小説 夏の一時 「あー……暇、だなぁ」 《仕方がありません。左腕がないのですから》 「そりゃあ分かってはいるけどな」 暑い室内に風を送る扇風機を見、ヴィレイサーは溜め息を零す。先日の任務で義手の左腕を破壊されてしまい、今はメンテナンスと改良を行っているため任務にも出られない。なにより、最近は仕事が立て込んでしまい、仲間に押し付けることもできないので全部1人で片づけた結果、休息を強要されてしまった。そのせいで、この暑い中家でのんびりとすることを余儀なくされている。 「けど、本当にやることないな」 《皆様、リーダーに仕事を回す真似はしないでしょう》 家族にも仕事の手伝いを申し出たのだが、却下されてしまった。それどころか、自宅でじっとしていろと怒られる始末だ。 《…アインハルト様から通信です》 「アインハルトから? …いや、繋がなくていいや」 何の用かは知らないが、出来れば話したくなかった。相談事を持ち込まれるのは御免だ。そんなのに答えを齎せられるほど、自分は立派な人間ではない。なにより、ノーヴェの方が適しているだろう。 《どうやら、緊急のようですが》 「…じゃあ、出るだけ出てみるか」 緊急ならば仕方がない──そう言い聞かせて通信に応じると、沈痛な面持ちの彼女が画面に映った。 「どうした?」 《ゆ、由々しき事態なんです……! 今すぐ、家に来ていただけませんか?》 「え……」 正直なところ、面倒だなと思った。彼女の家まで歩いていくとなると距離があり過ぎる。外に目を向けると、午後に差し掛かったと言うこともあって強い日差しがさんさんと降り注いでいる。その炎天下を、時間をかけて家まで行けと彼女は言うのだ。ちなみに左腕がないので車もバイクも運転できない。 「…悪い。ちょっと都合が悪くて……」 やんわりと断ろうとするが、アインハルトは相当困っているようだ。 《そこをなんとか、お願いできませんか? こんなことを頼めるのは、貴方しかいないんです》 「ノーヴェじゃ、ダメなのか?」 《ノーヴェさんにもお願いしようとしたのですが、救助隊の仕事が入っているそうで……あと、ヴィレイサーさんがお暇だと窺いました》 (あいつは何を言っているんだ……) 別に暇ではない。暇にさせられているのだ。それをアインハルトに言うのはどうかと思ったので黙っておくが。 「けど、時間かかるぞ?」 《待ちます。ヴィレイサーさんも、私のことを待ってくれているじゃないですか。 だから、どれだけ時間がかかっても構いません》 「今引き合いに出すことじゃないだろ、それ」 確かにアインハルトのことを待っているとは言ったが、今言わなくてもいいと思う。と言うか、それを引き合いに出すのは卑怯と言うものだ。そう言われては、従うしかない。 「悪魔め……」 《? 何か言いましたか?》 「いや、いい。 それじゃあ、1時間ぐらいで行くから」 《はい、お待ちしています》 通信が終わり、ヴィレイサーはすぐさま溜め息を零した。大仰に聞こえるかもしれないが、本気の溜め息だ。 《よろしいのですか?》 「…やっぱり止めようかな」 家を出た矢先、強い日差しが降り注いだ。そのあまりの暑さに決心が揺らいだが、アインハルトと約束した手前、それを反故にすることはできない。それだけ彼女を大事にしているのかもしれないが、甘やかしているともとれる。 「あー……暑い」 そんなことをぼんやりと考えている暇はないようだ。太陽から齎される暑さに、溜め息をつきたくなる。しかも今は左腕がないので、それを隠すために長袖を着る必要がある。お蔭で余計に暑い。 (そういえば……アインハルトと私事で会うのはこれが初めてになるのか) 今まで彼女と会う時は、たいていが特訓している時だった。後は何かの行事をやる時に誘われるくらい。そして今日は、彼女の自宅に出向く。となれば、間違いなく私服だろう。どんなものなのか、気になりだしてしまう。 「…暑いし、急ぐか」 決して煩悩に負けたのではなく、暑さに辟易しただけ──自分にそう言い聞かせている時点で、煩悩が勝っているのは言うまでもない。 ◆◇◆◇◆ 《はい?》 「アインハルト、来たぞ」 呼び鈴を押してインターホン越しに彼女へ来訪したことを伝える。ここまで来るのに時間がかかってしまったので途中で飲み物を買ってきた。もちろん、ついでに彼女の分も用意した。上がれば出してもらえるだろうが、そんな手間を取らせることもないだろう。 「すみません、いきなりお呼び立てして……」 「別に。俺の方こそ、時間がかかって悪かったな」 「いえ、それはいいのですが……」 「ん?」 「どうして長袖を着ているのですか?」 「まぁ、ちょっとな」 左腕が義手なのはアインハルトも知っているので、言わなくてもなんとなく察することができるだろう。ヴィレイサーは飲み物が入った袋を彼女に渡すと、手を伸ばす。 (あ……) なんとはなしに撫でてくる──そう思ったアインハルトはその場にじっととどまることにした。最初は子ども扱いされているようで嫌だったが、今ではそれを心地好く感じてしまう。悪く言えば、まるで麻薬みたいだ。 「アスティオン、お前は平気か?」 《にゃぁ〜》 「……へ?」 だが、実際に彼が触れたのは自分ではなく肩に乗っかっていたアスティオンだった。撫でられ、嬉しそうにする愛機。正直、羨ましい。 「ん? どうした、アインハルト? なんか不機嫌になってないか?」 「別になっていません」 声を荒らげると焼き餅を焼いていると気付かれるので、努めて冷やかに返した。が、それでは怒っていると教えているも同じだ。咳払いを1つして、彼女は部屋に案内することに。 「あ、あの……」 「ん?」 「笑わないで、くださいね」 「お前の部屋には人に笑われるようなものが置いてあるのか?」 「そ、そういうわけではありませんが……その、女の子らしくないかな、と」 「別に俺は気にしないが」 「わ、私が気にするんです!」 「何で?」 「そ、それは……! じ、自分で考えてください!」 こうも鈍いと、少しばかり残念である。もしかしたら彼は、自分に言わせようとしているのかもしれないが。もしそうだとしたら、流石に怒ってしまいそうになるが。 「それで、由々しき事態ってのは?」 「えっとですね……」 楽な姿勢でいいと言ったのに、彼は何故か正座していた。気兼ねする必要はないのに、律儀である。 「実は、これなんですけど……」 と、重たそうに机の上に置かれたのは辞書のような分厚い本だった。 「学校から出された、宿題です」 「えー……こ、これが?」 その量の多さに、流石のヴィレイサーも顔を引きつらせる。ミッドチルダにある一般的な学校がどの程度かは知らないが、地球出身の彼からすればかなり多いと思う。 「まさかと思うが、これを手伝えと?」 「ダメ、ですか?」 不安げに、上目遣いで見詰めてくる。わざとやっているのではないかと思いたくなるほど、助けたいと思う気持ちをあおってきた。 「他の奴……友達とかに手伝ってもらえばいいだろ」 「こ、こんな部屋に友人なんて呼べません!」 言われて、見回してみる。確かに前述したように女の子が住むには少し──もしかしたらかなり──殺風景だ。勉強机と、本棚。傍らにベッドがあって……と、ここまではいい。問題はこの後だ。 (まぁ、こんなにも筋力トレーニング用の道具が転がっていたら、そう思いたくもなるか) そう。一番の問題は、彼女が根っからのファイターと言うこと。まだ年端もいかない少女の部屋に、多くのトレーニング道具が揃っていたら驚くこと必至だろう。 「けどお前、インターミドルで顔が割れているんだろ? だったら、別に呼んでも平気じゃないか?」 今現在も開催されている、全ての次元世界の中で最強の10代を決める大会、それがインターミドル・チャンピオンシップである。それに出場しているのは、なにもアインハルトだけではない。ヴィヴィオだって、リオとコロナだって出ている。試合の模様はニュースにも取り上げられるので、学校へ行けば有名人扱いされるだろう。 「それが、そうでもなくて……」 曰く、武装形態で戦っている上に相手を早くに倒してしまっているため、どうやら近づきがたい存在になってしまったらしい。 「ヴィヴィオさん達とは学年が違いますし、ノーヴェさんも忙しいそうで……」 「で、妥協案として俺に連絡をした……そういうことか」 「ちょ、ちょっと違います」 「ん?」 「本当は、最初に貴方へ連絡しようと思ったのですが……」 「そうだったのか」 「ですが、男性を家へ招くのは初めてだったので恥ずかしくなって……」 「なるほどな」 頬を朱に染めるアインハルトにつられて、ヴィレイサーも顔が赤くなるのを感じた。気まずい空気が沈黙を誘うが、このまま黙っているわけにもいかないので口を開いた。 「それで、何の教科を手伝えばいいんだ?」 「この本の分は大分片付いているのですが……実はどうしてもできないものがありまして」 彼女がそう言って広げたのは、丸められた画用紙だった。真っ白な紙は真新しく、まだ1度も使われていないことが分かった。 「美術、か?」 「はい。実は私、絵が下手で……」 「別に下手でもいいんじゃないか?」 「人に見せられるような絵ではないんです!」 どうやらかなり下手らしい。それも、他者に見られるのは我慢ならないようだ。 「で、代わりに描けと?」 「そうです」 「阿呆。そんなの、次の授業の時に下手なのが露呈するだろ!」 「いえ、それは心配無用です。中等科は選択授業も取り入れているので」 「…さいですか」 そういえば、自分が学校に通っていた時も選択授業はあった。美術、音楽、情報の3つから1教科だけ選ぶやり方だったと思う。 「私は古代ベルカ史を選択しているので、美術の授業は受けなくていいんです」 「威張るな」 手刀を頭上に軽く降りおろし、何故か威張るアインハルトに制裁してやる。 「帰る」 「えっ!? な、何でですか!」 「子供の宿題なんぞに付き合っていられるか」 とっとと踵を返そうとするヴィレイサーの前に立ち、ずいっとアスティオンを近づける。 「宿題を手伝ってくれたら、1日だけアスティオンを自由にしてくれて構いませんので」 かなり切羽詰っているようだ。まさか己が愛機を差し出すとは。当のアスティオンはまったく気にしていないようで、いつものように間延びした鳴き声を出していた。 「アスティオンより、アインハルトを自由にさせてくれたら考えてもいいぜ?」 そう返すと、彼女はしばし呆然とし──すぐに顔を真っ赤にした。何を想像したのか知らないが、ヴィレイサーは単なる悪戯として言っただけで、別に疾しい気持ちは一切ない。 「何を言っているんですか!」 手近にあったぬいぐるみが投げつけられる。こうして機嫌を損ねるのも、また宿題の手伝いから逃れるための術だ。これなら、怒って追い出してくれるだろう。 「……─なら」 「え?」 「デートぐらいなら、付き合ってあげなくもないです」 (ぐっ、まさか許容されるなんて……予想外だ) だが、まだ手はある。 「ちなみに、絵は何を描いてもいいのか?」 「えぇ。特に指定はありませんよ」 「ふーん……それじゃあ、お前を描かせてくれよ」 「へ……?」 これなら、さしもの彼女も恥ずかしがって乗ってこないだろう。そう高をくくっていたのだが─── 「の、望むところです」 ───彼女はどうやら、受けて立つようだ。 (失敗……今日は運が悪いなぁ) 別にアインハルトと一緒にいたくないわけではない。だが、宿題に手を貸す程度ならともかく、それを代理で行ってしまうのはどう考えても問題だろう。向こうも必死なので、今回はこちらが折れるしかないようだが。 「とりあえず、じっとしていろよ」 「は、はい」 適当に椅子に座らせ、画用紙を立てかけてから描き始める左腕がないので時間はかかるが、仕方がない。寧ろ長く彼女と一緒にいられると考えればよかったのかもしれない。本人に言ったら、また何か投げつけられるだろうが。 (うぅ……思わず引き受けてしまいましたが、これは想像していた以上に恥ずかしいですね) じっとヴィレイサーに見詰められていると思うと、アインハルトは顔が赤くなるのを止められない。鼓動も早くなり、つい彼の視線から逃れようとしてしまう。 「こら、動くな」 その度に触れられ、びくっと身体が強張る。彼もそれには気づいているのだろうが、何も言わずに再び筆を取った。 「…お前、さっきから動いてばかりだな。少しは協力しようと思わないのかよ」 「し、仕方がないじゃないですか。そんなに見詰められたら、恥ずかしくてどうにかなってしまいそうです……」 「どうにもならねぇよ。それに、見詰めなきゃ描けないだろうが」 「そ、そうですけど……」 「お前も、俺を見ろ」 「へ……?」 両手で頬を包まれたかと思うと、ヴィレイサーの顔が目の前にあった。緊張と羞恥で失神してもおかしくないほど、アインハルトは内心でかなり慌てていたが、彼はそれに気づくこともなく続ける。 「俺だけを見ていろ。そうすれば、少しは気も楽になるんじゃないか?」 「ど、どうでしょう……」 「じゃあ、特訓だとでも思っておけ」 「そ、そんな無茶な……!」 「俺にお前を描かせろ。せっかく宿題引き受けてやっているんだから、それくらい我慢しろよな」 「うっ……」 そう言われて急にしおらしくなる。あまり人を頼るタイプではないのだから、猶更かもしれない。 しばらく黙って彼をじっと見る。向こうも時折、自分に視線を向けてはいるものの、比べるとアインハルトの方が長く見ている。彼のパーツを1つずつ見ていきながら、今更ながら思う。もしも彼の絵も下手だったらどうしようと。 (先に聞けば良かったですね) 後悔先に立たずとはよく言ったものだと思う。溜め息を零そうとして、慌ててそれを堪える。また動いては何を言われるか分かったものではない。 「んっ…あふ」 が、ずっと動かずにいるのはとても辛い。思わず欠伸が出てしまった。はっとして口を塞ごうにももう遅い。 「す、すみません」 「いや。俺も我慢を強いたな、悪い」 申し訳なさそうにするアインハルトの頭を撫でて、緊張を少しでもほぐしてやる。それが功を奏したのか、次第にリラックスしてうつらうつらしてきた。 「眠いのか?」 「す、すみません。昨日は遅くまでトレーニングをしていたので……」 「まぁ、そろそろ終わりにするから眠たくなったら寝ていいぞ」 それを合図に、アインハルトは目を閉じてしまった。早々に小さな寝息が聞こえてくる。 (疲れていたのか) 椅子にもたれさせておくのもどうかと思うので、ヴィレイサーは彼女を起こさぬように抱えてベッドに寝かせる。 (…ついでに、もう1枚描いていくか) 気持ちよさそうに眠るアインハルトにタオルケットをかけてやってから、ヴィレイサーは新たな画用紙を見つけ出して筆を走らせた。 ◆◇◆◇◆ 「んっ、ぅん……? あ、寝ちゃいました」 のそのそと身体を起こすと、お臍から足にかけて何かが転がった感触があった。見ると、アスティオンがまだ寝ていた。愛機をそっと撫で、部屋を見回す。ヴィレイサーの姿はなく、机の上に2枚の画用紙と1枚の紙切れ、そして家の鍵が置いてあった。 「『描けたから先に帰る。鍵は施錠してから転送魔法を使って戻したから、確認したら連絡してくれ』……何故勝手に帰るのですか!」 憤慨するアインハルトの声にびっくりして起き上がったアスティオンだったが、いつものことと悟るとまたころりとベッドに寝転がった。 「まったく、あの人はいつも……」 また愚痴を言い続ける結果になるのが目に見えているので、口を噤んで描きあがった絵を見てみる。 「意外と、上手なんですね」 素人目ではあるが、しっかりと描かれていると思う。が、もしかしたら多少の贔屓目が入っているかもしれない。 (私、こんなに可愛くないと思いますが……) 書いた本人が聞いたらデコピンして否定することだろう。ここに彼がいなくてよかったと思いつつ、もう1枚の画用紙をひっくり返す。 「え゛……」 だが、それを見て絶句してしまう。そこに描かれていたのは、自分の寝姿だった。まさか寝ている間に描かれてしまうとは思わなんだ。もしかしたら写真もとられているかもしれない。急いでヴィレイサーを呼び出す。 「ヴィレイサーさん!」 《な、なんだよ急に?》 「何ですか、あの絵は!」 《なんのことだ?》 「とぼけないでください」 《いやぁ、1枚目がうまくいかなかったから》 「絶対に嘘ですよね」 《…すまん》 じと目で睨むアインハルトに負けて、ヴィレイサーは素直に謝罪した。 「まったく、貴方はいつもいつも……!」 《あー、悪かったって》 愚痴に突入したので、しばらく耳にタコができるほど色々と言われることだろう。ヴィレイサーは通信が繋がっているままにも拘らず、溜め息をついてしまう。 《はぁ……》 「ため息をつきたいのはこちらなのですが?」 《わ、悪い》 ◆◇◆◇◆ 後日───。 「あれ、アインハルト?」 「こんにちは」 来訪者を告げる呼び鈴に従って玄関の扉を開けると、そこにはアインハルトの姿が。制服を着ているところを見ると、どうやら学校帰りのようだ。 「これ、お返しに上がりました」 「これって……俺が描いた絵じゃないか」 丸められた状態の紙を渡され、広げてみるとアインハルトの寝顔が描かれていた。 「何で返すんだ?」 「私が持っていても仕方がないですし、それに……」 「それに?」 見る見るうちに顔が赤くなっていくアインハルト。彼女の言葉を待ちつつ、描いた絵を眺める。やはり可愛い。 「あ、貴方の傍にあった方が、お互いに嬉しいかなと」 「ふーん。つまり、アインハルトは俺に自分の寝顔をいつも見ていてもらいたいってことか」 「そ、そういうわけでは……!」 「何だ、違うのか?」 「…ち、違わない、です」 顔が真っ赤だ。残念ながら伏せてしまったのでずっと見ていることはできないが。 「でも、俺は本人の寝顔が見たいけどな」 「もう、調子に乗らないでください」 そう返しはするものの、アインハルトは笑顔で答えてくれた。 ◆──────────◆ ・おまけ(NG集) :アインハルトに呼ばれて 「それじゃあ、1時間ぐらいで行くから」 《はい、お待ちしています》 通信が終わり、ヴィレイサーはすぐさま溜め息を零した。大仰に聞こえるかもしれないが、本気の溜め息だ。 《よろしいのですか?》 「…やっぱり止める」 誰もいないのにきりっとした表情で言い切ったヴィレイサーは、暑さに負けて家へ引っ込んだ。 :絵画 「まったく、あの人はいつも……」 また愚痴を言い続ける結果になるのが目に見えているので、口を噤んで描きあがった絵を見てみる。 「……ピ○ソ?」 地球で有名な画家が描いたような絵が、そこに描かれていた。 (ヴィレイサーさんの画力って……) :能登さん繋がり 後日───。 「あれ、アインハルト?」 「こんにちは」 来訪者を告げる呼び鈴に従って玄関の扉を開けると、そこにはアインハルトの姿が。制服を着ているところを見ると、どうやら学校帰りのようだ。何故か両手にショベルを持っているのが疑問である。 「何の用だ、アインハルト?」 「浮気性のヴィレイサーさんを埋葬しに来ました♪」 「まっ!?」 ◆──────────◆ :あとがき 久しぶりの更新となりました。 なのにギンガルートじゃなくてすみませんm(_ _)m ロリコンが久しぶりに登場しました(笑 なんでもそつなくこなしそうなアインハルトですが、何か欠点があった方がいいかなと思い、絵が壊滅的と言う内容を書かせていただきました。 まぁ、今度書くときは料理が下手な彼女になるかもしれませんが(爆 [*前へ][次へ#] |