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キスが好き。


あ、キス、したい。


リビングのソファで雑誌を読んでいるイケメン野郎を見て唐突に思った。自分死ねばいいのに。

古泉とこういう・・・口にするのもはばかれるような関係になってから自覚したことがある。
如何やら俺は相当なキス魔らしい。

頬や瞼も、手の甲も額も好きだが、やっぱり唇にするのが一番良い。
舌を絡めるような深いキスも好きだけど、触れるだけの戯れのようなものが良い。
あの、男にしては柔らかすぎる唇に、俺のそれを押し付けたい。

そんな邪な考えを持って眺めていると、視線を感じたらしい古泉と目があった。


「どうかなさったのですか?」


何でもない。困惑気味の古泉に面倒臭そうに言うが、向けられるのは訝しげな目。
当たり前だろう。あんなにガン見していたのだから。仕方ない。


「こいずみ。」


出来るだけ何でもないようにに、表情さえ変えず詰め寄る。
そしてそのまま、唇を寄せた。

触れるだけのその行為を一度じゃ足りなくて何度か角度を変えて行った。



ー…うん。満足。


どうやら好きらしいキスができて。古泉の呆然とした顔が見れて。俺の中の欲求は満たされたらしい。











イラでも文でもちゅうが好きです。なんか可愛い。






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