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君だけを想ってた
6.



「俺、彼女と約束あるし帰るわ。お前この後どぉすんの?」

「あ〜、俺ちょっとぶらぶらしてから帰るわ」

もしかしたらメールが来るかもしれない、という僅かな期待を抱いていた。

「そっかぁ!じゃあ行くわ。また連絡すっから」

「おう。彼女と仲良くな!」

聖二を見送り、ポケットから勢いよく携帯を取り出し、再度問い合わせをする。


"0件"


「...帰ろ」


帰ってもどうせ暇だし、DVDでも借りてかえるか。

俺、なんか振り回されてんなぁ。

メールだけってのがいいのか...おもいきって誘わなきゃよかった。


ヴーヴー

「きた!?」


"新着メール1件"

ゴクっと唾を飲む。


題名 無題

本文
何処に行けばいいですか?



まじ!!やっば!!変な汗かいてきた!!

題名 まじで!

本文
じゃあ駅前の本屋に7時でいい?


題名 無題

本文
わかりました。


「うっわ、緊張してきた!」

7時まで30分しかねぇし!急いでトイレに駆け込んだ。

「適当な服、着てきて損したぁ!」


ヴーヴー


"新着メール1件"

題名 無題

本文
着きました。


「早過ぎだろ!!」




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あきゅろす。
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