幼なじみ。
ありえない親(1)
…〜♪
「ん〜…」
耳元で鳴り響くアラームに軽く目が覚める。
「起きなきゃ…」
昨日も当然のように聞こえてきた喘ぎ声。
一応は寝ることができたものの、その眠りは浅く、体がだるい…。
楓の家に出かけるための準備を軽く済ませ、リビングに行く。
「おはよう!雪架」
「はよー…。」
リビングに入るとキッチンに立つお母さんと挨拶をを交わす。
「やだもうっ、暗いわねぇ」
元気のない娘に言う言葉がそれですか…
「…仕方ないじゃん、寝不足なんだし……」
食卓テーブルに座り、用意された朝ごはんに手をつける。
「そんな調子じゃもたないわよ!」
「そう思うんだったら瑠斗をどうにかしてよ…」
真面目にそう思う。
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