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短編駄文
わん。

今日もまた、目覚めてしまった。

私はもう、目を覚ましたくない。
現実は苦しくて何も与えてくれないから、ずっと夢を見ていたい。

「おはよ…魅ぃちゃん…」

そう思っていた頃が馬鹿馬鹿しい。

「おはよう、レナ…よしよし…」

魅ぃちゃんが隣に居て、私をずっと見つめていた。きっと、起きてからずっと…少しも目を反らすことなく。

外はまだ紺碧。明け方といったところ。

「もうっ…やだぁ…駄目だよぉ…」

「へぇ…かわいい…。」

魅ぃちゃんは私の羞恥を本当に喜んでるみたいで…にこにこと太陽の笑みを見せていた。

「可愛いよレナ…もっとおじさんを楽しませなよ…」

魅ぃちゃんの手が私の視界に広がる。そしてやがて…

「あ…」

ぎゅっと…抱き寄せられる。

「レナ…おじさんはね…」

「おじさんは…レナにして欲しい」

頬を赤く染めて目線を斜め下に下げて懇願されて、どうすればいいのか分からない。

「レナ…して!」

「魅ぃちゃッ…」

「犯して…」

いや…だ…

魅ぃちゃんの身体が私の身体全体を包み込んでくる。それは全てを抱かれるような包容力。

その大きな胸が柔らかにむにゅんと胸同士をこね合う。

「レナ…レナ…」

それは求愛。ぺろぺろと耳元を擽ってきたり鎖骨や首筋に舌を這わせたり。その度に私は身震いして感じてしまう。

「魅ぃちゃん、大好き」

「―――えっ」

無理矢理に魅ぃちゃんの身体を仰向けに押し倒し狂った獣の如く魅ぃちゃんの身体に貪りつく。

「きゃ…レナっ…嬉しいよッ…!あぁっ…」

衣服を剥ぎ取るのに苦労を要しないのは魅ぃちゃんが抵抗しないから。

「レナ!おじさんのこと苛めて…!」

「言われなくても分かってるんだよ…だよっ。」

優しくなんてしてあげない。順序なんて関係ない。ただ私がしたいように…

「ひっ…ひうぅぅ!?いきなりッ…」

下着姿になった魅ぃちゃんの身体をベロベロと犬のように舐めあげる。

…犬のように…

「わんわんッ!」

「レナ…?ひぁぁッ!?」

私は魅ぃちゃんの飼い犬。鎖をつけずとも逃げることのない…忠犬。

「がうがう!わぅ!」

普段忠実に従っているせいか忠犬はご主人様をより強く求めてしまう。

「レナッ…待って…ッ!」
「あむあむあむッ!」

魅ぃちゃんのソコは私の唾液と自身の愛液で凄いことになっていた。

魅ぃちゃんは既に息を荒くしてやらしく喘ぎ、私はそんな魅ぃちゃんを見て更に欲に忠実に。

「あっ…あぁッ…」

がうっと下着に噛みつきそのままグイグイと顔を振って脱がせる。

「レナッ…まて!まてっ!」

まるで犬に命令するように…というか、今の私は犬なのだからそれでいいのだが、まて、と命令された。

でも私はまだ…まてを教わっていない。

まて?どうゆうことだろう。

「ちゅうっ…ちゅぱっ…わぅわぅ!」

「いっ…あぁぁぁッ…!」

身体を仰け反らせビクビクーッと頻繁に痙攣させて快感に唾液を零す魅ぃちゃん。

ぺろっ…ちゅるっ…

「んひ…レナぁぁぁッ…やだっ…もうッ…!」

限界が近いのだろうか魅ぃちゃんは切羽詰まったような声で激しく腰を揺らし私の舌から逃げようとする。

でも…逃がさない。魅ぃちゃんの柔らかな肌をがっちり掴み腰を固定し…秘処のあらゆる所に舌を這わせ尽くす。

「あっあっあっ…!!くぅぅぅッ…!!」

魅ぃちゃんの気持ち良さそうな…快感に悶えるかのような高く艶やかな声が響く。

ビックンビックンと激しく、電気的に身体が震え…私の口の周りを濡らし…。

「んふーっ…あぁんっ…はぁっ…」

絶頂に至ったみたい。
目は焦点が合っておらずただひたすらに息を整えている様子。

「はぅー…わんわん!」

犬の泣き真似で魅ぃちゃんに吠えつつ頬を胸元にすりすりと擦り寄せる。

「あぁ…よしよしー…」

頬を染めたまま横目に、私には視線合わさずそっと髪を撫でてくれた。

「かぁいいよー、レナちゃんお持ち帰りー…」

少し眠たそうな声で頭を撫でてくれながら私の真似をする魅ぃちゃんが…かぁいかった!

はぅー…

魅ぃちゃんに撫でられると私まで眠たくなってくる。


「レナぁ…おじさん眠たい…」


その言葉を最後に私達の意識はぷつりと消えた。











―――「レナと魅ぃはお盛んなのですよ。にぱー…!」

「今朝はどんなプレイをやらかしたのですか?にぱーっ!…にぱーっ!」

「どちらが攻めだったの!?ねぇ!!聞いてる!?答えて!!」

遅刻の罰は梨花ちゃんの執拗なまでの言葉責めだった。

「梨花ちゃん…最近変わったよな…」

圭一くんの溜め息は魅ぃちゃんの号令にかき消された。






―――昼休み。

「魅ぃのお弁当とレナのお弁当がそっくりなのですよ…にぱーっ。」

「レナの手作りのようなのです…にぱぱーっ。」

「裸エプロンがデフォルトなのですね?にぱぱぱーっ!」

私と魅ぃちゃんの箸が止まる。

「大丈夫ですよ、二人のラブラブ弁当には手を出しませんです。」

私と魅ぃちゃんの頬が真っ赤に染まる。

「梨花…変わってしまいましたのね…」

沙都子ちゃんの溜め息は隣のグループの「いただきまーす!」にかき消された。

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あきゅろす。
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