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似た者同士でお互い様!〜告白は優しくロマンチックにやりましょう!〜
暗チ数巡後か平行世界パロ!
昆布、その場の海苔!そしてバイオレンスとボスの扱い注意!





【リゾット】
便利屋兼恨み屋本舗Tradimento所長。
今日は全く出番ない人。
ブラックコーヒーを飲んでそうな渋いツラで、砂糖6杯のココアを啜り、饅頭の皮をむいた周りに小豆をまぶして生クリームを乗せたもの×5をホットケーキにトッピングして、メープルと蜂蜜をビッタビタにかけて食う恐怖の甘党。
なお糖分は体内のメタリカが喜んで食べるので、本人は体脂肪率一桁を維持してるようだ。
アマーロずっと愛してる。
プロシュート、ゴマ蜜団子買いすぎだ。流石にいい加減飽きてきたぞ。


【アマーロ】
リゾットの未来の奥さん。
今日はあまり出番なし。
未来の旦那リゾットの角砂糖1万個より甘ったるい愛情をふんだんに受けて、幸せいっぱい胸いっぱい。
兄貴の妨害にたじたじだが、切札はなかなか使わない。
なぜなら兄貴が可哀想だから!
大好きなリーダーさん、今度パンケーキ焼くから食べてね。生クリームは50cmくらいに盛るからね♪
お兄ちゃん、最近なんか一層キラキラしてるけど、どうしたの?


【兄貴】
Tradimento副所長。
甘いものはそんなに食べないが、諸事情により和菓子はわりと食べる。
睫毛が長く、男なのにラッシュニ○タ!(※マスカラ。兄貴似のモデルが出た)のCMに出ませんかと一斉土下座された事がある。
所作がいちいちキラキラしていて、イラッとくる程何をしても絵になる男。
容姿も声も美しく、色気を籠めて囁けば腰を砕いて大抵の女はひっくり返るし、ホイホイ言うことを聞く。(←桃子以外)
ただし凶暴!
歩くバイオレンスッ。
『怖ぇえええ!』
は当サイトの彼にとっちゃ誉め言葉だ!
リゾット、オレの妹返しやがれ!出来婚したら許さねぇ!!!!
桃子、愛してるぜ!


【桃子】
ゴマ蜜団子が名物の和菓子屋の娘さん。
黒髪艶々で、ツバ○のCMに出ないかとスカウトされた程で、髪からはいつも美味しそうな匂いかいい薫りがする。
兄貴に惚れられたが当初は殺意しか抱かなかった。
着物が好きでよく着てて、何故か意味もなく敬語で話す。
ただし、ぶちギレると荒い口調で刀を振り回す!
妙に腕っぷしが強く、一等地に店を建てるのに地元のヤクザを倒した程。何あの外人!こっち来ないで近寄らないで!
私のッ傍にッ!近寄るなァアアアア!!!!

【広瀬康穂】
桃子の店の売り子さんその1。
最近ゴマ蜜団子目当てでやってくる定助と何気にイチャイチャ。犬っぽい人が好きみたい。
定助、前歯で噛むのもしかしてわざと?
桃子さん!貴方はもっと自分の気持ちを素直に出すべきよ!

【東方定助】
ジョジョリオン主人公!気にくわない野郎はボコり、大好きな康穂にはシッポふりふり。
ごま蜜団子の虜。
挟まるのが大好き!
ときたまするドヤ顔はイラッとくるぞ!
康穂!康穂!康穂大好き!
勝ったのはオレですッ、たっぷり!

【大弥ちゃん】
売り子さんその2。
アラウンド・ザ・ワールドでは目が見える子。
ナチュラルボーン女たらし・定助に手なづけられるまで、モテてモテてモテまくり、男を目にすれば膝まずかせて人間椅子にしてた小悪魔少女!
桃子さん、本当は色男さんが好きなくせにィ。
色男さぁん、貴方もあたしも難儀よねん。

【ディアボロ】
死して屍拾う者なし。ある意味背景と化しつつある死ぬのが鉄板のピンクのカビ頭。

【アバ】
アバ茶アバ茶アバ茶怪人!
希望とあれば熱々の注ぎたてをくれるぞ!
















-Let's Go!


































「お兄ちゃん!
お願いしますッ!!!そこどいて!リーダーさんとの待ち合わせに遅れちゃうよぉっ!」

「駄目だ!!!
オメー、リゾットの約束は守るくせに、うちの門限守らねぇとはどういう事だ!警告したよな、もう三回も!
なのにぬけぬけと破りやがって…、今日は家で冬季休暇の課題でもやってろッ!まだやってねぇんだろうが!
オレは夏休みの二の舞はもう勘弁だぜ!ヤクルトのゴジラももう作らねぇ!百人一首の書き写しも!雑巾も一切縫わねぇ!!!!
何も一切手伝わねぇからな!!!!」

「だって!だってェエ!
門限6時ってありえないよッ!
私もう16歳なんだよ!小学生じゃないんだよッ!
6時じゃどこも出掛けられない!
せめて8時にしてくれても…!
ねぇ宿題はやります!誓う!明日から出来るまでうち出ないから!
でも今日は見逃してぇえ!
リーダーさんが前倒しでお誕生日お祝いしてくれるって!高級ホテルのスイーツバイキング予約してくれたのッ!
なかなか予約とれないの!!!!時間遅れちゃうぅ!!!焼きたてスフレ食べられなくなっちゃう!」

「だから尚更許す訳にはいかねぇんだよ!!!オレの目がなきゃそのまま午前様でいく気だろう!!!!?
誕生日祝いだ!高級ホテルだ!結構な事だ!ムードも高まるってヤツだしなぁ!
…オレはな!まだあのゴツいリゾットの野郎に
『プロシュートお義兄さん』
って呼ばれたくねぇんだよ!!!
16歳の花嫁だァッ!?馬鹿言ってんじゃねぇ!オメーは分別の足りないまだまだガキなんだ!
その辺りもう少し、いやガッツリ考えやがれッッ!!!」


そんな攻防の飛び交う玄関。
アマーロを外へ出すまいと仁王立ちし、冥界の巨人ヘカトンケイルよりも、地獄の番犬ケルベロスよりも圧倒的迫力で怒鳴り付ける兄貴またの名を妹バカ。

半泣きになりながら、精一杯オシャレしたアマーロは、そんな強烈な兄に抗議するもまるで動かせる気がしない。

兄貴がアマーロとリゾットの未来の旦那嫁さん発言に相当イラついてるのも知っていた。

微妙にだらしない所もあるアマーロの為に、バンバン尻を叩いて厳しくしてるのも知っていた。

だが、あまりにあまりに、彼は過保護で大人気なかった。
ほぼ毎回こうなのだ、デートしようとアマーロが兄貴の前から出かけようとすれば。

いつもなら、それを知ってるリゾットがアマーロを迎えに来て力強くで押し退けて出掛けたり、兄貴のいない時間を見計らって二人はデートする。

だが、今日はたまたま兄貴と鉢合わせてしまったせいで、今こんな事になってるのだ。

タイミング悪くリゾットは、急に外せない依頼が出来て(上客の某海洋学者から祝福しろ男を樽に詰めて、ナイアガラに落としてこいと言われた)現地集合になってしまっていた。

色々とピンチである。
このまま、ずっとにやける顔がバレないよう必死に我慢して兄貴に誤魔化してきた、ここ数週間の楽しみが台無しになってしまうのか。

それだけは嫌だった。

だから、アマーロは…兄貴を屈伏させるある一言を叫んだ。

どうしても、どうしても行きたかったから。











「私を信じてくれないお兄ちゃんのわからず屋!



大ッ嫌いッッ!大嫌いなんだからッッ!!!!?」


「…ッ!!!!?」




ガーン!!!!?


その一言は、大事な妹のアマーロから飛び出す『大嫌い』は兄貴にとって圧倒的破壊力を与える。

例えるなら、頭を漬物石で殴られてから、スレッジハンマーを持ったジョセフ・ジョースターの渾身の一撃をくらって、最強の褌魔人ワムウの率いるムキムキ吸血馬戦車に撥ね飛ばされるようにッ!

それだけの衝撃なのだ!!!


ガーン…
ぐわぁあああん…
ぐわわぁああん…


「あ…


うっ…………行ってきます!!!!」



兄貴は虚ろな眼をして、あまりのショックに立ち尽くす。
それに激しい罪悪感を感じながらも、アマーロは慌ててドアを開けて飛び出していった。






『お兄ちゃんなんか大ッ嫌い!

大嫌い!

大嫌い!

大嫌い!…』


兄貴は大嫌い発言に激しくダメージを受け、同じ言葉をグワングワン、頭に響かせながらしばらく動く事が出来なかった。


あまりに聞きたくなかった一言。

言われるかもとは毎回覚悟しているが、いざ言われると相当ショックだった。

















「…分かってんだよ、ただの嫉妬だってな。

はぁ…妹離れ、出来てねぇんだよな」



彼はそう呟くと、とりあえず妹が帰ったら話し合おうと考え、何か妹の好きな甘い物を買ってやろうと外へ出かけた。






(確か、アイツが気になるって菓子屋が近くにあったよな)


そう考えながら。





















「ねぇん、そこの卵殻帽子の素敵なおじ様。
ご試食いかがですかぁ(はあと)。
ごま蜜団子♪うちのは中身たっぷりなの」


とある和菓子屋。

名物はゴマ蜜団子。
この店のそれは、特に餡が美味しいと口コミが広がりつつある。

そこは最近開店したばかりながらも、お客の入りは上々である。

というのも、駅前の試食キャンペーンがいいからか。







ーブチュウウウウウ!!!!ビチャビチャッ!!!!

「なんだコレ!んまいなァアアアアーーーーーーーー!
いいなコレ!3箱くれ!
その一番高いヤツ!妻への土産にやるとしよう!」

「ああっ、ありがとうございますっお客様!ナイス男前!よっ大将!

あ…、もうッおじ様ったらぁ。
ごま蜜団子、前歯で噛んじゃダメですよっ、餡子飛び出しちゃうぅ!

お口出して!ふいてあげますからぁ。
はいっ、むーん!」

「あっ、ああ、すまないな。むーん!」

「(今だ!
出番よっ。『キャリフォ〜ニァ・キングベッドちゃん』)」

ムギュンッ。


瞬間、男、某プロモーターの眼から零れ落ちたのは、ポーンのチェスの駒。

カンカンと落ちたそれを彼女は東方大弥は上手いこと拾う。

チェスは、丸みをおびたヘッド部分が透き通っていて、中にはごま蜜団子が映っていた。

それは、ごま蜜団子を食べた記憶。



「あ、あれ?
私はどうしてたっけなぁ」

「あら、いやだ!
ごま蜜団子、奥さんのお土産に五箱買うって言ってましたよォオ?」

「…ああ、そうだったかな。いかんね、年のせいか物忘れがなァ。

じゃあ、いただこう」


「ありがとうございますぅ!
(やった!30人目!
バイト代、もっとねだろうっと!)」


まぁ、こんな大弥のある意味、反則技が炸裂したのもあり、売り上げは悪くなかったりしてた。








ーちりりーん。



「いらっしゃいま…あ、定助!」


「康穂ォ!また来ちゃった!」

その店内、ちょっと時間があったので棚掃除をしてたアルバイトの康穂。

その姿を見て、犬がシッポをふるよう近寄る青年・定助。



「グッタイミング!
ちょうどゴマ蜜団子が出来たばっかり!
新しい中身!新作よ!
また食べるでしょ?」

「ホント!食べる食べる!」


「あの、桃子さぁああーん!
定助来たから、ちょっと席外していいですかァ〜ッ」

「はいはい…」

康穂の呼びかけに、桜色の暖簾をめくって姿を現した若い女性。

黒く美しい髪をお団子に結い、抹茶色の着物に椿の花の前掛けをして、カラコロと草履を鳴らす。


「ええ、どうぞ。
少し早いけど、休憩なさって」


彼女の名は桃子。

この和菓子屋の若き店主で和菓子職人だ。

「定助くん、こんにちは。

ちょっとお待ち下さいね。
今とびっきりのお茶が届いた所ですから…」

おっとりした物腰で定助に微笑み、また暖簾をくぐる桃子。
「ありがとォ」
と定助もニパッと笑った。




「康穂ォ。あの人、一人で店やってるの?
旦那はいないのか?」

「ああ。何か、定助は別だけど(多分犬っぽいからだわ)、男の人が苦手であまり近寄られると怖くなっちゃうらしいわ」

「へぇ…、ステキなのにな。もったいない」

「(…む!ちょっと腹立つかもッ)」

「あ、康穂ぉ。オレェ、康穂の顔のがずっと大好きだから!
忘れないで、これ大事!
好きなのは康穂ですッ!
たっぷり!」

「(…!?)あっ、うん、ありがと…っ」

「フフッ。仲が良くて羨ましいですね。

はい、どうぞっ。
熱々のうちに召し上がれ。

康穂さん、よかったらこれも召し上がって」

「うわぁ炊きたての赤飯!草団子もおいしそう!
いいんですかっ、桃子さん」

「だって、いつも康穂さんは頑張ってますから…(にこにこ)」


そんな和やかな時間が、ちょうどパッタリ客が途切れた店内で流れた時。









ーちりりーん。

涼やかになる鈴の音。それは、来客の印。


「あっ、お客さんだわ」

「私が出ます」


立ち上がりかけた康穂をさりげなく再び座らせると、桃子は少し足早に暖簾をくぐった。











「…ごめんなさい。
お待たせしました」



だが帰ってきたのは沈黙。
なぜか反応がない。





「?
あの………どうしました?」

そう桃子の声に反応をしめさない客に彼女は内心首をかしげる。

眼を合わせるのが苦手な彼女は、まだ顔を見てないが、仕立てのよい流行のスーツを見る限りだと若い男性だろう。

そう思うと、ヒヤヒヤしながらそっと視線を上へ向けてみた。





(あら…、凄く綺麗な人…)

桃子の前に立っていたのは、やたら華やかな容姿の白人男性だった。

いわずもがな、兄貴である。


「……………」


彼はなぜか桃子を見つめている。
やたら強烈な視線で。



「あ、あのぅ…」

桃子はおずおずとそのハリウッドスターのような男に再び声をかける。

自分よりすらりと背の高い彼。
桃子は自然と彼を上目遣いで見つめていた。
一体どうしたんだろうと思いながら。











ジーーーッ……………………………………………………………………………………………………………………………














ージャキッ


次の瞬間、桃子は額に固く冷たい感触を感じた。

(えっ!!!!?)


はっとその正体に眼をやれば、燦然と輝く大口径リボルバー。

理解出来ないまま固まっていると、頭上から心地好く響くテノールが降りてくる。

例えるならカンパリとスイートベルモットのカクテル・ネグローニの味わいに似た、濃密で奥深い美しい声が。
普通の、性別・女性ならば誰しもが問答無用で気絶する声が。





「…初めて、会った気がしねぇな」

「え……、あ…なんで………
(なッ!!!!?な…なななななっ…!!?)

じゅ…銃……ですか…ッ!!!!?」

「ああ、オモチャじゃねぇぜ。
試してみるか?」

「…どっ、どうして!あの、ごめんなさい。

私が何か粗相をいたしましたでしょうか!」

「なぁに、オメェは何も落ち度はねぇ。ただ逃がさねぇように、こうしてるだけだ」

「なら、なんで…!?」

その女性より美しい顔の男は、銃を突き付けたまま桃子に、こんな事を言い出した。

ムードもへったくれもなく。













「こんな事突拍子もねえがな。

お前に惚れた。

初めて会った気がしねぇんだ、一目で気に入った。

頭に風穴開けられたくなかったら、今すぐオレの嫁さんになれ…」




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あきゅろす。
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