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☆★STAR★☆
3


「オイッ!やるぞ!」

「イェ〜イ♪」


-ドガッ

掛け声と同時に奴等が俺に殴りかかってきた。

始めに右顎を殴られた後に、足を蹴られて、バランスを崩した俺はそのまま汚いマットに倒れこんでしまった。

情けない…

“殴り返してやるッ!”と、意気込んでいたくせに全く手も足も出る事無く地に沈むヘタレな自分が残念すぎる。

不良の一人が仰向けに倒れこんだ俺の腹に跨ると前髪を掴んだ

「何だよ、もうお終いか?弱すぎだろ」

ゲラゲラと笑う男たちに殺意が沸いた。

弱いとか…本当の事を言うなッ!なんて思っちゃう自分が実に情けない。

「じゃっ!そろそろ口封じといきますかぁ〜」

男は言うなり俺の服を脱がし始めた。

「はあッ!?ちょっ、何やってんだよ!?」
当然、俺は質問する。

「口封じって言ったろ?日本語理解出来ない?く・ち・ふ・う・じ」

「だからって何で服をッ!!?」

「後でお前が強い奴にチクって俺らが仕返しにあわない様に、お前の恥ずかしい写真を撮る。もし杉田にこの事を話せば、その写真を町中にばら撒く…」

「んなッ!!?やめろぉおおおッ!!」

とんでもない事を考え付く悪党め!俺は全身の力を使って必死に抵抗を始めた。

「クソッ!暴れるなッ!!オイッ、足を押さえろ!」
「りょうかーい」

周りで見ていた奴も俺を押さえ込んでしまった。

こんにゃろ〜〜、動けねぇ…


俺に跨っていた不良がシャツのボタンを全て外し終え、服を左右に開いて俺の上半身を露にした。

「何だコイツ、男のくせに色白だな」
「本当だ。細いから貧乳の女みたいだな」
「たしかに…筋肉ねぇし、肌も綺麗だし…男って言うか女の身体に近いな」

-ゴクリ…


誰かが生唾を飲む音がした。


何か…デジャヴなんですけど・・・。


俺を一斉に見下ろす男たちの視線がかなり気持ち悪い。
物凄く嫌な予感がします・・・どうか、俺の予感よ、外れてくれ!

…と、思っていたのに俺に跨る不良が手を伸ばして露出する上半身の肌を触ってきやがった。

「すげぇ・・スベスベだ」

「俺にも触らせろ!」

「俺も」

「その辺の女より良いんじゃね?」

一斉に俺の肌に触れてきた

「止めろッ!触るなッ気色わりぃッ!!俺は男だッ!」

何で同性の肌を触って鼻息を荒くしてんだよ!マジで理解出来ない!

「あぁ、男なのにピンク色の乳首とかエロくね?」

指先でギュッと摘んで引っ張られた

「ひゃっう!…いきなり何すんだよ変態ッ!離せ!触るな!!」

「お?今一瞬、可愛い声出なかったか?後半の汚い言葉には萎えるけどぉ」

「もっと乳首弄ってみれば?」

男は笑って俺の胸を触ってきた。
指で摘んでは、爪先で突起を押しつぶして、クリクリと転がされる

「ヤッ!止めろッ!!!・・・ッ、ゃめ・・んっ、ぁ」

体が震えだす俺を見て彼等は再び生唾を飲んだ。

「やべぇ〜、マジたまんねぇ」

「結構、良い玩具になりそうじゃん?」


一人が携帯を構えて俺にカメラを向ける

ピロリ〜ン♪

「まずはエロい顔と、先っぽが尖ったエロい乳首の撮影完了ぉ」


マジで撮りやがった。こいつら最低だあああ!!

俺はじゃっかん半泣き状態

「あれ?こんだけで泣いちゃう?今からもっと卑猥な写真をいっぱい撮るからねぇ、たくさん泣けよ。その方が燃える♪」

くっそーーッ!随分楽しそうだなオイ!
性格歪みすぎだろマジで!

何か悔しいから俺は歯を食いしばって涙を堪えた。




「なぁ・・・少し勿体無いけどコイツを浜田ちゃんに献上したら、俺たちも幹部にお近づきになれるんじゃね?」

一人の掛け声で胸を弄っていた指が止まった。全員がその発言をした人に振り返る。


「幹部に・・・近づける?」



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