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出会いはコロネ
暗チ数巡後か平行世界の話!
キャラ崩壊注意。
特にジョルノとアバ!






【人物紹介】

リゾット
→探偵よりややダーティーな事もやる(←兄貴の方針)便利屋(兼恨み屋本舗)『Tredimento(トラディメント)』の所長。
ド天然でお人好し、金はガツガツ稼ごうとしないが人望は凄い。ただ未来の嫁アマーロへの愛が半端ないので、毎回気絶させてしまうのが最近の悩み。
美味しいもの大好き。アマーロの作ったご飯はもっと好き。
アマーロ愛してる、プロシュートお前の料理は最高だが毒薬はすぐ分かるぞ、ブチャ忠告するアバ茶だけは出したら駄目だ。


兄貴
→トラディメント副所長。
別名『暴力ナイスガイ』。
青い瞳のきらめく真実の美形。
だがその拳はコンクリートで殴るより遥かに重く、以前高級デパートのバーゲン時に元看守と殴り合って余裕で勝った。
オカッパ野郎なんかいけすかねぇ、リゾットテメエはもっと服に気を使えばモテる、モテて浮気してそしてアマーロと別れやがれ、ペッシオメェはハートで勝負だ!


アマーロ
→プロシュートの妹でリゾットの未来の嫁。
花嫁修行中で料理を兄貴やブチャラティから教わったり。

変態に絡まれ、奇人になつかれ、異常に運が悪い事があるがセコム二人が凄いから毎回なんとか事なきを得てる。
リーダーさん…、私激しいのも…好きだよ、お兄ちゃん、私は気にしないでちゃんとお嫁さん探して。ブチャさん、美味しいケーキありがとう!


ブチャラティ
→表向きは素敵カフェ、必要時には正義の探偵社に変わる『コルネット』の副所長。
ジッパーの王子様で一流パティシエ。リゾットとは茶飲み友達で、新作メニューを食べてもらって感想を聞いたりする。
仲がいいのはリゾットに負けず劣らずの天然ゆえか?ド天然は引かれ合う?しかし兄貴以上の完璧超人。スゴい!内面まで見事にイケメンだ!!


ジョルノ
→ゴールドエクスペリエンスコロネ。
普段はアマーロの同級生で、休日や放課後はカフェでバイト。
やたらコロネを食わす…もとい髪型に植え付けようとするが、その正体は正義の探偵社『コルネット』の所長!
バックボーンは黄色い吸血鬼やら怖い893やらで、恐ろしく分厚くひどく真っ黒。
超美味なパンを焼く。コロネ!コロネ!コロネビーム!


ディアボロ
→いつも突然現れては理不尽に死ぬ。
以上!


アバ茶
→飲んだら死ぬ。


『Let's Go!』






















「ふっふっふっ………………、ちゃんとお話するのは初めてですね…アマーロさん」

「あ、貴方は…ジョルノ…ジョヴァーナ!!生徒会長のっ。
あの…っ、確かに私たち隣のクラスで顔は知ってるけど話した事ないよね。

どうして私を呼んだの………?

あの…呼び出されたここの………、

勘違いだったらごめんなさい……。最近アンジェロ岩って告白に成功するってジンクス聞いたけど……………………………、

その、ごめんなさい、もしそういうつもりならお断りします…。

私、もう旦那さん(未来のだけど)がいるの………。優しくて強くて素敵な大人の…(ポッ)」


「ああ、此方こそすみませんでした。紛らわしくて。
違うんですよ。
ここにしたのは、単に待ち合わせに分かりやすいからです。
ぼくが貴方を呼んだのは………


その髪に……………








コロネを植えたいからだッ!
ぼくの焼いた!!
ゴールドエクスペリエンスコロネを!!
さあ仲間になりましょう!
コロネ髪型急進委員会の!!

さあ植えてください!
貴方のその美しい白い髪にはきっと似合う!!
前から目をつけてたんだ!!

ソフトクリームのように結い上げて、このゴールドエクスペリエンスコロネ!練乳クリームコロネ!ラズベリーコロネ!を飾り付ければ!

マリーアントワネット真っ青の超高々ヘアぁー!
ブルボン王朝もぶっ飛ぶ超美麗ヘアぁースタイルになるって分かってる!

可憐な貴方にはきっと似合う!

そしてぼくと一緒にコロネを植える旅に出るんだ!

……さあ!!
早速植えてみろ!!
仲間になれ!
コロネ髪型急進委員会副会長になれ!!
死ぬまでコロネに脳みそを吸いとられるんだぁーーー!!」

「あっ……………………いやぁあああああ!!何!この人ーーーーッ!!

私の髪で遊ばないでぇーーーーーー!!!!」





「大丈夫ですよ!
さあ恥ずかしがらずに!なってしまえばしっくりくる筈だ!!」

ジョルノ!構えるスイングホーム!!

手には立派なコロネが三個!
練乳クリーム味はきっと美味い!だが髪に指してはならない決して!

さぁ渾身の力でぇー、三本のコロネをーぉ投げたァアアーーーーー!!!


びゅううううううっ!!!!



「きゃあああああああああーーーーーーーー!!」


何故か火を吹きながらクルクル回転するコロネ!

あわや、アマーロの頭に三つのコロネはドストレートにぶっささるか!?
コロネに脳みそ乗っ取られるか!!
乗っ取られて
「オッパイノ〜〜ペラペラソぉおース」
とうめいてコロネを凶器に襲いかかるのか!?










「「「そうはさせるかッ!!」」」










ドガガガガッ!!!!!!




明らかにパンを止める音ではない衝撃音。



「………あっ……」



「大丈夫か………」

アマーロをかばうように抱き締めて心配そうに見下ろすリゾット。

「リーダーさぁん……………っ」

涙目で抱きつくアマーロ。
よしよしと頭を撫でてなだめるリゾット。

「全く……、この国はどうなっちまってんだ。
オチオチ下校時も一人に出来ないぜ……」

猛スピードで飛んだコロネ二本を、瞬時に指に挟んでスタイリッシュに佇む兄貴。
何故だ、兄貴にかかればコロネが黄金の短剣に見えるではないか!


「…コロネ…か?」
その挟んだ一本を手に取り眺めるリゾット。
「ああ、オレァ知らなかったぜ……コロネも凶器になるんだと…」

もう一本のコロネをくるくる回転させながら、しゅっとアンジェロ岩にナイフのごとく投げる兄貴。
ビシッと岩にヒビが入る!?コロネ恐るべし!?
いや、そうではない!兄貴の豪腕のなせる技だ!

「……美味いな……………練乳のクセがやわらかくなり嫌みがなくなっている……………このパンを焼いた男は相当な腕だ…………」

そしてド天然男がここに一人!

何事もなかったかのようにリゾットは兄貴からもらったコロネをムシャムシャ食べていた!?


「このコロネの美味しさが分かるなんて………あなたは『いい人』だ…。
そんな貴方も髪にさして「でも断る!」

ハァ仕方ありませんね………」




さて、残る一本のラズベリークリームコロネがどこに行ったかと思えば……。





「ジョルノ…ダメだろう。コロネ投げたら。食べ物は粗末にしたらいけないし、人にこういう事を強制するのは良くないんだ」



アマーロの前、兄貴の隣に立ち、真っ先に頭に刺さりそうだったピンクのコロネを潰さないように受け止めた男。


オカッパ頭の、物腰のやわらかな優しい雰囲気の………………………。


「ブチャラティ…ぼくが間違ってました……。
今度からコロネを投げるのはやめます」

「分かってくれると思ってたよ。



…すまないな、リゾット。
彼はオレの同僚なんだ。
オレに免じてどうか許して欲しい…」

「わかった………。
お前にはオレも世話になってるしな。



アマーロ、大丈夫だ。
彼は、ブチャラティは信用出来るヤツだ…」

「そう、なの?」

差し出される手。
握手し合うとブチャラティからはフワッと甘いブルーベリーの香りが漂ってきた。


「やあアマーロさん。
こんな可愛い女性に会えるなんて嬉しいよ。

はじめまして、オレの名はブローノ・ブチャラティ。
近くのカフェ『コルネット』でケーキを作らせてもらってる。

もし君さえ良かったら、ジョルノの無礼のお詫びといったらなんだが、お茶とケーキをご馳走させてくれないか?


リゾット、また申し訳ないが、新作の感想をもらえないだろうか?」

「ああ、構わない」

「ケーキ…!(パアアアア!)」

「ああ、沢山作ったんだ…。つい職業柄な、色んなものを試してるんだが、リゾットには感想をたまに貰って何を出すか参考にしてるんだ。
リゾットは、素晴らしい勘の持ち主で、彼が気にいったものは店でよく売れるんだ。いつも助けられてるよ」






「チッ!………オレはお断りだぜ……。

オレはしょっぺえ食い物しか食わねえからな……。

アマーロ、やめといた方がいいぜ。

とは言っても聞かねぇよな…はぁ…。


先帰ってる…」


「あっ、お兄ちゃん!」



「プロシュートーーーー!!、今度は甘くないブルーチーズ味のガレットを作るからなー!待ってるぞーー!!」


「ほんとに帰っちゃった……。
ごめんなさい、ブチャラティさん。お兄ちゃんの代わりに謝ります…」

「いいよ、気にするな。
さて、では行こうか。ジョルノもどうだ?」

「すみませんブチャラティ。
今日は遠慮します。これからもう一人誘いたい人がいますから……」


スタスタスタスタスタ!!!!
自分の頭からもぎとったコロネをむしゃむしゃ共食いしながら、足早に去る邪神コロネ。





「ジョルノーーーー!!コロネは刺しちゃダメだぞーー!」




ブチャラティは少し心配になって忠告するが、それは無駄無駄無駄だった。

翌日リゾットは、事務所に出勤したギアッチョのクルクルパーマの一部にコロネが一本刺さったのを見つけハッとする。

外にはコロネに養分を吸いとられ干からびたカビ頭がいたが、これは、いつも通り見ないフリをした。





その後アマーロはリゾットと一緒にブチャラティの作った大量のデザートを食べて、ニコニコとずっと笑顔を浮かべる。


ブルーベリー・ババロア、ラムレーズン・シフォンケーキ、ラズベリーとクランベリーのフロマージュ、メロンコンポート、栗入りガトーショコラ、サツマイモのプリンetc……………もう幸せいっぱいだった。


ブチャラティは本当に心の広い青年で、
「…ついてるぞ」
とリゾットがアマーロの頬についたクリームを取ったついでに、カスタードクリームより甘ったるいキスを熱烈にかましても、常人なら確実にイラつく場面を目にしても
「リゾットは幸せだなぁ。よかったな、いい娘(こ)に会えて」
とニコニコしながら言うまでだった。


そして帰りに
「よかったら、またおいで」
と事務所メンバー分のアイスボックスクッキーを包んでくれるまでだった。

ただ一つ、ブチャラティが
「ああ、よかったらコレも飲むといい……。従業員の特製ブレンドなんだ」
と言いながら渡そうとしたお茶を、リゾットが
「……帰るぞ」
と言って、やたら早足でアマーロを引き連れて帰ったのは気になったが。

アマーロは急ぐリゾットの肩を抱かれてた後ろ、カフェ・コルネットの店の控室から
「………チッ!」
という卵の殻のような帽子の男の舌打ちを聞いて、頭にはてなを浮かべた。










そして数日後、体重計に乗って悲鳴をあげる事に。
そりゃ上記にあげたデザートを全部食べればそうなる訳だ。



その様子をみて兄貴は
「バカだなぁ。大方片っ端から食ったんだろ。オメェは食いしん坊だからな。

…だからオレは行かないんだよ。
やめとけって言ったのに」
と言って、老人会の朝九時のラジオ体操の集まりに出かけていったので、アマーロも
「私もつれてって〜!」
と慌ててその後をついていった。


そのラジオ体操でも、アマーロは再び奇人ホイホイを発動し、やたら飲尿健康法を勧める爺さんにからまれて、そこでも兄貴がひと悶着起こしたのは別の話だったりする。



アマーロはリゾットが何故あの大量のケーキを食って、あの鍛えぬかれた男前ボディを維持出来てるのかは不思議に思った。

これは単にリゾットの体内のメタリカがリゾットと一緒に「ロぉおォオド!(おいしー)ローォオオド(しゃーわせ!)ロォオード(もっとおくれ!)」
と食べてたからに過ぎないが。




とは言え、ブチャラティのケーキは美味しかったのでまた行こうと思った。

ブチャラティはとてもいい人だと思ったし、今度彼の彼女のトリッシュと三人でケーキ作りを教えてあげると言われたので、そのつもりだ。




だが、一つ疑問が残る。

リゾットの言葉、アバ茶は絶対飲んではならないと。


飲んだら死ぬと言うのは一体どんなお茶なんだろうと…やたら気になってしょうがなかった。






























(→To Be Continued? )

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