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捧げ夢小説
◆勘違い/平古場凛夢/キリ番1444

「ねぇ…凛くん」

「ぬぅやがー?」

「部活はいいの?木手くんにゴーヤ食べさせられるよ?」

「あー…そうやっしー。けどいいんばぁ。今日はサボりたい気分やし」

「…そっか」





今、私と凛くんがいるのは屋上。


放課後で、本当なら凛くんは部活にいかなければいけないんだけど…。


私の隣で、フェンスにもたれかかりながら座っている。




今日はサボりたい気分、か…。



どうしたんだろう凛くん。





「名前」

「なに?」






「名前…今日の昼休み、告白されたってのはじゅんにか?」






「えっ?なんで凛くんがそのこと知ってるの…?」



「じゅんにかぁ…やっぱ」

「あ…」






確かに私は今日の昼休みに他のクラスの男の子に告白された。





凛くんには知られたくなかったのに…。






「……凛くん、あのね」

「一ついいか?名前…」

「え?う、うん…」

「あー…そのだな」




凛くんは急に言いづらそうな顔になって、「あー…」とか「その…」としか言わなくなった。





「凛くんどうしたの?なにか言ってくれないとわからないよ?」

「う…そうだよな。ここで言わんとわんは男じゃないさぁ…」

「?」





「名前っ!」




「な、なに…?」









「わんはやーのことが好きさぁ!!」







「えっ!?り、凛くん…///」






突然の凛くんからの告白。




すごくびっくりだけど、すごく嬉しい…。






「やっと言えたさあ…///」


告白した凛くんは顔が赤くて、ポリポリと頭をかいている。



「あ、ありがとう凛くん。その、私も…」



凛くんのこと前から好きだったんだよって言おうとしたら…。





「名前にはわんの気持ちを知ってほしかったんばぁよ…その…彼氏とよろしくな」







「え……?」





彼氏とよろしくな…?


凛くんもしかして勘違いしてる…?




「じゃあな名前…」




「ちょっ…待って凛くん!」



「あい…?」




「凛くん勘違いしてる。私、昼休みに告白されたけど断ったんだよ?好きな人がいるって」

「じゅんにかよ!?わんはてっきりOKしたんだと思ってたやっしー!」

「早とちりしすぎ凛くん」

「…わんかっこ悪いさあ…」



そう言って肩を落とす凛くんがなんだかかわいかった。




「ふふ。凛くんったら」

「笑うな名前。あ…そんでやーの好きな人ってのは、誰やっしー?」




「えーとね…それは…」





「……」







「今私の目の前にいる…凛くんだよ」







私がそう言うと、凛くんは顔をすごく赤くして照れていた…。








END

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