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ペットは何派??
暗チ数巡後か平行世界パロ!




【人物紹介】

リゾット
→便利屋(兼恨み屋本舗)トラディメントの所長。アダ名はリーダー。
ド天然で変な依頼ばかり引き受ける。
最近未来の嫁アマーロが出来て溺愛中。休日は兄貴の妨害に負けずデートしまくり。
アマーロ愛してる。プロシュート、いい加減妹離れしやがれ。
犬も猫も、もとい生き物は何でも好きだ。ただし一番可愛いのはメタリカだがな。


アマーロ
→プロシュートの妹。リゾットに一目惚れしアタックしたら見事に成功。未来の旦那さんゲット。
リーダーさん大好き、愛してる。
私は犬派。リーダーさんは大きな黒犬っぽいなぁ。


イルーゾォ
→正社員その1。
得意技は偵察。
ヘタレですぐテンパるが、仕事はキッチリこなす几帳面でキレイ好き。
鏡は最高の別荘かつオレのシェルター、ギミーシェルター。
ペットは観賞用オモチャのクリオネとかクラゲ派。だって世話しなくていいし、フンしねぇから汚さねぇし。


ホルマジオ
→正社員その2。
得意技はフクロと情報をゲロさせる事。フォロー上手で、時々邪悪なオッサン顔兄ちゃん。
ミニミニ大作戦は、給料日前の大貧民の時やムカつく野郎の弱みを握るのにいいもんだぜぇえ。
ペットは当然猫派。でも何故か嫌われるんだよなぁあ〜。


兄貴
→副所長。
最強の完璧超人。ただしバイオレンス。
ペット?はァ?オレは妹育てるのと、ペッシの世話で精一杯だ!強いて言うならゴジラが飼いてえ!


ペッシ
→今日はお休み。
ペットは熱帯魚派。
魚は食うのも眺めるのもどっちも好き。
兄貴ィ!今度アマーロと三人で釣りに行きましょうぜッ!


メローネ
→18禁ではなく21禁男。変態が関係してるか知らないが、スッゲータフで再生力は半端ない。爆発した尻は無事に治った。
ペットは女に……特にアマーロを裸に剥いて首輪をつけて…………ギャああああああ!!(※左右から兄貴とリーダーの拳をくらったようです)



ギアッチョ
→見習いバイトその3。リゾットをリスペクトし、いつか倒すのが夢。
やや中2病。
キレてなければ常識人。
ペットは飼うより雑誌で見るだけでいい派。自分のことで精一杯。
リーダーもっと猫拾ってこい。


ディアボロ
→今日も今日とて死への十三階段まっしぐら。
前回は拳一発で壁を砕く兄貴に憂さ晴らしに顔面を三十発ボコられて脳みそが爆発した。
動物はいつも食われてるから大嫌い。
私はヒッチコックの『鳥』をリアルに体験した…。








『Let's Go! 』












ころころころころ……………。



「よーしよしよしよし…………」



「うにゃんうにゃん…ゴロゴロゴロ」



「…不思議だ。
コイツは植物なのか?猫なのか?
まぁ可愛いからどっちでも構わないが……。

ん?煮干食うか?」


「ウニャ!」








ガチャ



「ちゃおっリーダーさん!

あれ?どうしたの?
生き物がいっぱいいるね」


「ああ、依頼された迷いペットを探してきたんだ…。

随分上手い事見つかってな…、こんなに保護することになった」


リゾットが手に持った不思議な鉢植えの生き物に葉っぱ、猫の耳にも見える部分をサラサラ指で撫でると、ゴロゴロ喉を鳴らす。
どうやらリゾットになついてるようだ。

アマーロは、かわいっと言って覗き込む。


「リーダーさん、この子植物?猫?
でも鉢植えに入ってるから植物かなぁ…」


「…さぁ。
まあどちらでもいいんじゃあないか」

「そうだね」



ーぴーんぽーん!


「あっ、はぁーい!少々お待ちください…………………………………あれ?君も迷子?」


現れたのは筋肉質のピンク猫。

首には革製のチョーカーをしてて、金属プレートには
『KILLER QUEEN』
と刻まれていた。

彼は無表情ながらも首をNo!No!No! とちぎれんばかりに降ると、腰にさしてた小さいメモと分厚い封筒をアマーロに差し出す。

「えっと…なになに……。

『連絡を受けた吉良吉影です、この度は猫草を引き取りに参りました。
その子は私の使いで信用出来るのでお任せ下さい。
封筒の中身はほんの気持ちです』
ですって。

よかった!わぁ中、すごいお札!?
50万円って書いてあるよ!?」

「凄いな……。

だが、ちょっと残念だ…………誰も引き取りに来なかったら、事務所にいてもらおうと思ったんだがな…」



「リーダー!迷いペットの依頼引き受け過ぎだろ!

見つけた帰りに何か鳥と犬まで拾ってきて!!全部飼いきれるわけねーし!

あ……あいたたたたたたた!!コラお前っ!!顔にケツを向けるな!

え?ふわぁああああ……っ!コイツ屁をこきやがったぁああーーーーッ!!」

その直後、顔面毒ガス攻撃のショックでひっくり返るイルーゾォ。

首輪に『イギー』と書かれた男前犬はケッと笑うと、イルーゾォのデスクのお菓子入れからコーヒーガムを漁りムシャムシャ食い出す。

側で大きな犬に餌をあげていたホルマジオはケッケッケッとその様子に笑いまくる。


「いや〜っ、完っ全にナメられてねぇかイルーゾォ。

まぁよかったなぁ。
さっき首輪の連絡先に電話したら、ジョースターって爺さんが、すぐ引き取りにくるってよぉ。


…にしても、確かにリーダー、オメェ引き受け過ぎだぜ。

こりゃ多すぎだし、飼い主来るまで餌代もバカにならねぇじゃねぇか」


事務所を見渡すホルマジオ。


白と黒のブチの大きな犬はお利口に玄関でキッチリお座りしている。

お洒落な服を着こなす猫はソファーでカリカリ耳をかく、

ホイップクリームのような編み込みをしたウサギのような生き物は、やたらカーテンや敷物をめくって何かを探すような仕草をしている。

挙げ句には室内なのにひひーんと鳴く馬までいた!?


猫草を返して少し残念そうなリゾットは、頂いたお札を金庫にしまいながら、こう言った。

「…俺は迷子のペットを見捨てられないんだ……。
何故なら俺はペットを見つけた飼い主の気持ちがよく分かるからな…」


「あん?リーダー、オメェペットなんか飼ってたか?
たしかオメェん家、ペット禁止じゃなかったか?」

「以前…台所のシンクの隅にメタリカが三匹いたのを見つけたんだ………。
震えて必死に俺に向かって助けてくれと手を伸ばしてきた…。
前日俺が包丁で指を切った時飛び出してしまったらしくて、ずっと気付かなかったんだ…。心細くてみんなでくっつきあって固まって泣いてるアイツらを見た時、オレも泣けてきてな………………実際泣いたよ。

だからそれ以来、俺は迷子のペットは絶対助けるんだと誓った………」

「はぁああああ……………。
ったく!しょおぉおがねぇなぁあああ〜しょおがねぇなぁ〜!!

まぁオレぁそんなオメェだから好きなんだから、ここにいるんだがよ〜」


「リーダーさんっ、…優しい!!
そうだよ、メタリカちゃん可愛いもん。私だってほっとけないよ……」


「…アマーロ」






抱きっ!


バカップル再び!
アラウンドザワールドでは珍しくない事なのであしからず。


「おーいアマーロー」

「あ!メローネ(サッ)」

「そんな警戒するなよ。
ほら、お前この前
『もっと事務所のお手伝いしたい』
って言ってたじゃん。

だからさ、オレ考えたんだけど、ちょっとあっちの客室に来てくれよ」

「……え?……二人で?」

「大丈夫だ、アマーロ。メローネそうはさせねぇ。
マン・イン・ザ・ミラー護衛につけてやるよ!」

「……チッ。まあいい…」

「テメエ、チッて言ったな!」

「じゃあ…、ちょっと行ってくる。
イルーゾォ君ありがと。

リーダーさん……、何かあったら助けてね……」


「…メローネ」


ビクッ!?


「ちょっリーダァー!信用してくれよ!!
大丈夫!
ベイビィここに置いてくし!

何かあったら首を切り落としていいから!マジ、首をかけてもいい!

それに、リーダー。
あんたには悪い話じゃねぇんだ!
すぐわかるって!!
そしたら頼む!
バイト代ちょっとだけ弾んでくんね?
今月ちょっとピンチなんだ!」


「………?
何だか分からないが、分かった…。お前を信用しよう。




ただし、俺を裏切ったら………

アマーロを泣かせてみろ…………、








…首だけじゃない。

テメェの生皮をまるごと剥いて、指先から切り落としてやるッ、生きたままッ!!
パストラミサラミみてぇにな!!!!」


「はっ、はぃいい〜〜!!」


激しく頷くメロン。

アマーロは不安そうにしながらも、メロンが耳に
「リーダーを喜ばせる秘策を思い付いたんだ」
と言った事で、はっとしてサクサク後ろをついていった。













しばらくして、それぞれの飼い主が登場し、預かってた生き物たちは引き取られていった。


だが一匹だけやたら目付きの鋭い鳥…ペットショップという名のそれだけは、


ばりぃいいん!!

「畜生ーーーー!!ムカつくぜ!クソ鳥がッ!!クソが!!クソクソクソッ!!!!

人間様に勝てると思ってんじゃねぇヴォケがッ!!」

と世話を任されたギアッチョに向かって、大きな氷を飛ばしまくった後、ジェントリーウィープスで氷を弾き返され、窓を突き破って逃亡していった。



「…ギアッチョ。
窓代バイト代から差し引きだ……」

「はぁああ!!
クソぉおーーーーッ!!」

事務所を飛び出すホワイトアルバム装甲のギアッチョ。

今月もこんな調子で物を壊しまくって、バイト代は殆ど残ってやしなかった。

ペッシに飯代を奢らせるから無問題だが。


とりあえずペットショップだけは、どうやら勝手に散歩してたのをリゾットが迷いペットだと勘違いして連れてきただけだったので、単に飼い主の黄色い吸血鬼の元へ帰っただけなのだが。


飛び出した直後、事務所の前で
「ぎゃああああああ!!」
という悲鳴とブチッと潰れる音。

リゾットたちは何だ何だと窓から伺えば、単にカビ頭がペットショップに眼をつつかれながら死んでただけなので見ないフリをした。













…そして、しばらく時がたつ。


「じゃっじゃじゃあああ〜ん!!

見てくれ!この愛らしい子猫ちゃんを!」


勢いよく開いた客間のドア!
ドヤ顔をし現れたメローネ!






ーソッ。


その背後から現れたアマーロは………。







「どうも………」


「可愛い!すっごく可愛いなその猫の着ぐるみ!!
白くてモコモコですっげーいいじゃん!
なぁ、それ着て今度駅前でうちの宣伝ビラ配ろうぜ!」


「むぅううう〜!!」

「ん?どうしたメロン。珍しいな膨れっ面なんて」

「………そっちじゃないだろ!!
着ぐるみはオレの!

さっきの着てたよな!ってことは下に着たままだろっ!

ほらっ!!脱いで!!脱いじまえ!
脱!着ぐるみ!」

「あっ……………、イヤ………ッ!」







フワフワの猫のぬいぐるみをメロンはジッパーを一気に引き下ろすと、バッと投げ捨てる。

すると現れたのは、
猫耳!

ふわふわ白ファーの首輪に銀の鈴!

お腹は露出し、同じくふわふわのファースカート!
しなやかな尻尾つきの!青いリボンがついているッ。

ヘソだし、華奢で細い剥き身の足、露出はかなりぱねぇ!

ついでにアマーロは着痩せするが胸が大きく、結構なナイスバディだ!





「……………ッ!?」


…そしてリゾットの脳内はパーンとした。








ーバッ!!
アマーロの身体は宙に浮く。
お姫様抱っこ再び。




「リ………リーダーさん。






んッ………!
あっ…………、はぁっ!」




「…すまない。今日は優しく出来そうにない………」


蕩けるような甘いキスをアマーロに情熱的に落とすリゾット。

そのまま、真っ赤になったアマーロの頬にキスを落とし、
「…後は任せた。
給料は弾む…」
と呆れる他メンバーに言い、ズカズカズカズカと早足で事務所から姿を消す。









「…お前は何を着ても可愛いな…。
俺はたった今から猫派になったかもしれない…」

「リーダーさん…………」

「…リゾットと呼べ…。…………愛してる……」

「私も………」









(ああ!!イライラする……!)
去り際に聞いたクッソ甘い会話に、イルーゾォを始め他の面子はギリギリ奥歯を噛み締める。うざくて。
これもアラウンド・ザ・ワールドの世界ではありがちだ。


そして、おそらくリゾットの家に連れてかれたアマーロは、いくら気絶してもベッドの上で激しく愛されまくって、夜が明けても沢山鳴かされるに違いない、鳴かなくても唇を塞がれながら…もう。

そして翌日には腰が痛いと嘆く彼女は、リゾットから謝罪と共に沢山キスをされながら、一日中抱っこされて、いっぱい甘やかされる、間違いなく。

そんなのエピタフが使えなくても分かりきった未来だ。



ついでにメローネは帰る間際のリゾットから
「…お前の今月のバイト代は三倍にしよう…」
と言われ、
「いやったぁああ!!」
と一瞬喜びに沸き、バイト代でシャブシャブ(ノーパン)か風呂(ソープ)に行こうと顔をテラテラさせていた。


だが、その喜びもつかの間の事。













「………テメエ………………ッ!
この腐りかけのクソメロンが…………、クソッタレのクソ野郎がッ!」


「ゲッ!?」



ゴゴゴ……と音を背景に、変態の首根っこをわしづかみしたのはブチ切れ兄貴。

美しい顔が怒りに満ちると常人より更に迫力がある。

兄貴はつい今しがた某海洋学者の依頼を受け、分解癖のある祝福しろ男を死闘の果てにヒモなしバンジーさせて、1000万円の小切手を貰ってきた所だった。



「……余計な事しやがって…………出来ちまったらどうすんだ……結婚するきっかけになったらどう始末つけんだよ…貴様。
…オレはよ、あんなゴツい自分よりでかい義弟なんか持ちたくねぇんだ………っ。『プロシュート義兄貴』なんて呼ばれたら憤死する自信がある!
しかもリゾットは天然の大ボケ野郎だ。
妹と揃ったらダブルボケだぜ!!
オレがツッコミきれねぇだろ!!
想像しただけで、やってらんねーんだよ!!



…だからな、

オレからも給料くれてやる!

ドラゴンスープレックスをなッ!!!!

テーベのアポロニウス式全身脱臼術もなッ!!

最初にアゴ外して助け呼べねぇようにしてやる!!

たった今から!テメエの関節全部バキバキに外すッ!!

泣いてもわめいてもオレァ容赦しねぇ!!

全身の穴という穴から汁出しちまいなッ!!
むしろ死んでもいいと思ってる!!


リゾットのバイト代は!テメエの入院費か葬式代に消えるんだァアアアアーー!!!!!!!!!!」


「いやぁあああああ!お帰りになってたのねぇーーーー!!」と断末魔。











…メロン。全身タコみたいにぐねぐねになって間もなく死亡!!
(※次回には復活予定!)
























『…To Be Continued?』






2013.9.28(土)

服を着た猫はドルチ・ザ・ダイハードキャット!
テーベのアポロニウスは某ヤングアニマル格闘技漫画より。
うちの兄貴は絶えず様々なものから知識を吸収するので、漫画もかなり読んでいるのです。

それにしても、アラウンドザワールドの夢主とリゾットは書いてる私もイライラしちまいます。

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