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小説
双六ゲーム-1 ☆




「今日も雨……」


 窓を打つ雫に、フェイトは溜息混じりに呟く。


「雨の日って、なんだかテンションが上がり辛いよねぇ……」


 フェイトの呟きに同調するように、なのはが机に突っ伏しながら言う。


「あー、何か面白いことないかなぁ」

「そう簡単に見つかるとは思えないけど……」

「うーん……」


 なのはの退屈そうな声に、フェイトは苦笑しながら返す。


「楽しいことが無いなら、作ればええんと違う?」

「「え?」」


 ふと聞こえてきたはやての声に、2人は声を揃え、首を傾げた。





◆◇◆◇◆





 雨が降りしきるのを一瞥して、メイヤは窓から視線を外してベッドで寝返りを打った。


「暇……ですね。」


 彼女が眼前にいる青年にそう声をかけるが、残念ながら彼から返事が返ってくることはなかった。真剣に本を読み進めている今の彼には、何を言っても届かないだろう。しかし、それはそれでメイヤにとっては好都合だったのかもしれない。返事を返されて、そのまま会話の中で自分が赤面するような状況に追い込まれるよりは、ずっと増しだった。青紫の髪が僅かに揺れて、指が本のページを捲る。


「あぁ、2人ともここにいたのか」


 その時、ノックも無しに開かれた扉から、中に声がかけられた。


「レオンさん」


 メイヤがベッドから起き上がり、やってきた人物───レオン・アルフィードの名を口にする。


「…ナニをやっていたんだ、お前達は?」


 ニヤリと意地悪い笑みを浮かべ、レオンはメイヤに問う。


「な、何もしていません!」

「そう言えばそう言うほど、逆に怪しく見えてくる不思議」


 笑い続けるレオンに、メイヤはむすっとした表情になる。


「それより、お前とヴィレイサーに呼び出しがかかったぞ」

「私達に……ですか?」

「あぁ」


 チラリと本を読んでいる青年───ヴィレイサーを一瞥し、彼の肩を軽く叩く。


「……あぁ、お前か」

「読書中悪いな」

「悪いと思うのなら、中断させないでもらいたいな」


 栞を読んだ所に挟み、ヴィレイサーは立ちあがる。すぐにメイヤが隣に並んでくれたので、彼女の頭をそっと撫でる。


「何用だ?」

「はやてから、お前達2人を呼んでくるように言われてな」

「なんなんでしょうね?」

「さぁな。けど……なんか、あんまり期待しない方がいいかも」





◆◇◆◇◆





「連れてきたぞ」

「お疲れさんや」


 レオンの後に続いて数分。通されたのは、最も広い訓練シムだった。いつもと違うのは、足元に何かカラフルな升目が大量に描かれていることだろうか。はやて以外に、アルク、スバル、コルト、ブルズ、ティアナ、なのは、フェイトがいた。


「何をするんだ、一体?」

「双六やよ」


 ヴィレイサーの問いに、はやてが即座に答える。


「双六って、もっと小さい奴じゃあ……」


 ヴィレイサーの隣に立ち並び、メイヤが首を傾げて訊ねる。


「自分達が駒になって遊ぶそうだ」


 その質問には、壁に寄りかかっているアルクが答えてくれた。


「雨で気分もあまり上がらへんからな。皆で遊ぼうってことや」

「なのはが憂鬱だーって聞かなくてな」

「それはフェイトちゃんだよ」

「違うってば!」


 3人が話し合う中、コルト達は苦笑していた。


「けど、俺達だけ遊んでていいんすかね?」

「悪いと思うんだったら、アンタだけでも仕事してる?」

「つれないなぁ」


 ぼやくブルズに、ティアナはつっけんどんな態度を取るが、2人とも微笑しているだけだった。


「まぁ、そこら辺は大丈夫やで。解説は、あそこにいる2人にお願いしたんや」


 はやてが指差した先には、リインフォースUとヴァイスがいた。こちらを見て、2人は呑気に手を振っていた。


「今回の双六は、カップルでやってもらうで。なのはちゃんはレオンくんと、フェイトちゃんとメイヤはヴィレイサーと。ほんで、後はスバルとコルト、ティアナとブルズ、私とアルクや」

「………」


 はやての説明に、全員の視線がヴィレイサーに集まる。


「なんだよ」

「いえ、メイヤさんとフェイト隊長、御二人が一緒なんだなぁと」

「とんだ女誑しになっちまいましたね」

「殴るぞ、お前ら……」


 苦笑いするコルトと、悪乗りしそうなブルズを睨み、とりあえず黙らせる。


「一番にゴールしたペアには、ちゃんと景品もあるで」

「なら、手早く始めるとするか」


 レオンが先行してスタート地点に歩き、その後を残りの面々がぞろぞろと続いていく。


《それじゃあ、始めるですよー》


 楽しそうにゲームの開始を告げるリインに、隣にいるヴァイスがノリノリで言う。


《スタートする順番はこちらのコンピューターでランダムに決めるっすよ。そんじゃあ、ルーレットスタート!》

《1番手は、レオンさん&なのはさん。2番目はアルクさん&八神部隊長、3番手は女誑し&フェイトさんとメイヤ》

「ヴァイス、テメェ!」

「まぁ頑張れ、女誑し」


 レオンがヴィレイサーの肩を軽く叩き言うが、彼はヴィレイサーに速攻で殴られてしまった。


《4番目はコルト&スバル、締めはブルズ&ティアナだ》

「俺らが最後か」

「それで、どんな感じの双六なんですか、コレ?」

「それはプレイしてからのお楽しみや。まぁ、簡単に言うておくと、升目は3種類や」


 空間に簡単な説明が出来るイラストが表示され、はやては1つ1つ指をさす。


「赤い升目はイベントマス、白は何もなし。で、黄色はチャンスカードマスや」

「イベント?」

「まぁ、それはやってみてからのお楽しみや」

《ちなみに、ゴールするには数がピッタリ合わないとゴールにならないですからね。4を出せばゴールだけど、そこで5を出したらゴール出来ませんので》

「ゴール前の升目は、なんだか嫌な気配がする」

「激しく同感だな」

「そんじゃあ、なのはちゃん達からスタートやで」

「うん。頑張ろうね、レオンくん!」

「あぁ!」

「しっかりバージンロードを歩いて来いよ、お前ら」

「そうさせてもうらおう」


 ヴィレイサーの言葉に、しかしレオンは取り乱すことなくサムズアップした。


「それ!」


 この巨大な双六用に造られたサイコロを放り投げ、それが数を示すまで待つ。


《出た数は4ですぅ!》


 リインフォースUの実況に頷き、なのはとレオンはその数だけ歩いて行った。


「1、2、3、4……何もないマスだね」

「次は私達やな」


 はやての確認に1度だけ頷き、アルクがサイコロを投げる。


「2か」


 眼前にある升目に足を運び、そこが白いことにアルクは少なからず安堵の表情を見せる。


「では、私が振らせて頂きます」


 ヴィレイサーとフェイトに断ってから、メイヤがサイコロを軽く抛った。


「5、ですね」


 提示された数だけ歩みを進め、立ち止まる。


「黄色ってことは……」

「チャンスカードだね」


 フェイトが呟くと共に、リインが問いかけてきた。


《表示されているパネルの好きな場所を押してください》

「なんだか、チャンスと名付けられているのにドキドキしますね」

「うん」


 不安そうな表情を浮かべるメイヤとフェイトを余所に、ヴィレイサーが適当に選び、パネルに触れる。


《えっと……【次の自分の番、もしもイベントマスに止まっても、それを回避できる】……ですね》

「その効果って持続するのか?」

《いいえ、次の番だけです》

「微妙だな」

「次は僕達だね」

「それ!」


 スバルがサイコロを放ると、4が出た。


「特に何もないね」

「そうだね」


 レオンとなのはがいる升目に並び、ブルズとティアナにそれぞれエールを送る。


「そりゃ!」


 ブルズがサイコロを投げて、出た数に目を見開いた。


「サイコロなのに何で7が出るんですか!」

《バグと言う奴ですよー。この双六は長いので、時折7〜9の数も出るのです》

「先に言えよ」

《皆に驚いてもらいたかったので》


 双六をそのまま写しただけではつまらないと感じる者もいるだろう。だからこそ、7〜9の数も黙って加えたのだ。


「特になしの升目か。なんだか味気ないなぁ」

「変なのが出るよりは増しでしょ」

「それ!」


 1組目に戻り、再びなのはがサイコロを投げた。


「う、1だと!?」


 悔しそうにするなのはに、レオンは頭を撫でて慰める。


「長いバージンロードになりそうだな」

「それはお前もだろうが!」


 後ろにいるアルクからの呟きに、レオンは即座に言い返した。


「なのは、チャンスカードを選べ」

「うん」


 隣にいるヴィレイサーといつものように憎まれ口を叩き合っている間に、なのはにカードを引かせる。


「リイン、効果は?」

《えっとですね……【他の組が引いたカードの効果を消す】………です》

「何ぃっ!?」

「そもそもカードの効果が働いているのって……」

「ヴィレイサーさん、御愁傷様です」


 驚くヴィレイサーに、スバルとティアナのそんな声が聞こえた。


「ちくしょう……」

「俺達としては、良いものを見させて貰えそうで嬉しいぞ」


 ニヤニヤしているレオンを睨み、ヴィレイサーは舌打ちした。続くはやてとアルクの組は、レオン達がいる升目でチャンスカードを引き、【もう1度同じ数だけ進む】と言う事で、更に前に進んだ。


「また白いマスやな」


 はやての言葉に、レオンとなのははつまらなさそうな顔をする。


「そんなにつまらないと思いのなら、自分達がイベントマスに止まればいいだろ」


 そんな2人の心中を読み取り、アルクが言う。


「他の奴がやるから面白いんだろうが」

「なら、俺達に期待すると言うのは甚だ検討違いだ。寧ろ彼等に期待しろ」


 アルクが顎で指し示したのは、ヴィレイサー達だった。


「無論、あの3人には一番期待しているさ。」

「そんな楽しませるようなことが簡単に起きるはずない……と信じたいな」


 苛立たしげにするヴィレイサーを横目に、フェイトがサイコロを振る。


「2だね」

「期待に応えるように、見事に赤い升目になっちゃいましたね」


 苦笑する2人を責めるはずもなく、ヴィレイサーは「気にするな」と告げてから歩きだす。


《イベントマスに止まったら、組の誰のカードを引くか決めて、そのカードの内容をやるっすよ》

「いかさまとかないだろうな?」

《当然です》

「じゃあ、誰のを引く?」


 ヴィレイサーがフェイトとメイヤを振り返ると、2人は複雑そうな表情になる。


「なら、俺のカードで頼む」

《内容は……【次の自分の番が回ってくるまで、ペアの人と手を繋いでいる】……です》

「妥協案を思いつくなら、妥協してもええよ」

「どう妥協しろって言うんだよ、これ」


 軽いイベントで済みそうなことに安堵し、ヴィレイサーは2人の手を優しく取った。


「…なんか、両手が塞がっていると奇妙な感じだな」

「正に両手に花っすね」

「ヴィレイサー、顔がにやけまくっているぞ」

「嘘つけ!」


 前にいるアルクを睨み、しかし隣で嬉しそうに笑っているフェイトとメイヤを目にして毒気を抜かれる。


「両手とも塞がっているのが奇妙に思うんやったら、腕でも絡めたらどうや?」


 ニヤリとはやてが笑ったことで、ヴィレイサーは自分の言ったことが藪蛇だったとすぐに思い知らされた。


「ヴィレイサーがそうした方がいいのなら、私はするよ?」

「わ、私もです!」


 はやての言葉を耳にした2人が、すぐさま手を離し、腕を絡める。


「もうお前らの好きにしろ」


 2人が喜ぶのなら、或いはそれでも良かった。


「次はコルトが投げていいよ」

「OK!」


 スバルからサイコロを受け取り、コルトは軽く抛る。


「お、9だ!」

「進みすぎだろ、お前ら!」


 前にいる面々を追い抜き、コルト達がトップに立つ。


「うわ、赤マス」


 しかし、喜んだのも束の間、そこのマスは赤く染められていた。


「どっちのカードを引こうか?」

「じゃあ……僕の方を引いて下さい!」


 コルトの断言に、リインとヴァイスはさっさとカードを引く。


《あー……》


 だが、内容を中々読み上げないヴァイスに、全員が首を傾げた。


《コルトにはちょっと厳しいかもですね……》


 ヴァイスに内容を見せられたリインも、苦笑している。


《【次の自分の番が回ってくるまで、ペアの人をずっと抱き締めている】……だ》

「えええぇぇ!?」

「見事に当たりを引いたな、コルト!」

「そんなサムズアップしながら言われても嬉しくないですからね、レオンさん!」

「大丈夫だ。皆が皆、お前は当たりを引いたと信じて疑わないさ」

「もっと嬉しくないですからね、それ!?」

「いいから早く抱き締めろ。俺とティアは、まだ番が回ってこないんだぞ?」

「う、うぅ……」

「コ、コルトは……私じゃ嫌かな?」

「えぇ!? い、いや、そういう訳じゃなくて……」


 目の前で上目遣いになっているスバルを見て、コルトの頬が僅かに赤くなる。


「私は別に、コルトなら嫌じゃないよ?」

「あ、あぅ……」

「スバルは、前から抱き締められるのと後ろからやったら、どっちがええ?」

「八神部隊長!?」

「コルト、そういうのは自分で聞かないとな」

「それが分からなくて、スバルをすぐに抱き締められなかったんだろ?」

「ち、違……」

「…えっと、私は後ろからがいいかなぁ」

「えぇ!?」


 ニヤリと全員が微笑ましい物を見るような視線を向けて、コルトはスバルをじっと見詰める。スバルも、そんな彼と視線を絡め、しばし見詰め合う。その後しばらくして、コルトはスバルを後ろから抱き締めた。


「ようやく俺達か」

「変なのが出ないといいけど……」

「俺の方のカードを引きゃあ、そこまでお前が恥ずかしがるようなもんはないだろ」

「まぁ、そこら辺はアンタが守ってくれるんでしょ?」

「おう、任しとけ!」

「いいから早くサイコロを投げろ、万年新婚夫婦」

「「誰が万年新婚夫婦だ!」」


 レオンの茶化しに、2人は声を揃えて怒りだす。


「ブルズ達の言う通りだ。アイツらは万年バカップルだろ」

「それは絶対アンタっすよ、ヴィレイサーさん!」

「バカ言え。お前達だからこそ、ピッタリだろうが」

「万年新婚夫婦でも万年バカップルでも、どっちでもええから早く投げようか。いつまでもイチャつかれたら叶わんわ」


 はやてが呆れている事に気がつき、ブルズは手早くサイコロを放り投げた。


「6……って事は、コルト達と同じマスか」

「ブルズ、アンタ覚悟しておきなさいよ?」


 コルトとスバルの隣に並び、ブルズは自分のカードを引くようにリインに進言する。


「スバル、アンタ顔が滅茶にやけてるわよ……」

「だって嬉しいんだもーん。」


 本当に嬉しそうに笑うスバルを見て、ティアナも「こういうことなら自分でもいいかも」などと考えてしまう。


《ブルズが引いたカードは……【ペアに対して好きだと叫ぶ】……だ》

「良かったな、ブルズ。見事に当たりを引いたぞ」

「まぁ、ちゃっちゃと終わらせるか」


 1つ咳払いをして、ブルズは大きく息を吸い込み、そして───


「ティアァ、好きだーっ!」


 ───力の限り愛を叫んでいた。


「止めなさいよ、バカ!」

「しょうがないだろ、ゲームなんだから」


 顔を真っ赤にしているティアナに怒られはしたものの、ブルズにとってはさほどの問題にはならなかったようだった。


「今の所、私達とはやてちゃん達は何もイベントがないね」

「逆に言えば、いつイベントマスに当たってもおかしくはないと言うことだ」


 腕を組んで唸るレオンに同意して、なのははサイコロを投げる。


「遂に来たね、イベントマス……」

「そうだな」


 赤いマスを睨む2人に、リインが声をかける。


《どっちのカードを引くのか決めたですか?》

「まぁ、流れ的に考えれば、男である俺が引くべきだろうな」

《では、レオンさんのを引くです》

《【互いのバリアジャケットを入れ替えて、それに着替える】……が出ました》

「ふざけるなああああぁぁ!」

「レオン……まさかお前が、そんな変態になり下がるとはな」

「落ちたものだな、【管理局の黒い宣告者】も」

「お前ら、そんな目で見るな!」


 アルクとヴィレイサーに憐れんだ目で見られ、レオンはがなる。


「兄さんが、スカートを? …うわっ、気色悪い!」

「ブルズ、思ってもそう言うことは言わないの!」

「そうだぞ。いくら“事実”だからって、言っていいことじゃないだろ」

「ヴィレイサー、“事実”を強調するな!」


 怒りだしたレオンだったが、その後すぐになのはに宥められ、落ち着きを取り戻す。


「まぁ、さすがにスカートはアレやし、上の衣服だけにしよか」

「けど、どうやって着替える?」

「あぁ、それは大丈夫や」


 はやてが、実況席にいるリインとヴァイスに視線を向けると、2人は頷いた。


《それでは、ロッカールームを用意するですよ。スイッチ、オン!》


 リインフォースUの言葉が終わるや否や、レオンとなのはがいる升目にボックスが展開される。


「…って、ちょっと待て! 何で中には仕切りがないんだ!?」

「レオンくんとなのはちゃんなら問題あらへんと思うんやけど? もう枕を重ねてしもうたんやろ?」

「最近の若い奴は進んでるんだな」

「いや、レオンだからこそ、あそこまで手が早いんだろう。」

「ヴィレイサー、アルク! 勝手な推測をするな!」

「じゃあ聞くが、事実なのか?」

「…なのは、俺は後ろを向いているから気にせず着替えろ」

「う、うん」

「逃げた」

「逃げたな」

「…ってことは、事実やろうな」

「子供が生まれるのも、ブルズが叔父さんと呼ばれるのも時間の問題だな」

「案外、着替えボックスから出てきたときには、子供を抱いて……」

「そんな訳があるか!」


 ヴィレイサーとアルクの突拍子もない予想に、レオンは更衣室の中からそれを否定する。


《2人とも着替え終わりましたか〜?》

「い、いいよ」

「俺もだ」


 リインからの確認に、更衣室から2人が出てきた。


「ふっ……ははははは!」

「笑うな、ヴィレイサー!」

「い、いや、似合わなさ過ぎだろ、お前!」

「くそ……!」


 サイズが合わないこともあり、レオンにはなのはのバリアジャケットは似合っていなかった。


「でも、なのはの方は似合うね」

「ですね」

「ありがとう、フェイトちゃん、メイヤ」


 照れ笑いを浮かべ、なのはは嬉しそうにその場で一回転する。


「で、これはいつ戻るんだ?」

《次の自分の番には戻っていいですよ》

「次までその格好………くくっ」

「だから笑うなと言っている!」


 笑い続けるヴィレイサーに叫び、レオンは舌打ちした。


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