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短編駄文
ぞっこん
ギャグ、カオス。レナ×魅音ノンケで相互セクハラ。










先週、転校生が来た。

年が近い女の子で、竜宮礼奈というらしい。

しかし彼女が自ら

「レナって呼んでね?」

と言っていた。自らニックネームをつけるという謎の言動はともかく可愛らしい女の子で、話してみて思ったのは、とにかく気が合う。

特に人見知りもせずノリも良い。そろそろ部活メンバーに誘って見ても良い頃だろうか。



…と、その前に私が誘いたいのは…自宅、園崎本家である。

可愛らしく年も近い女の子を家に呼んでみたいと願うのは当然。あんなに可愛いのだから悟史なんかに取られてしまうと勿体ない。早めに手を打たなければ。

そこで一般人がまず抱くであろう疑問…というかツッコミは

お前も女だろ!

ということだろう。

しかしそんなのは気にしない。

何故なら私はフリーダムなタチ寄りのリバであり園崎魅音だからだ。

要するに…一目惚れであるということにしておきたい。

最初にレナを視界に入れた瞬間から今の今まで私はレナにぞっこんラブ、ときめきの先駆者だ。

そして会話を重ねる度に増す胸の鼓動と身体の疼き…艶を増す吐息。

私の今の状態を4文字で表すと…「はぁはぁ」だ。

レナには可愛いものを見るとお持ち帰りしたがる癖があるみたいだ。

本家へ誘えなかった場合は奥の手としてかぁいいモードを発動させる。
かぁいいモードのレナは恐らく欲のみで形成されている為、私がレナの欲に忠実に従えば私はレナのものになり、やがてはレナが私の手に収まるのだ。

この完璧な計画に他の第三者が入り込む余地など無い。

レナ…私のレナ…。



ジャララーン…



校長先生によるベルの音が響き、今日の授業が終わった。

妄想に満ちた時間も終わり、その妄想を現実のものにする時がやってきた。

「レナ!今日はおじさんの家で二人で遊ばない?今日、家に誰も居ないからさ…」




















―――私は竜宮レナ。

今日から竜宮レナなのだ。

そう一息ついて教室へ入った。

それが私を本当に変える瞬間だった。

「か…かぁいい…」

その娘はかぁいい顔でかぁいい服を着ていてかぁいい胸でかぁいいお尻でかぁいい髪でかぁいくてかぁいかった。

そして何と言っても…











かぁいかった。










私は自己紹介を済ませるとわざと席に悩む。

どうやらあのかぁいい娘は園崎魅音という、クラスの委員長みたいだった。

魅音ちゃん…と呼ぶ?

それだと何だか距離がある。

私はあんなにかぁいい委員長さんに距離を置くの?

そんな事はしない。

何故なら私はリバーシブルなタチ寄りのネコでわんわんなお持ち帰り兵器だからだ。

なので私は彼女のことをかぁいい呼び方で

「魅ぃちゃん」

と呼ぶことにした。

そしてその魅ぃちゃんはどこへ座ればいいのか分からないのを装っている私に対して

「ん…宜しくね、レナ。私の隣空いてるよ?座りなよ!」

と…誘ってきた。

転校生が来るということは事前に知らされていたに違いない。

それに伴ってこんなにかぁいい感じで私の胸を打ち抜き、更にかぁいい声と口調で隣に座れというサディズム丸出しの命令をしてきたのだから誘ってきたに違いないのだ。

私はかぁいいものであれば何だってお持ち帰りする。

それが同性のクラスメイトであろうと変わりは無い。

かぁいいものはお持ち帰りしなければ法律によって罰せられるのだ。

だから私は魅ぃちゃんをお持ち帰りする。

暫しそのタイミングを伺うべくしばらく私は魅ぃちゃんの好感度を上げ続け

・お持ち帰りする

という選択肢が現れるのを待つ。











それから一週間が過ぎた頃…不意にその時はやってきた。

魅ぃちゃんが突然に

「レナ!今日はおじさんの家で二人で遊ばない?今日、家に誰も居ないからさ…」

という誘いをかけてきたのだ。

なんて大胆なのだろう。

家に誰も居ないということは即ち二人きり。

放課後に二人きりで遊ぶ…アソブ…ア・ソ・ブ。

それはつまり…

魅ぃちゃんは私をお持ち帰りするつもりなのだ。

私をお持ち帰りして私の衣服を剥ぎ取り身体を重ね熱い一時を過ごそうと企てているのだ。

魅ぃちゃんは真性のタチに違いない。

私は…

・お持ち帰りされる



…まさかこんな選択肢が現れるとは思いもしなかった。

私はタチ寄りのはずだったのに…



「魅ぃちゃん家に?いいのかなっ?…かなっ?」

「勿論だよ…さっ、そうと決まったら早速帰ろっか。二人きりでさ…」



やたら鼻息の荒い魅ぃちゃんと聖なる秘密の花園へ向かった。










「ただいまーっ」

「お邪魔しまーす…」

「さ、レナ…あ、暑いでしょ?服脱いでいいんだよ?」

「み、魅ぃちゃんこそ暑いんじゃないのかなっ?かなっ?」

「じゃ、じゃあ脱がせ合いっこしよっか」

「うんっ…すっごく…いいと思うよっ…!」














「うはー…いいカラッ…っとと、レナ…ま、マッサージしてあげよっか?疲れたでしょ?」

「じゃ、じゃあレナも魅ぃちゃんにマッサージしちゃおうかなっ?かなっ!?」

「レナぁ…どう?気持ちいい?」

「すっごく…気持ちいいよ魅ぃちゃん…!」

「あ、おじさんはもう少し下の方が凝ってるんだよね…」

「こっ、ここかなっ?」

むんにゅー…

「あふんっ!そう、そこ!」

「ここも凝ってるんじゃないかなっ?こっちもかなっ!かなっ!!」

「あーっ…!」




















その晩、私達は朝まで「マッサージ」を互いに続けた。














「いやー、き、気持ち良かったねー…マッサージ。」

「うん、すっごく気持ち良かったよ…マッサージ。」

「レナはマッサージが凄く上手だね…」

「魅ぃちゃんのマッサージもなかなかだったんだよっ!だよっ!」

「レナ…明日もマッサージしていい?」

「うん!これからたくさんマッサージしようね、魅ぃちゃん!」

マッサージ生活が今、始まった…。

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あきゅろす。
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