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本性

「待って…何言って…」

詩音の表情は凄く怒ってるように見えた。

乱暴に衣服を剥がされ、下着姿にされ、両手の自由を奪われて。

「綺麗です。お姉。」

詩音は冷たく微笑んで見せて無理矢理に私の唇を再び奪う。

ジタバタする私に体重を乗せたまま私の口内へと舌を侵入させる。

怖い…

詩音に抱かれるのに…こんなに幸せなことなんて無いのに…
突然だったからか心の準備が出来ていなかったからか。
凄く…怖い…

「詩音、待っ…怖っ…」

詩音は私には何も喋らせるまいと無理矢理に舌を絡ませてきては蛇の如く互いの舌を擦り合わせる。

「んっ…ふぁっ…!!」

息もまともに出来ないくらいに激しく、荒々しく。
舌を犯されて私はその度にビクビクと身体を反応させた。

ようやく唇を解放されると私と詩音の唇は銀色の橋で繋がれていて。

「詩音色に汚しちゃいますので。覚悟して下さい。」

「あぁっ…!」

抵抗する余地もなくブラを素早く外されては私の胸を…まじまじと見つめる。

「…いやらしいですよ。」

そんな露骨に言わないで…見つめないでよ…

早く…触って…

両手は今押さえられてるけれど私に愛撫を行う為に手を離され解放されたとしても…抵抗する気は無かった。

「今…舐めてあげますからね」

なっ…なめっ…!?

「そんなっ…いきなり…ちょっ…詩音…!」

両手を動かそうとしてもやっぱり体重をかけられているので少しも動かせやしない。

詩音は私の顔をいやらしくジーッと見ながら胸へと顔を近付けていき…私は抵抗できないままそれを見ているしかできなかった。

「あっ…あっ…」

詩音に舐められちゃう…私の…胸…あぁぁ…

恥ずかしくて直視できないなどと考えつつも私はしっかりと、胸が詩音の舌につつかれる瞬間を凝視してしまっていた。

「やぁっ…!」

自分でも信じられない声が出てしまった。
詩音はびっくりして私の顔を見つめ直すがすぐにまた胸に視線を戻し、そのまま吸い付く。

「やぅっ…」

時折わざとらしく音をたてて。
時折見せつけるように舌を出して。
胸の敏感な部分も周囲も全て舐め尽くされていく。
その度に私は情けなく自分でもやらしいと思う程の喘ぎ声をあげるしか出来なかった。詩音は無言で私の全身を舐め回していき…太股から腹部を。腹部から再び胸を。胸から首元へ。そして首元から耳へと。
全身をマーキングする様に舐めあげていけば私はその快感にただピクピクさせて身体を悦ばせることしか出来ずにいた。

「お姉…気持ち良いですか?」

そんなの…決まってる。
大好きで大好きで仕方ない詩音に身体を舐められて…気持ち良くない訳がない。

私は小さく首を縦に振って応える。

詩音はニヤッと妖しく微笑み、私の手を解放する。
ただ手を解放したのではないだろう…その証拠に私の胸をもう詩音の両手が掴んでる。

詩音は柔らかなその感触を楽しむようにゆっくりと丁寧に揉みしだく。

「んんっ…」

なんだか心地よい。それはきっと詩音の指だから。

そのまま詩音の指が胸からするすると下へ向かっていく。

その指の向かう目的地は…私も多分知ってる。

だけど知らないふりをする。

だってそれを知ってしまうと私はきっと…息を荒くして詩音に懇願してしまうだろうから。

その目的地のすぐ側を通って、私の太股をプニュ、プニュと押しては遊ぶ。
そして再び目的地のすぐ側を通っては骨盤を撫でる。

あまりにも焦らしてくるので詩音の表情を見てみた瞬間、私はビクッと身体を震わせた。

その表情は余りに妖艶で。

私に何かを言って欲しそうな表情でまた指を行ったり来たりさせて。

我慢…出来なくて。

「詩音…触って…?」

「どこをです?」

やだ…それは絶対言いたくないよ…恥ずかしい…

「触ってあげませんよ?」

やだやだ…触って…大好きな詩音に触って欲しい…

「触って…下さい…」

「まぁ…いいでしょう」

どうにか詩音は許してくれたけど。安堵したと同時に、期待と緊張と高揚と興奮。

下着越しに触れられたそこは微かに下着を湿らせていて。

「…だから寝る前にお茶なんて飲むなって言ったんです」

「ちっ…違ッ…バカッ!」

恥ずかしい…詩音が…あぁぁぁぁ…こんなっ…

割れ目を擦られては敏感に反応してしまい背中を反らせる。

詩音はその反応を見て悦楽を覚えたのか何度も割れ目に指を往復させては時折意地悪く力を入れて隠核を摘む。

「ひぃっ…!?」
それは最早、恐怖。

ここまで的確に私のして欲しいことをやってのけ、快感を与えてくる妹に恐怖にも似た感情を抱く一方で、そうやって追い詰められていく自分に酔っていたりもする。

「ほらほらお姉…レナさんにしようとした事…私にされてますよ?」

やだ…今レナの名前を出さないで…

そう思ったけれど私は気持ち良さと飢えた心が満たされていく感覚でいっぱいいっぱいだった。

「お姉…見てあげますからね」

…なにを…?

布の擦れる音がした。

人が抵抗しようとする為に必要なモラルや羞恥や反発は私の中に残っていなかったらしい。

私はされるがままに下着を奪われ…見せてはいけない部分を見せてしまう。

「キレイです…お姉。」

そんな訳無いと言いたいところだけれど私が詩音に同じことをするのなら私も同じことを言うだろうと思って、黙っておく。

ただ、顔が熱い。

いや、身体全体が火照って自分のものではないかのような感じ方でさえある。

詩音は黙って私の表情を伺いつつ、ゆっくりと秘処へと指を近付け…。

「んっ…んううっ…!」

少し痛いッ…

「我慢して下さい」

詩音は思ったよりも冷たい目つきで私に言い放ち容赦なく膣内へその指を侵入させていく。

「あぁっ…!うぅあぁっ…!」

その指が奥へと到達しては痛さと快感が紛れて私に襲いかかり、戸惑う私を置いて詩音は既にその指を抜いていき…指が抜ける寸前で再び強くゆっくりと膣奥へ…。

その往復が繰り返される度に私は複雑に声を漏らし、その痛みが快感に変わっていく不思議な感覚に目をキツく閉じて興奮を得た。

「可愛いです…お姉。」

耳元で囁きながらその往復の速度を徐々に速くしていく。

それに釣られて私のそーゆー声も段々と声量を増しては艶も入ってくる。

「あっ!あ…ッ!しおぉんッ!」

奥から何かが湧き上がってくるような感覚。

愛する詩音に無理矢理、奥の奥から何かを引っ張り出される様な快感。

その何かはきっと…本性。

雌としての本性を奥から詩音に引き出されることで私は絶頂に達してしまうのだろう。

「ダメェ…!しおぉぉんッ!!やぁぁぁぁぁッ…!!」

大きく身体を反らしてはビクッ…ビクッ…と痙攣させ愛液を垂らし情けなく「引き出されて」しまう。
その瞬間の声は自分でも異常じゃないかと不安になるくらいに快感そのものを表したようなもので凄く恥ずかしかった。

「かわいかったですよ…お姉…」

目をハートマークにして私に抱き付く詩音。

私はそれどころじゃなく、絶頂の余韻から覚めるまで息を荒くしてグッタリとするしかなかった。

しかしやがて気付く。

詩音に初めてを奪って貰った。
姉妹の垣根を越えて…愛し合えるようになった。
姉や妹なんて関係のない…恋人同士になることができた。

「愛してます。お姉…。」

これはきっと私の人生の最高の幸せ。

「次は私が…詩音…初めてっ…」

上手く喋れてないな、なんて自覚する頃には私の意識は睡魔に奪われていくのであった。

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