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あれから何週間が経ったのだろう。
仕事の方が忙しくて、アノ嫌な事が記憶から放り出されそうな頃。



「今度は何やったの?」
「だーもぅ、何もやってねぇ」

「未来、今回は本当に違うぞ」

と、勝手にコードを繋げて月とTVゲームをしてた蒼が言うと、言っちゃダメじゃん。とハッキリ言った。

現在BAD LUCKメンバーが集合していた。
中3、高1からなる6人結成。


「ぉぃ、こら。分かってるなら言うな」
「ぃーゃ。面白くないー」

「面白がるな」


ここのところ未来が、月に“ささやかな悪戯”を伝授されたのか、良くそんなやり取りがあった。


「お兄ちゃん。最近また高技術になってない?」
「そんなコトより、何で毎度俺がやってんだ?」

そう、不思議なことに毎度未来の髪だけ薙刃が結ってんのだ。
普通ならそれ専門の人がやるのだが。

普通ではありえないことだが、このBAD LUCKではそれが普通なのだ。


「やっぱり良い練習台が近くにいるからじゃないですか?」

「ぁ、お帰り〜」
「たっだいまー」

水分を買いに行っていた葵と水依が帰ってきた。


「葵。どーゆう意味?」
「自覚してるんですか?」

驚きながら、はい。苺の天然水。と、未来に渡す。

「そーなってたら今頃、薙刃が死んでんだろ?」
「ですよね」

「そこ、不吉なことを言うな(-"-;)」

と、遊んでる間に終わったらしい。


「「ホント、手先器用(だな/ですね/だね(全員))」」

「そうか?」

毎度ながら出来映えに驚く。
それは、変とかではなく……違和感はないのだか、素人にしては流石だと思う。


「ぁ、またスペア」
「つか、お前全部スペアだろ」

「でも蒼。負けてましたね」
「煩い」

そぅ、最近発売されたコントローラを動かす体感ゲームのボーリングをやっていた。


「良く座ったまま出来るねぇ」
「腕つーか手首を動かすだけじゃん」

壁にもたれままやっていた。
そして見事に勝っていた。


今度は月と薙刃、未来と水依でまたまたボーリングをやることになった。


「今度はストライクシリーズか?」
「こっちの2人が可哀想な」

すると、ミスった。
流石に可哀想だと思ったのか、それとも2人してミスったのかは不明だ。


「「終わったらボーリング行こうよ」」

ゲームでやっても同じなのだが、未来と水依が行きたいと言い出した。


「じゃぁ、終わったら行こうか」
「「ホント?」」

といつの間にか現れた紗稀の言葉に喜ぶ女の子2名。
それに比べ入ってきたことに気付かず驚いてる2名。

そんな奇妙な組み合わせの中、重要な事を言った。


「そー言う訳で、時間だから頑張って」

「………時間?」

時計を見ると始めに決めた部屋を出る時間を過ぎていた。
よって彼らは慌ててスタジオに向かった。





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