれているのだろうか
‥ちょっと嬉しさと申し訳なさが入り交じる。
「悩みなんて無いよ、心配してくれてサンキュー!」
「そっか良かった!相変わらず歩美先輩と違って地味だな」
「うるさいよ!姉貴は化物なんだよ!その名もオーラ放出しすぎ女」
「ネーミングまんまじゃん!ってか超センス無くてウケる!」
皆で笑い合う、皮肉は言うが基本的に良い奴ら。
「俺はムー君の方が可愛いと思うけどな〜、普通っぽく見える所もツボ」
背後から両腕で抱込み俺の肩に顎を乗せたコイツは加藤充。
相変わらず変な事を言う。
加藤は昔から慶斗と同じくらいスキンシップの激しい奴だった。
「加藤ちゃん、ムー君と高校からガッコ違って寂しがってたもんね〜」
「そうだぞー!俺ムー君依存症だもんね!長い事会って無くて俺死にそう!!もう、離すもんか〜♪」
「そんなんで死ぬ訳ねーよ!しかも先月会っただろ!」
そう、先月俺と慶斗でCDを買いにショップにいたところ偶然加藤と会ったが、慶斗を見るなり舌ウチし、軽い挨拶程度で去ったのは加藤の方だった。
「あの時は悪魔がいてムー君に近寄れなかったけど…‥」
悪魔?…って
「うわっ!ちょっ‥何するんだ加藤ッ!」
加藤のバカが俺の制服の第3ボタンまで外し、首筋に顔を埋めて首の根元をキツく吸い上げた。
ピリッとした痛みか走る。
「それにムー君、携帯変えたでしょう!連絡取れなくて俺超ー悲しかった!」
加藤は肩から首を舐め上げ、耳の中に舌を入れた。
「んあぁッ!!はぁ…バカッ…やめッ!…‥助けて‥」
変な声が出た。
おまけに身体がゾクゾクして足腰に力が入らない。
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