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それから数日後の、とある仕事中にお客さんと言われた。
月は、誰だろうと思いながら、待っている場所まで行く。




「はじめまして」

「はじめまして……それで話って何ですか?」


急いでいるつもりはないが、何故かあまりココにいてはならない気がした。

目の前の男性は、……一応ね。と言うように胸ポケットに入っていた警察手帳を取り出し見せる。




「君の産みのお母さん。この間息を吹き返したよ。

もう全ての峠ははない。と」






その瞬間、ドンっとドアが相当大きく振動した。





「……な、んで………死ななかった」
「最近の医療は発達してるから、助かったものなんだよ」



ドアの音で……後ろのドアから第3者……若葉が入ってきた。
ってか、勢いよく………


「どうかしたんですか?」

と。

彼女は一応姉。
警察所に勤務してるが、つい数年前に社内結婚したとか言ってた記憶がある。
(興味がないので覚えてないが)



「いや、気にしないでくれ」

音がしたのに、気にするなと言う方が無理だ。
ってか、上司だったらしい。



「まさか5歳だった子がな」
「だから何?関係ないと思うけど」

それにさぁ、自分の行いがわざわざ子供達から帰って来たんだからさ。問題にする方がオカシイでしょ。


「命を何だと思って……」
「同じことをしても、全て子供が悪いと決めつける。親が違ってると思わないの」

状況が分からないなら、黙っててくれないかなぁ。
大体警察ってもさ、今さら遅いんだよ。


と、言い捨てて部屋を出て行こうとする。
が、手を掴まれた。


「まだ何か用ですか?」
「君が警察のドコに不満があるのか解らないが、コチラはまだ君達のヤったことしか知らなかった。それは捜査状況仕方のないことで」

「ゴメンナサイ」

いきなり謝られた。
一体何のコトなのか不思議に思ってると、再度口を開いた。


「捜査状況上仕方のないことって謝れば何でも済むって思ってるんでしょ?」

捜査中に何をしたって謝れば済む。


何でも謝って、済むんだったら、警察何て無能なもの必要なくなるよね。

それに、税金の無駄遣いも無くなってコッチとしては都合が良いし。



「そもそも、アノ人のこと知ってるケド」
「どういう……」

「ナースコール押したの俺だよ」


笑いながらそういう。
それに、一瞬緩んだ際無理やり手を離ささせると、今度こそ部屋を出ていった。








「我が弟ながら、本当に毒舌よね」


ココまで警察嫌いは逆に感心出来る。

と、言っても自分は警官なんだが……あくまでも嫌いなのは警察という機関であり、個人までは気にしないらしい。



「まさか、高校生にココまで言われるとは」
「すみません」

「ぃゃ、一理あるからな」

だが、逆に謎を解き明かして行くのに難解を出されたのはいつ振りだろうか。







地下の駐車場で考え事をしてると、声がした。



「犯人の時効が過ぎた問題を手にして、真実がわかった後アンタはどうするんだよ」

「そんなものその場になってみないと分からないものだ」

後ろを見てはいけないと感じ、位置を変えずに返答した。
後方でエレベーターではなく、非常階段のドアが開く音がする。


「なら、いつでも死ぬ覚悟ぐらいしとけよ?」

その言葉に、流石に誰だか確認しようとしたら、既にドアが閉められていた。
そう、結局誰だかわからなかった。




*時効はココでは10年となってます。
 多分本元は20年程ではないだろうかと思います。


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