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君の夢






結局、いつの間にか氷帝学園への転校手続きなど深風が知らない間に本当にしてあり、跡部の言われるまま氷帝へと転校となってしまった。





「始業式当日だが、うちのクラスに転校生だぞ」


担任の先生に手招きされるまま、深風は教室に入る。


(学校なんて約1年ぶりだし…どうしよう)


久しぶりの学校。
転校ということもあり正直不安ばかりで落ち着かない。


「自己紹介するんだ桐宮」

「あ、はい。えっと、桐宮深風です。よろしくお願いします」

「みんな仲良くしてやってくれ。席は後ろにある空いている席だ」

「はい」


先生に言われた席に座る。


(大丈夫かな…やっていけるかな。とりあえず今日頑張って、後で景ちゃんを探してみよう)



氷帝への転校手続きをした当の本人である跡部から、深風は詳しく話を聞かされていない。

電話を掛けても出てくれず、今日は朝から跡部の言いつけで迎えに来た車に乗せられ氷帝学園へとやって来た。

深風は跡部が何を考えているのかわからなかった。


「…はぁ」


思わずため息を吐いたその時。


「おい」


隣の席の男の子が声をかけてきた。


「桐宮、だったよな?」

「あ、うん。桐宮深風っていうの。君は?」

「日吉若。まさか本当に俺のクラスに転校してくるとはな」


日吉と名乗ったその子は、驚いた様な表情でそんなことを言った。


「お前。今日の放課後、男子テニス部に来い」

「男子テニス部?」

「跡部さんが来いと言っていた。今日、俺のクラスに転校してくるやつがいる。そいつに伝えてくれとな」


一瞬、深風は固まった。


「跡部って、跡部景吾よね…?」

「他に誰がいるんだよ。お前、跡部さんの知り合いなんだろう?」

「えーと…うん、そうだけど」


テニス部と聞いて、前に跡部がテニス部の部長をやっていると言っていたことを深風は思い出す。


(放課後にテニス部に行けば景ちゃんに会えるわけか)


とにかくまずは跡部に会わなければ始まらない。


「わかった。じゃあ放課後テニス部に行くよ」

「ああ。俺はちゃんと伝えたからな」

「あ、日吉くん。私まだ氷帝の中わかんないから、テニス部がどこにあるか知らなくて…その、出来れば教えてくれると助かるんだけど」

「あぁ、そうか…。説明したってここは広いからな…俺も放課後テニス部に行くから、ついでに連れて行ってやる」

「ほんと?」

「テニス部に来いと伝えておいて、場所がわからなくてお前が辿り着けなかったら意味がないだろ」

「確かにそうかも…。じゃあ放課後お願い出来る?」

「あぁ」

「ありがとう日吉くん」


先行きは不安だがとにかく跡部に会って話をしようと深風は決めた。









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