レイスは、今ある状況を改めて見直してみた。
自分の目の前には何故か背中を向けている女の子がいて、しかも自分は彼女を抱き締めている。彼女──アインハルトは特に気にしていないようだが、次第にこの状況を理解し始めたレイスは恥ずかしくなって慌てて離れた。
「す、すみません!」
「いえ、他意がないのは分かっていますから。
それに……レジサイドさんになら、いいと思ったので」
あっけからんと言うアインハルトに、レイスは彼女が今後騙されないか気がかりになったが、彼女の顔もかなり赤くなっている。なんだかんだで恥ずかしいのは一緒のようだ。
「と、ともかく、僕はインターミドルに出場することに異を唱えません。
ストラトスさんがそうしたいと決めたのですし、出場しないことを貴女が納得するとは思えないですから」
「そう、ですね。今はだいぶ落ち着きましたが、最初に話を聞いた時は心が沸き立つばかりでした。
やはり私は、インターミドルに出たいんだと思います」
「でしたら、迷うことはありませんよ。僕はセコンドやコーチにはなれませんが」
「でも、試合を見ることはできます。だから……時間がある時だけで構いません。私の傍に、居てください」
「ストラトスさん……」
「私は最初、レジサイドさんの支えになれればと思っていました。
ですがそれに固執してばかりで、貴方に迷惑をかけてしまったみたいですね……すみません」
「いえ、そんな」
「レジサイドさん。貴方にとって迷惑でなかったら……私の傍に居てくださいませんか?」
遠慮がちに出された手は、細く綺麗だった。しかし、レイスはそれを握ろうとはしない。
「では、1つ勝負しませんか?」
「え?」
「僕と今から手合わせをしましょう。これに勝利することが出来たら……ストラトスさんの望むよう、貴女の傍に居ます」
「……分かりました。その勝負、乗りましょう」
ちょうどレイスと手合わせしたいと思っていたところだ。彼の申し出に従い、例あー建造物が並ぶ場所まで歩いていく。そして他のみんなの迷惑ならないよう結界を張り、互いにバリアジャケットを展開する。
「武装形態」
「ペイルライダー、セットアップ!」
互いにある程度の距離を取り、改めて向き直る。月華に照らされる碧銀の覇王は、とても可憐に見えた。レイスはその美しさに思わず息を呑む。だが、すぐに頭を振って双頭刃を構えた。
「それでは、いざ!」
「参ります!」
どちらともなく相手に向かって走り出し、拳と刃をぶつけ合う。力は身長差もあってか、やはりアインハルトの方が有利のようだ。彼女に押され続けることはせず、レイスはすぐ後ろに下がる。
(ストラトスさんも、幻術と爆破魔法を警戒しているでしょうね……ならば、それらは極力使わずにいくしかないでしょうね)
なるべく身を低くし、素早くアインハルトに迫る。今までの相手からして、アインハルトは下段からの攻撃に慣れていないだろう。膝下を狙って刃を振るうと、彼女はそれを躱して蹴りを見舞ってきた。レイスはそれを横に身体を一回転させてやり過ごし、側面から双頭刃を振り上げる。
「くっ!」
それを後退して躱したアインハルトに向けて、レイスは追撃のためにカタラクトを放つ。カタラクトの弱点は、強制的に爆破させる場合はグランド・ゼロで連鎖爆破を起こすか、閃光を起こすしかない。攻撃に使うためには何かに接触した時にしか使えないのが欠点だ。
アインハルトが避けたのなら閃光として使えばいい。彼女は恐らく爆破を気にかけて旋衝破を使ってこないだろう──そう踏んでいたレイスだったが、その予想に反してアインハルトは旋衝破の構えを取った。それに驚いているほんの僅かな隙に、アインハルトはカタラクトを受け止め、そして投げ返した。
レイスはすべてを双頭刃で弾き、向かってくるアインハルトに対し、レイスも走り出す。彼女が断空拳を打ち出すためには、その強い踏み込みが必須となる。走って、止まって、そして打ち出す。その動作を彼女はまだ会得しきれていない。しばらくは接近戦となるに違いないが、断空拳を使わせなければこちらに勝機はある。
(レジサイドさん、断空拳を打ち出させないつもりですね)
そのことにアインハルトも気付き、しかし使えないのであればと一挙手一投足に鋭さを加えていく。シールドを易々と破壊しそうな程重たい突きと蹴りがばらばらに繰り出されるが、アインハルトはパワーに重きを置き始めたことを感じたレイスは、更にスピードを上げることに。
双頭刃を上段から振りおろし、下がったアインハルトが接近しないように彼女へ突き出す。そこから更に一歩踏み出し、刃を横にして一閃。
(くっ……隙が、ない!)
もとよりパワーで勝てる相手ではない。レイスはスピードを殺してしまわぬよう注意を払いながら攻撃を続ける。次第にアインハルトの頬に冷や汗が伝い始めた。彼女が焦っていることを見抜き、そろそろ決めることに。
(今!)
カートリッジを消費し、アインハルトへ向けて刀身を飛ばす。これには彼女も見覚えがあった。爆破魔法だと悟った彼女はそれを紙一重で躱し、一気に距離を詰める。背後でフラムルージュによる爆破が起きても気にせず、レイスへと拳を突き出す。
「はあっ!」
だが、身長差があるせいでレイスへの突きは必ず斜めになってしまう。威力を出すために掌を上向きにして拳を握る必要があるのだが、相手が下方に居る場合どうしてもそれでは打ちづらくなる。もちろん手の甲を上向きにすればいいのだろうが、それではどうしても威力が多少なりとも減少してしまう。
ならば、それ以上の強さを出すしかない。水切りで会得した、脱力した状態からの一撃。あれとは多少違いはあるが、力の乗せ方を利用すればレイスを一撃で倒せるはずだ。
レイスは双頭刃のもう片方の刃で応戦する──そう思っていたアインハルトだったが、彼は双頭刃でアインハルトの突き出した拳をいなし、懐に飛び込んできた。
(これは、ヴィヴィオさんを倒した……!)
「ロッソ・クラッシャー!」
(…まだ!)
左膝と左肘を合わせ、ブロックする形をとる。既の所で間に合い、レイスの爆破魔法からくるダメージを極力減らした。そして吹っ飛ばされるより早く、彼を右足で蹴り飛ばす。
「あっ!」
「ぐっ!」
互いに身体を転がし、タグを一瞥する。フロントアタッカーであるアインハルトの方が体力の多さでは優位にあるが、先程の攻防でのダメージはどうやらレイスの方が勝っているようだ。彼女の残りは2100なのに対し、レイスは2200だった。僅かな差しかないので、油断はできないが。
「レジサイドさん」
「なんですか、ストラトスさん?」
「レジサイドさんは、ずっと御一人で自分を鍛えていたのですか?」
「……急にどうされたんですか?」
アインハルトの唐突な質問に、レイスはペイルライダーを足元に置いた。しばらく話をするのに、武器を持ったままと言うのも失礼だろう。
「いえ……私はずっと独りでしたから。
レジサイドさんのその強さも、ただひたすらに鍛えて得たものなのかと」
「まぁ、確かにずっと独りでしたね。別段、辛くはありませんでした。
ペイルライダーも、僕の無茶に付き合っていましたからね」
あっさりと認めたレイスに、アインハルトは背筋に寒気を感じた。自分だってずっと独りだったが、その時の寂しさは今となっては計り知れないものだ。例えデバイスが一緒だったとしても、それは人と違って決して温もりを感じられない。
「デバイスとの付き合いを否定する気はありません。ですが、これからは私とも一緒に歩んでいきませんか?」
ヴィヴィオに繋いでもらったこの手にある温もりを、彼にも知って欲しい。もし右手をヴィヴィオと繋いでいるのなら、この左手はレイスの手と繋ごう──そう、心の中で決めていた。自分を介して、彼も大切な人の一員として繋がってくれれば嬉しいから。
「……ストラトスさんは、孤独が怖いのですか?」
「それは誰だってそうです。レジサイドさんも、独りは……」
「吐き違えないでください」
アインハルトの言葉を遮り、レイスははっきりと言い返す。
「貴女が孤独を恐れるのは、孤独にないからです。
僕は今、孤独にありますが、だからこそ孤独など恐るるに足りません」
「そ、そんな……」
冷酷にも、彼は自分が孤独にあると言った。これまで特別親しくしていたわけではないが、あまりに当然のように言われたことにアインハルトは動揺を隠せない。
「何を驚いているんですか?
ストラトスさんは僕が孤独にあると思っていたから、傍に居て欲しいと言ったと思っていましたが」
「そ、そういうわけでは……」
「では、新たに知ることができて良かったですね」
「っ!」
まったく関心のない声色だった。アインハルトはまなじりを吊り上げ、レイスを睨む。それでも彼は意に介した様子もない。これ以上は、我慢の限界だった。
「レジサイドさん!」
吼え、アインハルトは彼に向かって拳と蹴りを繰り出していく。しかしそれは、先程と違って切れもスピードもない。レイスは淡々と躱し、それでも反撃しようとはしなかった。まるでアインハルトをあざ笑うかのような動きに、彼女は益々怒りを募らせていく。
「らしくありませんね、ストラトスさん」
「レジサイドさん、貴方は……!」
レイスは決して、彼女を嗤っているわけではない。彼女がヴィヴィオ達に救われたことは理解している。だからこそ、彼女がそれに依存してしまうのではないかと不安もあった。できれば、彼女の意思を持ってほしい。アインハルトにはアインハルトなりの考えと、行動を示してほしいのだ。
だが、アインハルトは憤慨するばかりでそれに気づく余裕はない。寧ろその方がレイスとしてもありがたいが。
「何故そうも怒るのです? 貴方だって、僕と似たようなものではありませんか」
「え?」
「気付いていないのかは分かりませんが……ストラトスさん、貴女はどうして笑わないのですか?」
「そ、それは……!」
アインハルトの表情が固まる。確かにヴィヴィオ達との付き合いで変わったと思う。だが、心の底から彼女が笑ったところを見たことはない。
「貴女も僕と同じです。結局は誰にも本当の自分を見せていない……違いますか?」
「わ、私は……私は、笑ってはいけないんです。
守れなかった人を守り抜く……その強さを得ることが悲願で、それが叶えられるまでは絶対に笑ってはいけないですから」
「それは貴女の考えでしかありません。僕は笑ってもいいと思いますよ」
「レジサイドさんに、大切な人を失った悲しみが分かりますか?
貴方だって、心の底から慕った人が自分の元から去って、そして亡くなったら……!」
「ストラトスさん。貴女の絶望を押し付けてもらっては、困ります!」
一瞬の隙を突き、レイスはアインハルトの背後に回り込む。そしてそっと背中に手を当てると、爆破魔法を使って吹っ飛ばした。なすすべなく吹っ飛ばされ、バリアジャケットが汚れていく。
「自分のことは棚に上げて、僕を気に掛ける……ご立派なことです」
「そ、そんな……私は決して、そんなつもりでは!」
「だったら! だったら、もっと立ち向かってきてください!
前の貴女がどうかは知りませんが、今の貴女ならこんなところで屈するはずがない……違いますか?」
「あっ……!」
レイスの言う通りだ。このまま膝を着いていいわけがない。ヴィヴィオ達がくれる温もりに安心しきっていたが、そんな甘いことばかりではないのだ。レイスがこんなにも強くあたるのも、それを教えてくれるためだと気付き、アインハルトはゆっくりと立ち上がる。
「……そのまま屈していてもよかったんですよ?」
「いえ、その必要はありません」
「そうですか」
「確かに私は、辛いことから目を逸らし始めていたようです。ですがそれも、もう終わりました」
自分の頬をぱんっと強く叩き、レイスに向き直るアインハルト。その双眸は、先程と違ってしっかりとこちらを見据えていた。その様子に安堵し、レイスはペイルライダーに命じる。
「ペイルライダー」
《Strike form.》
双頭刃が分離し、レイスの両手にフィットしていく。その中で形を変え、手甲になった。
「僕も、ストライクアーツには興味があったので。多少幻術と織り交ぜての戦い方になるので、あまり長時間は使えませんが……参ります!」
足の裏を爆破させて肉薄するレイス。何の変哲もない拳が繰り出され、アインハルトは容易く防御する。それがしばし繰り返されたかと思うと、レイスは思い切りしゃがみこんだ。そこから立ち上がると同時に左腕が腹部目掛けて放たれる。
(遅い!)
アインハルトは両手で腹部にガードの構えを取る。だが───
「がっ!?」
───実際に痛みを感じたのは腹部ではなく顎だった。
(そんな、何で……!?)
驚くアインハルトへ、レイスが畳み掛ける。右足で回し蹴りをしてきたと思ったら、その衝撃は前蹴りによるものになっていた。レイスが攻撃してきたと思ったそれは、何故か別の攻撃となっている。さらには防御したと思えばその防御を予め読んでいたかのように別の場所を狙われた。
(これは……そういう、ことですか)
戸惑っていたが、レイスが言っていたことを思いだし、納得する。アインハルトは深呼吸をして気持ちを落ち着け、迫ってきたレイスに対して覇王空破断を放ち怯ませると、彼女の方から仕掛けた。そして回し蹴りを見舞うと、レイスはすぐに両手でガードの構えを取る。だが、交差させた腕は蹴った瞬間に消え去り、やがて透明な壁にぶつかったかのようにして止まった。
「やはり。レジサイドさんの四肢は今、幻術で隠したうえでさらに幻術を使って偽物の四肢を形成していたのですね」
「お見事です。虚実閃……僕はそう呼んではいますが、流石に維持するのが大変ですね」
幻術を解除し、本来の四肢を見せるレイス。虚と実をうまく合わせた攻撃だっただけに、アインハルトは自分のライフを気にしながら戦うことを余儀なくされてしまう。
「しかし、ただ殴るだけが虚実閃の有用性ではありません。幻術を使っていることが露呈しては、意味がないですからね……このように、使うことができるのですよ」
ふっと笑み、指をぱちんと鳴らす。その瞬間、レイスに殴られた所が爆発を起こした。小規模の爆発とは言え、ゼロ距離で起きたそれに、アインハルトはふらふらと仰向けに倒れ込む。
「爆破魔法の、設置……!」
「えぇ。しかしストラトスさんにはつくづく驚かされます。まさかまだ余力があろうとは」
「私は、そう簡単には屈しません」
そう返したものの、アインハルトはタグを一瞥して内心で溜め息を零す。もう体力はあまり残されていない。そしてなにより、レイスに対する攻撃の手段が限られてしまっている。彼もこちらのことを警戒して簡単には攻撃させてこないだろう。なにより彼は魔法の応用力に優れていた。対して自分は応用があまりうまくはない。
(何か、手は……)
自分の両手に視線を落とし、考え込む。せっかくなら、ノーヴェに教えてもらったアンチェイン・ナックルを自分なりに応用したい。脱力した静止状態に始まり、足先から下半身へ。下半身から上半身へ。回転の加速で拳を打ち出す。その力の乗せ方を、かつて手合わせしたシグルドのように、力をただそのまま打ち出すのではなく、少しアレンジすれば───
「あっ……」
───何かを閃いたのか、アインハルトは面を上げる。それを見透かし、レイスはわざと彼女に向かって駆け出した。例え何が来ようと構わない。この戦いは既に自分の負けだ。このまま続けてもアインハルトは確実に沈めに来るだろう。ならば、何かの役に立ってからの方がいいかもしれない。
そんなレイスの想いなど露知らず、向かってきた彼に対してアインハルトはぐっと力を入れて構える。アンチェイン・ナックルと同じ構えだが、最後の行動だけ違う。ストライクフォルムのまま拳を突き出してきたレイスのそれを左手で受け流し、そして一歩踏み込む。
脱力した静止状態から強く踏み出し、少しずつ回転を加えた力を放つべき右手へと運んでいく。アンチェイン・ナックルと同様に、足先から下半身へ。下半身から上半身へ。
「覇王!」
そして、回転の加速で拳を打ち出すのではなく、回転させた力を自分が突き出した拳と共に放つ。
「螺旋撃!」
突き出した拳から放たれた力は、回転を残したままレイスを襲った。展開したシールドをあっさりと突き破り、レイスから全ての体力を奪った。
「レ、レジサイドさん!」
思っていた以上の威力を発揮し、小柄な彼を吹っ飛ばしてしまったのを見て、アインハルトは急いで彼に駆け寄る。だが、傍まで来た時に、レイヤー建造物の破片に足を取られてしまい、彼に覆い被さる形で共に倒れ込んでしまう。
「ストラトスさん!」
レイスはアインハルトを受け止めるべく手を伸ばしたのだが───
「あっ、う……!」
───左手は普通に肩を支えていたが、右手が触れたのは、あろうことかアインハルトの豊かな胸だった。もちろん故意ではないし、不慮の事故なのだが、レイスは顔を真っ赤にして素早い動きでアインハルトから離れる。
「す、すみません」
「い、いえ。あの、支えてくれてありがとうございました。お蔭で怪我もせずに済みました」
「あ、あの……ごめんなさい」
「それよりレジサイドさんこそ、お怪我はありませんか?」
「あ、はい。それは大丈夫です。
……あの、もう戻りましょう。試合は僕の敗北ですし、そろそろいい時間です」
「そうですね」
タグを見せてもらうと、確かにレイスのライフはゼロを示していた。武装形態を解除して子供の姿に戻ったアインハルトは、レイスを立たせるべく手を差し出す。だが、彼は未だに顔を赤らめていてその手を握ろうとはしなかった。
「先に、戻っていてください。シャワーも先に使ってくださって構いませんので」
「……分かりました。それではレジサイドさん、おやすみなさい」
あまり無理に誘うべきではないと判断し、アインハルトはレイスに一礼してロッジへと足を向けた。
◆──────────◆
:あとがき
なのはvivid、遂に放送ですね。
まだ放送していない地域もありますのであまり感想は言えませんが……見た感想はどうだったかな、レイス?
レイス
「よく、憶えていません」
はい?
レイス
「いえ、あの……何故か途中から記憶が」
アインハルト
「…………」
何をしたのかな、アインハルト?
アインハルト
「いえ、あの……レイスさんにはあのシーンはまだ早いかと思ったので。つい、殴ってしまいまして」
あー……ヴィヴィオの変身シーンとか、ね。
しかし一々殴っていたら死んじゃうから……。
アインハルト
「そ、そう言われましても……」
まぁアニメのことはこれくらいにして……遂にレイスがアインハルトのきょぬーへルパンダイブを成しました!
ヴィレイサー
「いやいや、ダイブはしていないだろ」
そうだった。アインハルトが自分から押し付けたんだったね。
ヴィレイサー
「それも違うから」
レイスの新たなスタイル、ストライカースタイルですが、アインハルト達と同様に肉弾戦特化です。
ただしレイスが肉弾戦があまり得意ではないので、虚実閃とされるアドバンテージを持たせています。
ヴィレイサー
「初見でありながらアインハルトは見事に打ち破ったけどな」
まだまだ初心者だからね。
そしてアインハルトの方も、新しく技を会得しました。とは言え、これを使う機会がまたあるかは分かりませんが……(爆)
次回からもしばらくレイスとアインハルトの仲を進展させていく予定ですので、お楽しみに。
レイス
「あの、できればもう今回のようなハプニングは勘弁願いたいのですが……」
ほう。アインハルト、レイスが君と関わりたくないそうだよ。
アインハルト
「……酷いです」
レイス
「い、いえ、そういう意味で言ったのではなく……ま、待ってください!」
まぁ、ハプニングがあるかは分からないけど……とりあえず進展させていきます。
ヴィレイサー
「で、その後また突き落すのか……」
よく分かっているね。
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