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あ、忘れた!






俺はため息をついてから壇上に登場する我が学園のアイドルたちをみた。



最初に登場したのは副会長の高梨 信吾(タカナシ シンゴ)だった。
焦げ茶の髪に茶色の光彩。
すこし大人びた雰囲気をまとっている。
きれいな青年って感じのタイプか。

こーゆータイプはネコにもタチにももてるらしく、キャァキャァと高いこえから、うおぉと低い声まで様々な歓声があがる。



次に登場したのは会計の西宮 世良(ニシミヤ セラ)。
オレンジの頭がひときわ目立つ。制服は改造され安全ピンやら缶バッチやらがたくさんついていて重そうだ。
大きな二重の猫目は明るい水色。
カラコンとかしてなにが楽しいんだ…?
つかセンスおかしいよ…

愛想を振りまきまくってあるく西宮世良はちびのくせにすごい存在感だ。


つか野太い歓声がうざいんだけど…



んで次に出てきたのは会計の安達 辰之助(アダチ タツノスケ)。
ごつい名前とはうらはらにおどおどと自信なさげに登壇している。
濃紺の髪。キラキラと輝く濃紺の瞳。
ややうつむき気味な姿勢。
ま、いわゆる癒し担当か。
歓声にびびってるし…いい加減なれろよ…





そして学園一のアイドル。
生徒会長の史光 陽(シコウ アキラ)。
ほんのり青い髪。眉間のシワ。
漆黒の宝石とかなんとかいわれてるくろい目。長身の体。


キャーキャーという歓声がギャーギャーになっている。
皆落ち着けよ…オイ…

生徒会長って普通一番最初にでてくるんじゃないのか…?



史光陽がマイクをとる。
キイィン…というマイクの不協音が館内をこだます。さわいでいた奴等も一斉に静かになる。
史光陽はその音に整った顔を歪め、言い放つ。

『6月に大会を行う。以上。』

そういうとマイクを荒っぽく置いた。
また歓声が沸き上がる。
うるさいから止めてくれ…
俺のみみがオーバーヒートしそうだ。

大会ってなんだ…?
説明たりなすぎだろ…

めんどくさくなってきたので寝ようとした時、ヤチが俺の肩を揺さぶってきた。

「ねー、大会ってなに?球技大会とかだったらオレやりたくないんだけど…」

「あははヤチって運動嫌いだしな…つか大会ってなんだろうな。」

楽な大会だったらいいな…
年間行事予定表とか見とけば良かった…



俺はまた目を閉じる。

もう眠いから寝よ…
昨日夜中に映画みたから眠いし…
集会おわったら多分ヤチが
起こしてくれるだろ…





そうおもい俺は寝心地の悪いパイプイスで耳障りな歓声を子守歌に眠りにおちた。




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