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シューテムアップ!キック・スタート・マイハートッ!!
暗チ数巡後か平行世界パロ!
昆布(混部)!国籍無視イタリア?言語、全てド無視!基本ドふざけとその場の海苔(ノリ)!






【人物紹介】

リゾット
→便利屋(兼恨み屋本舗)Tredimento(トラディメント)の所長。
ド天然で甘いものが好物。
無意識に怖い顔をしてるが、威圧オーラと眉間の皺さえなくなれば、ヒュー・ジャックマンと並んでも遜色ない相当な男前だ!
得意技は打撃系と刃物!
兄貴と運悪く知り合ったのは大学生の頃!


兄貴
→副所長。
激烈モテ男で、ただ微笑むだけで女性を一瞬で気絶させる事も出来る。ダイナマイト女性キラー!!
が、彼が笑うのはブチ切れた時か相手をブッ殺した時ばかりだ!
尊敬する男はジェイソン・ステイサムとプリンス・カメハメ!目標はダンディー俳優ハンフリー・ボガート!
現在48の殺人技とアルティメット・スカー・バスターの練習台(イケニエ)を探し中。
その場にあるものは何でも武器にする!


アマーロ
→リゾットの最愛の嫁(未来の)。
凶暴で濃い兄貴に反して、おとなしく人見知りな普通の子。(ド天然の旦那に惚れまくりなのは、彼女も天然だからかもしれないが)
その土下座スキルは日々屍を増やす兄貴のせいで猛スピードで上がるばかり!
ごめんなさぁあああい!申し訳!ございませんでしたーー!!


ディアボロ
→死に方は様々!だがその中に安らかな老衰はない!断じて!!
彼の死に方は管理人の気分次第だ!




(let's Go!)

















時は遡る!7年前へ!!場所は某スイーツパーラー!!
この場所はたった今、三人の強盗に襲われていた!



「動くんじゃねえ!!
ケツの穴も動かすんじゃねえぞ!!
動いたらドタマぶっ飛ばすぞ!!!!」


「早く金出せって言ってんだよぉおおお!!」





(大変な事になってしまったな……)

たまたまその場に居合わせた、当時大学生のリゾットは眉をわずかに潜めていた。

彼は論文後のがんばった自分へのご褒美に、巨大抹茶わらびもちジェラートパフェを食べていたのだ。


(よりによってパフェ持った瞬間に来るとは…………動くなって言われても………俺の手の体温で抹茶アイスが溶けてしまう………………、それは困る………。



止める、か……。
メタリカを使えば出来ないことはない。

いや、だが、他の客が巻き込まれるかもしれない………)


高々とそびえる巨大パフェの抹茶ソースのかかった生クリームをぺっとり手にくっつけたのも気付かず、抹茶アイスからポタポタ滴が溶けたグラスを持ったまま難しい顔で固まる妙に怖い顔の男。

なかなかシュールな光景だが、今の事態に誰も突っ込むものはいない。




…その時。













「…気に入らねぇなァ……!」





バーァアアン!





強盗三人の前に立ちはだかるのは若い男!
金髪に青い瞳の絶世の美青年!!立ち姿もモデルのようで美しすぎる!


後ろで男の彼女らしき美女が
「やめてぇープロシュートぉ!!アタシの為に戦わないどぅえ〜〜〜!!」
と叫ぶがガン無視。

その眉間に刻まれた皺と睨み付ける眼光はどうみても893!!





「おいおいおいおいおい…いい年こいて宇宙人ヘアーか…、随分洒落た髪型じゃねぇか。どこでセットしたか教えてくれねえか?…そこの美容院に絶対行かねぇようにな!!
隣のオメェは死に損ないの蟹みてえな髪型しやがって…………、気に入らねぇなぁ!
クソだせぇ髪型しやがって……前衛アーティスト気取りか!?…そんな頭はなぁ若くもねぇし渋くもねぇッ!!

そこのスコップ持ったテメエもだッ!
きったねぇサンダルはきやがって!
便所スリッパはいてんのかオラ!!」


(あ、馬鹿!!
あの男、なにやってやがる!?)




「うるせえ!!!!!!黙ってろ兄ちゃんブッ殺すぞ」

「そうだ!引っ込んでな!!」


「……フンッ!!」

「!?」


宇宙人頭の強盗が彼に向かって中指を突き立てた瞬間、それが彼らの、宇宙人頭にとっては中指とバイバイする瞬間だった。

その後彼らは、奪い取られた自分たちのサタデーナイトスペシャルによって、死ぬほど恐ろしいスーパーガンアクションを身をもって体感する事になる。
(※その様子は後日また追記します:管理人)



そして大号泣する強盗に向かって銃を構えた男は
「ブッ殺すと心の中で思ったなら……ッッ!!」
とトドメをさそうとしたので、リゾットは慌てて走った!



「……ガハッ!?」


そして男は、急に白魚のような指で口を押さえて血を吐く。
彼は何が起きたかわからないまま、手をどかせばガチャリと落ちる数枚の剃刀。

「止めろ…ッ!これ以上やったら死んでしまう………っ!!」

リゾットが強盗の命の危機を本気で感じたので、メタリカを発動したのだ。

キッと睨みながら、口に指をつっこんで残りの一枚を取り出す男。

ハァ!?と顔をしたあと、シュッと猛スピードで放り投げる。

その剃刀は、何とか避けたリゾットの背後へ真っ直ぐ飛んでいくと、
「ギャああッ」
とたまたま居合わせたカビ頭の頸動脈にぶっささり、首からピューと血を吹き出して、カビ頭は失血死をした。

誰も心配してなかった。



「ゴホッゲハッ…グッ……!んだよ……こりゃ…ッ」

咳き込みながら血を吐く姿も、まるで巨悪に挑む手負いの勇者のようで腹が立つほど、絵になりやたら美しい。

だが、彼の青筋浮かべたままの笑顔は激しく殺意に満ち溢れていた。
常人なら死を約束された表情だった。



「…………何だか、分からねえが…利かねぇなぁッ…………!!
オイ!!オレをぶっ殺すんなら剃刀300枚持ってこねぇとなぁ……。
…にしても、ケンカ売ってるのかよ……兄ちゃん。



いいぜ…、

買ってやるよ!





先手必勝ッッ!!!!
喰らいやがれぇエエエエエエッーーーーー!!!!!」


剃刀を吐きながら、怯む様子もなく、むしろ剃刀を指に数枚挟み、斬りかかる拳!!



(マズイ!!
これは食らったら死ぬ……………!?)





こんな乱暴な男に会ったのは初めてだった。






















「……その後、あの場はさながら地獄絵図になった。

強盗は失禁しながら泣きまくるし、店員は失神するし、客は泡をふくわ過呼吸するわで……俺は手当てに奔走したよ。

俺自身も、危うく目潰しで目を持っていかれそうになり、全身に30cm近い切傷を25ヶ所ほど施され、ヤツの繰り出したサブミッションで首と左半身は半年程マトモに動かせなくなった…。

…勿論それに反撃させてもらったがな…。

お前も知ってると思うが、ヤツには半年ほど松葉杖生活をしてもらった………。

すまなかったな…、だが、足を潰さない限りあのサブミッションは相当な驚異で、俺自身もかなり危なかったんだ…。

しかもだ、

ヤツは俺がヤツの体内から剃刀を500枚生成しても、口から血を吐いて笑いながら頭突きをかましてきたんだ……………あの時は本気で恐怖を覚えた。


それ以降もヤツは懲りずに、松葉杖を武器に、気に入らない相手は殴りまくって棒術を極めてしまったんだがな。

そして、あの殴り合いがキッカケに俺はヤツとつるむ…というよりヤツが俺に絡むようになった……」

リゾット・ネエロは静かに暮らしたかった、大学生活を。

だが、兄貴は初めて自分と同じ力量の相手を見つけた事を喜び、リゾットが同じ大学に通ってるのをいつの間にか探りだすと、やたら彼にタイマンを仕掛けるようになった。

逃げようとしても兄貴はしつこかった。
どこへ行っても必ず追いかけてきた。
仕方なく引き受けた喧嘩も、いつの間にか周囲で野次馬が出来て、なぜか現金がばんばん投げ込まれるようになった。

リゾットは知らないうちに大量のプロレス技の名前を覚えてしまった。

気付けば手には某肉漫画が積み上がってる事もあった。

兄貴が無理矢理貸したのだ、それの特にネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のページを読めと。

何で?と思いながら言う通りにすると、今度はズルズル首根っこを掴まれ、水族館という刑務所に連れてかれて
『ヴィヴィアーノ・ウェストウッド主催水族館監獄(グリーンドルフィン)サバイバー大会』
というタッグ戦のトーナメントに参加させられていた。


…その年、二人は伝説となった。
最速の優勝を飾った。
ちなみに準優勝は某雨男と祝福しろ男だった。
「『クロス・ボンバー』大成功だなブラザーッ!」
と優勝賞金を数えながら兄貴はホクホク珍しく笑顔になっていた。
リゾットはその時の戦いのせいで、しばらくものっそい静電気バチバチで冬の間悩む事になった。

蛇足だが、クロスボンバーは磁力を利用した凶悪無比のツープラトン技である!






「す、スゴい……………………出会いだね………。

でも……、お兄ちゃんだもん…………………。お兄ちゃんいつだってああだもん……。
信じるよ……………」

冷や汗をかきながら、アマーロは前回ブチャラティからもらったクッキーをサクッと一枚口にする。
優しい甘さでホロホロと口の中で溶けて、とても美味しい。
こんな話さえ聞いてなければ。


現在事務所はお昼休み中で、その場にいるのはアマーロとリゾットの二人だけ。

のんびり二人で話してて、ふとアマーロはどこで兄貴と知り合ったのかという経緯を聞いていたのだ。
そしたら、こんな話が飛び出してきたのだ。


その後もリゾットはポツリポツリと語ってくれた。


目立ちたくないのに、兄貴に引きずられてモデル雑誌のバイトに連れてかれて(その時の雑誌は爆売れだったらしい)、それからしばらくキャンパスを歩く度に
「やっべ!あの二人やっべ!!超やっべ!」
と騒がれて恥ずかしかった事。
(度々そのバイトに付き合わされたが、兄貴にその金は何に使うんだと聞いた所
「貯金だ!!年金だけじゃ辛いからな!」
と意外な答えが返ってきたらしい)

泥レスを観に付き合わされたには、それに感化された兄貴が真似しようと襲いかかった事や。

昼飯をどっちが奢るかかけようぜと、兄貴がナイフ・エッジ・デスマッチを実践しようとしてたので、慌てて兄貴のロッカーから某霊感探偵漫画を全部処分した事etc.と…。


そのエピソードを聞く度に、だんだんアマーロの顔は青ざめていった…。

「ううっ、ごめんなさい、リーダーさん……。お兄ちゃん、凶暴だったでしょ……いっぱい迷惑かけちゃってごめんなさい…………」

アマーロはションボリしながら謝る。
しょっちゅう謝ってるのだ。兄貴が暴れた後には。


だが、何故か
「HaHaHa!いい戦いが見れたよ!!
荒野のガンマンみたいで爽快だったぜ!!
また観たいなぁ!」や
「あのお兄さん……素 敵(バタッ)」と騒動が何事もなかったかのように許されてしまう。


ーこの謎の現象を兄貴補正と呼ぶ!
(本編でも起きている!)

アマーロはいつだってそれに首をかしげていた!


「いい…謝らなくて」

リゾットはションボリしたアマーロの肩を抱き寄せると、
「…お前に会えたからいいんだ…」
と優しくキスをし、やわらかく微笑む。

その滅多に見れない笑顔に、アマーロは顔を真っ赤にし、兄貴はとても格好いいけど、やっぱり自分はリゾットが一番かっこよくて素敵だと思って、
「大好き…っ」
とギュッと抱きついた。



















…その夜、





「…おい。
随分な言われようだな……。
あの野郎………。
あの幼児大号泣の顔面威圧男が……覚えてろよ……。
自分の事を棚にあげやがって………、いや、ボケ茄子だから気づいてねぇんだな。
まぁその話は終わった事だからやめとくわ。気が向いたら話してやるよ。


とにかく、そりゃオレが血に飢えてるのは認める。
だがな、オメェ一つだけ言わせろ!

あいつがボケ茄子の中の大ボケ茄子なの知ってるだろッ!

知ってるか!?
『Tredimento』の設立を!
便利屋始めたキッカケをッ!?
すっげーくだらねぇ理由をッ!!!」


「………え?」



「正義のヒーローに憧れたんだとよ!!!!!!

岸辺露伴の『ピンク・ダークの少年』のアニメを見すぎて脳みそがイカれちまったらしい!!

オレがジョースター不動産の内定を貰った直後、ヤツに
『俺……人助けがしたい……。手伝って……』
って怖い顔のままプルプルしながら言われた時のオレの気持ちといったら!!ったくよォ!!

ゴツい男にそんな事マジで言われたら実際なんにも言えなくなるぜ!

まあそれに付き合ったオレも相当な馬鹿だかな!
内定はだから蹴っ飛ばした!!」





「はっ………あははははは…………ははははははは…………………………、そ、そうなんだ……………………………」



もうアマーロの方こそ何にも言えなかった…、ただ笑うしか。











一つだけ分かったのは、自分の凶暴な兄も最愛の未来の旦那も、どっちもどこかがズレていて似た者同士なんだという事だけだった。

変人同士はひかれあう。

二人が何だかんだ友達なのも妙にアマーロは納得してしまった…。







































(To be continued?)






クロスボンバーKoeeeeeeeee!!
パワーアップすると顔の皮まで一瞬で剥がされる滅茶苦茶恐ろしい技です。
気になる人はググってみて下さい。


うちの兄貴の愛読書は、キン○マンシリーズ(初代派だが二世もイケる口)、男塾、某カラスの不良漫画、本気と書いてマジと呼ぶ漫画!恋愛と書いてイタズラと様々!

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