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いつからだろう。
また、コノ悪夢を見出したのは………。
2日前だっけ?
ぃゃ、1週間前?
ミタクナイ。
イヤダ………。
夢ナンテミタクナイョ。
何も起こらない。と言っていたその晩……。
見事に起こった。
どさっ………。
『ぇ?…………ちょっと、月?どうしたの?…………ねぇっ』
「どぅした?」
『ック…ぃきなり、倒れ…て、返事………ッ』
返事してくれない。
朔は、泣きながらも説明する。
『まさか…………コイツ、
立ってて寝たのか?』
「ソコまでして寝ないだろυ」
まだ、忙しい訳でもないし。
夜がいかにも真面目そうな顔をして、馬鹿なコトを言い出した。
『冗談。ちゃんと心当たりあるから、とりあえずは………』
と、場所を移動させた。
『そぅそぅ心当たりって?』
『……拒否したんだよ』
拒否?
『拒否ったら行き場をなくす。だから無理やり肯定させる』
「意味わかんねぇよ」
拒否や肯定、無理やりとか
分かるように説明しろよ。
『サキヨミ。夢見とも言う表現もある』
そのサキヨミには、簡単に2種類の方法がある。
1つは起きて見るもの。この間がそうだな。
2つは寝て見るもの。ユメとかそうだろ?
『ほぼ同じような見方だが、2つ目は……悪夢何だよ』
「悪夢……?」
『ほら、言う事を聞かせるために脅す方法があるだろ』
それと同じで、相手の弱い所につけ込むんだよ。
それとは別に、関係あるのかないのか不明だが………独り言のように呟いてる。
『コイツにとって………
“本当に一番嫌なコトはなんだろな”』
ヤダッ
ミタクナイ。
ヤ……ダ…ょ……。
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