短編駄文
熱愛性発情症
私は今、誘われてる。
部活も終わり本来なら後は帰るだけだったけど、魅ぃちゃんが大事な話があるっていうから圭一くんにも沙都子ちゃんにも梨花ちゃんにも先に帰って貰った。
「レナ…おじさんね、もう我慢できない。」
魅ぃちゃんは壁際に私を追い詰め、両手首を掴み壁に叩きつけるとゆっくりと顔を近付けてくる。
「なっ…何を…かな?かなぁ…?」
大体は察しがつくけどいきなり過ぎて混乱した私はそれをあえて聞いた。
…冗談…なんだよね?まさか…本気じゃないよね…?
「おじさん、レナの事が好きなんだよねぇ…」
「レッ…レレッ、レナもっ…みみっ…魅ぃちゃんのことはすっ…好きッ…だけど…」
「レナぁー…本気で言ってるんだよー?もし仲間として好き、だなんて言ったら…」
「魅ぃちゃん…おっ…落ち着いてッ?」
「犯しちゃうかも…」
「おっ…おかッ…!?」
ちょっとこれ本気の中の本気じゃないかなぁ!?まっ…まさか…そんな訳無いよね?きっとレナをからかってるんだよ…後で「…ぷははっ!あまりにもレナが面白い反応をするもんだからからかい過ぎちゃったよ!」なんて言うに違いない違いない違いないッ…!違いなッ………なんか太股に違和感を感じるよ?例えるなら太股を魅ぃちゃんが右手でスーッとゆっくり撫であげているような。
「ひぇぇッ!?」
「あはっ…ほぉら…スカートどんどん捲れちゃうよー?」
「だっ…ダメッ…!!」
うっ…嘘だッ…嘘だッ…!!
「ほぉれ…!」
魅ぃちゃんの指が太股の付け根までスウーッと這い上がってくる…!!
スカートが僅かに捲れて下着が見え隠れする。魅ぃちゃんはそのチラリズムに目を奪われてる…。
にっ…逃げなきゃ…*られるッ…!?
私は咄嗟に魅ぃちゃんの手を払いのけ駆け出す!
「おーっと!逃がさないよ!」
だけどこういう時は足をかけられて転んでしまうと相場が決まっているのだった。
床に手をついたけれどふと見上げれば魅ぃちゃんは既に私の目の前に仁王立ちしていた。
「たっ…たすけッ…んぐぅ!?」
助けを呼ぶべく叫ぼうと試みたが魅ぃちゃんの唇で言葉を塞がれた。
凄く荒々しくて情熱的なキス。
無理矢理に私の唇をこじあけて口内へと侵入してきた舌は蛇のように私の舌に絡みつき…やがてゆっくりと離れた唇同士はまだ離れたくないと言わんばかりにお互いを銀の糸で結んでいた。
なんて素敵なキスをするんだろう…じゃなくて!
どうしよう…!
「レナ…大人しくおじさんのものになりなよ…悪い様にはしないからさぁ…」
変態おじさんと化した魅ぃちゃんに乱暴に身体を起こされ、教室の隅に追いやられる。
そして直ぐ様に私の口は魅ぃちゃんの左手に塞がれてしまう。
体重をかけられて肩が痛い、ろくに動けない。
声も出せない。
あ。…それって…もう…。
「こんな短いスカート履いて…おじさんのこと誘惑してた?」
…魅ぃちゃんが何を言ってるのかわからないなぁ…
「えへへ、触ってみたかったんだぁ…レナの胸。」
魅ぃちゃんは子供のような悪戯な笑顔で私の胸をポフポフと叩き、そして円を描くように揉み回す。
「レナも触ってごらん…ほら」
魅ぃちゃんは自ら自分の胸に私の手を置く。
…凄い。
正直ここまでとは思わなかった。
触り心地のよい感触が私の手の平を狂わせてしまったのか、私はひたすら魅ぃちゃんの胸を揉みしだいた。
自分の胸を触るのとは訳が違った。
あぁ…百合の世界へと誘われていく…
お父さんごめんなさい…
「夢中になっちゃって…可愛いよレナ。」
耳元で囁かれて私は鳥肌を立たせた。
魅ぃちゃんの声がいやらしくて。
「んんっ……………。」
声が出せない。魅ぃちゃんが口を塞いだままだから。
「…触るよ」
その言葉が意味することを私はすぐに理解できた。
さっきから私の身体には触れているのだから改めて聞いてくると言う事はつまり…そのっ…
「んんッ!!」
その刹那、私は身体をピクンと跳ねて驚いてしまった。
他人に触られるという初めての感覚。
…一人でする時なんて比べものにはならない…快感。
…遂に知ってしまった。
布越しに前後に擦られればそれに呼応して艶の入った声が漏れてしまう。
「こういうの、どう?…これもいいんじゃない?…ほらほら。気持ちいい?」
魅ぃちゃんの手つきは私の弱点を全て知っているかのように的確に快感を与えてくる。
あれこれと様々な動作による愛撫で私の反応を楽しんで、ニヤニヤと下心丸出しの微笑みで私を見つめる。
「もっとして欲しい…?」
魅ぃちゃんの問いかけに私は…頷いてしまった。
「魅ぃちゃんッ…もう許してッ…!!」
「ダメダメ…まだ帰さないよ?」
魅ぃちゃんの指は少量の血液と多量の愛液で汚れていた。
それでも魅ぃちゃんは機械的とも言えるほどに延々と私の膣をかき混ぜて、私はそれに抗う術もなく何度も絶頂に達する。
「許してッ…えぐっ…やだッ…ごめんなさいぃぃッ…!!」
…これで何回目だっけ。
…もう本当に頭がおかしくなりそうだった。
悲しいから泣いてるんじゃない。
苦しいわけでも怖いわけでもない。
ただ、涙が止まらなくて。
もしかしたら嬉しいのかもしれない。
でも今はそんなこと考えてる間に…ほらッ…またッ…!!
「いいッ…!?」
「…50回目。」
「ひぅっ…はぁっ…うぅっ……。」
ようやく解放されて私は床にお尻をぺたんとついた。
「…気持ち良かった?」
「…うん」
意識が遠い。
「良かった。…レナ、お持ち帰り。」
ここ、どこだっけ。
「明日は休みだし…おじさん、レナの家に遊びに行こうかな」
…学校だったかな。
「聞いてる?レナ?」
…………………………。
「レナ?どうしたの?」
目を覚ますといつもの天井があって、ここは紛れもなくレナの部屋だった。
「………なんだ。」
あんな夢を見るだなんてどうかしてる。
………………。
次、魅ぃちゃんに会った時どうしたらいいんだろう…
私はとりあえず寝ぼけた頭を覚ますべく顔を洗った。
今が早朝ではなく深夜だということと自室の机に置かれた「明日泊まりに来るからね。 魅音」の書き置きに気付いたのは魅ぃちゃんの事以外を考えられなくなったのとほぼ同時だった。
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