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家に行ってもいい?


「古泉先輩。好きです。」


いつものように部室に行き、いつもの定位置に座ったら目の前にいた後輩が告白してきた。


「何度も言うようですが、僕は男性には興味がないので貴方の気持ちに応えることは出来ません。」

「・・・少しくらい悩んでくれてもいいのに。」


何故かこの一つ下の後輩に毎日告白されるようになって半月。好い加減諦めてくれないだろうか。
多分彼は僕が気に入ったのではなく、僕が団内唯一の男だからこうして見初められたのだと思う。彼は生粋のゲイらしいから。


「そろそろ俺の想いに応えてくれても良いと思うんだが。」

「無理です。何度も言っているでしょう?」

「先輩ガードかたすぎ。」


ふてくされたよう言いつつも僕の相手をしてくれるのか、彼はボードゲームをセットし始める。

彼のことは好ましいと思ってはいるし、人間としてとても魅力のある人だと思っている。
この性癖がなければ年の差も関係なくもっと彼と仲良く出来ただろうに。残念だ。

小さく溜め息を吐いて、ゲームの準備に忙しそうな彼の手を見つめた。
僕の視線に気が付いたのか顔を上げ、目を輝かせながら彼が僕を見た。正直嫌な予感しかしない。


「古泉先輩!」

「・・・・・・・・・なんですか?」

「ゲームで俺が勝ったら先輩ん家に行ってもいいっ?」

「だめです。」


ほんとにっ、この性癖さえなければ・・・っ。










キョンに先輩呼びをしてほしくて先輩後輩。







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