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☆★STAR★☆
後日
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「はぁ〜〜〜〜〜ッ!」
俺は盛大にため息をついて頭をワシャワシャと掻く。

あれから三日がたった

あの日は杉田君の胸で散々泣いて、五時限が始まる予鈴が鳴ると、無言で杉田君の方から空教室を出て行った。

多分、俺に気を使ってくれたんだ。


そして、あの不良達と関わった事が嘘の様に今日まで平穏に暮らしている。

今は三日前と同じく俺の苦手な工業簿記の授業中だが教室を出るなんて馬鹿な行為は絶対しない。

あぁ、日常ってこんなに幸せな事だったのか…俺はノートに“平凡万歳”と落書きしながら教師の話を聞く素振りをしている、その時――ー‐




-ガラッ!!


勢い良く教室前の扉が開き教師含む全員が硬直した。

・・・・・キングだ。

「ちょっと探し物」
教師の肩をポンと叩くと教室をキョロキョロと見回した。



…嫌な予感がする




キングは俺を見つけると「発見!」と元気良く発声し俺の机の前まで歩み寄る。


クラス中の視線が俺に刺さる。


キングは俺の腕を掴み、後ろの扉から俺を連れ出した。

「ウワッ!!ちょっ!キング!?」


よりによって本日、大親友の慶斗君は法事でお休み。

クラスの皆が哀れむ目をしていたが誰も助けてはくれなかった…教師に至っては見なかった事にするつもりか目を背けてやがる…は、薄情者め!



キングに手を引かれ俺達は廊下を歩く。

俺も命が惜しいので無駄な抵抗はしない。

歩幅が違うので若干俺は小走り状態…情け無い。


今日のキングはご機嫌なのか、前回より彼の周りを取り巻く空気が軽く感じられる。


「お前の名前もクラスも学年も聞いて無かったから探すのに苦労した。」

「すみません」


別に謝る義理は無いが怖いから言っとく。

「以前ボコッた三年の連中に探させようにも、お前の特長って“普通”じゃん?流石にそれだけの情報じゃ辛い、と泣き付かれちゃってさ〜」

「特長無くてすみません」

俺って超なさけない!
・・だが三年の方々が俺より哀れに感じるぞ!

「お前って先輩だったんだな、ウケる。」

何がウケるのかは、この際聞かないでおこう。

俺は手を引かれるまま校外に出た





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あきゅろす。
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