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捧げ夢小説
◆彼氏になるのは/白石蔵ノ介夢/キリ番3000


それはある日の部室でのこと―。




謙「なぁ名前」

「んー?」






謙「名前って彼氏つくらへんよな」






金「それわいも気になってたことや〜!」

「金ちゃん…」

蔵「せやな。俺もそれは気になってたで」

「蔵ノ介まで…」

千「なんで名前は彼氏つくらんと?」

「…あのね」

光「名字先輩の好みってどんな男なんです?」

「ちょっと…みんなしていきなりなに?私が彼氏つくらないのが、そんなに気になるの?」

金「気になる!」


金ちゃんがそう言うと、他のみんなが頷く。


光「名字先輩は可愛ええしモテるのに、なんで彼氏つくんないんすか」

謙「そうやで。彼氏の一人や二人おってもおかしくないんやで?」

「謙也。二人も彼氏いたら浮気じゃない。彼氏は二人もいらないよ」

蔵「でも、二人ぐらいおってもおかしくないぐらい名前は可愛ええんやで?」

千「もしかして好きな男おるとね?」

金「名前好きな男おるんか〜!?」

「んー…好きな人はいないよ」

千「ほんとたいね?」

「うん。ほんと」

金「おらんなら良かったで〜!」

蔵「彼氏つくらない理由は好きな男がおらんからか?」

「そう言うわけじゃないけど。ただなんとなくかな」

謙「なんとなく?」

「だって私テニス部のマネージャーだもん。彼氏つくっても忙しいから、相手に悪いじゃない」

蔵「相手のことを考えてるなんて優しいな名前は」

光「てことは」

「どうかした?光」







光「テニス部なら別にええんじゃないすか?」











「え…?」








光「テニス部に入ってるやつなら部活で会えるってことやから、別に構わないんちゃいますか?」

千「なるほど。それなら名前も気を遣わなくてもいいたいね」

「話が勝手に進んでいってるのは気のせいじゃないよね…?」

金「テニス部ならええんか!?なら、わいと付き合お〜名前〜!」

謙「金ちゃん抜け駆けは許さんで!名前、俺と付き合おうや!」

「えぇっ!?」

光「名字先輩。こんな子どもっぽい人達は止めといた方がええですわ。俺にしといた方がええですよ」

謙「なんやて財前!」

千「名前、俺でもよかばい?才気煥発で名前ば守っちゃるけん」

金「千歳ずるいで〜!」

光「先輩ずるいですわ」

「ちょっとみんな…」








蔵「みんなやめや。名前が困っとるやろ」








「蔵ノ介…」

蔵「いきなりそないなこと言われて、決められるわけないやろ?名前はテニス部のマネージャーとして頑張ってくれてるんや。それだけでも十分やろ」

金「え〜!でも、わい名前と付き合いたいわ〜!!」

蔵「金ちゃん。まだ言うんやったら…」

金「毒手は嫌やっ!!死にたくないっ!」

蔵「ならもう言うんやないで」

金「…う〜…わかった…」

蔵「この話は終わりや。ええな?それじゃ解散や」











「蔵ノ介、ありがと」

蔵「ええでべつに。名前が困ってたしな」


「みんなに突然あんなこと言われても、どうしようもないよ。私なんかより可愛くて良い子が他にいっぱいいるのに、みんななんであんなこと言ってきたんだろ?」

蔵「みんな名前がええってことやろ。俺だって付き合うなら名前がええしな」

「蔵ノ介?」

蔵「名前が他の男に取られるなんて嫌やから、さっきの話は終わらせたんやで?」

「蔵ノ介…それ、ほんとに…?」

蔵「ほんまや。俺は名前が好きやから、名前を他の男に取られたくない」

「…蔵ノ介///」

蔵「なぁ名前。俺は、名前がマネージャーとして一緒にいてくれるだけでも嬉しいんや。せやけど、本当のこと言うたら俺も名前と付き合いたい」



真剣な目で言ってくる蔵ノ介が、いつもの蔵ノ介じゃないようで…。


かっこ良く見えて、なんだかドキドキした…。







蔵「俺は名前を他の男から守れる自信もある」

「うん…///」

蔵「ずっと名前だけを好きでいられる」

「///」







蔵「俺と付き合ってほしい。名前」







「蔵ノ介…///」

蔵「俺じゃだめか?」

「…ううん。蔵ノ介なら、いいよ///」

蔵「ほんまか?」

「うん///」

蔵「名前、ありがとうな。大好きやで」




そう言って蔵ノ介は私を抱き締めた。








END

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