困る、。 いつの頃からか、男同士の恋愛というものが好きだった。何が原因というワケではないが、気が付いたら所謂腐男子というものだったのだ。 別に一般的な男女の恋愛ものが苦手でもないが、何が違うのか男同士のもののような興奮は得られない。 一時は自分がホモなのかと思って悩みもしたが、そこは素晴らしきかな。情報氾濫社会のお陰で現実のものがどれほどグロいかを認識させれられた。 うん。俺は女の子が好きだ。 BLは二次に限るな。いや、三次もガチではなく、ほんのりというか、実際には全く恋愛要素もないのを怪しいと妄想する感じのは好きだ。 要はBL=ファンタジー。 というのが俺のていの筈なんだが、。 「好きです。」 誰も居ない部室棟。 やりかけのボードゲーム。 イイ感じに射す西日。 そんなツクリモノの世界にありそうなシチュエーションで、ファンタジーが実際に起こった。 ヒーローのようなイケメン優等生に告白されるごくごく平凡な俺。 本当に何かの物語のようで、言葉すら出て来ない。 「貴方が、好きなんです。」 「そんな、困る、。」 そんなの、いきなりすぎて。 確かに俺は腐男子だけど。それは二次元限定で。 現実の生々しい感情を向けられるのは御免被る。 そう言ってやりたい。言ってやりたいけど、これは現実の世界で、同性愛なんか公言出来るような世界でもなくて。それでも好きとか言ってくれて。 俺の言葉が怖いような、それでも一字一句漏らさないように見つめられ。 言葉よりも強く、好きだと言われたよう。 同性愛云々よりも、組織とか、ハルヒとか、そんな諸々の事情を投げ打って告白なんかして。絆されてしまいそう。 「困らせてすみません。でも、貴方が好きで、好きすぎて、もう耐えられなくなってしまって、。」 「違う。お前の気持ちが嫌とかじゃなくて。いきなりすぎて。 でも、声とか凄く優しいし、目とか。全身で好きって言われてるみたいで、でも古泉が俺を好きとか考えたことなくて、ただいきなり、だから。困る。」 俺は女の子が好きで、腐男子で。二次元の恋愛が好きで、三次元の生々しい感情が嫌で。 でも古泉が優しくて。いきなりすぎて。 「困る、んだ。」 古泉が嫌じゃなくて。 あれ? キョンが絆された? あれ? がっつり悲恋にするつもりだったのに。 匿名様よりリクエストの『ガチ古泉×腐男子キョン(ホモじゃない)』です。 大変長らくお待たせ致しました! 一年とか。ぎりぎりとか。ホント申し訳ありません!!(平謝り) 遅筆過ぎですが、リクとずれた気が大いにしますが、どうぞ貰ってやって下さい! リクエスト有難うございます!! [*前へ][次へ#] |