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09'クリスマスネタ・甘



聖なる夜に、惹かれ合う
それは互いを愛し合っているからであって






「愛していますよ。ガイ」
「なっ…んだよ、急に」

突然すぎるジェイドの告白。
不意に『愛していますよ』だなんて言われたら、誰だってビビるだろ。

「どこか頭でも打ったんじゃないか?」
「いやですね〜何をそんなに疑っているんですかぁ?」
「いや、そういうわけじゃ…ッ!?」

するとジェイドは俺の背後に回り、かぷっと耳たぶを甘噛みしたではないか。
ビクッと身体全体が敏感に反応し、噛まれた耳たぶを押さえつける。

「おや、どうかしましたか?ガイ」

にやにやと、ほくそ笑んでは舌舐めずりをする。
顔を真っ赤にしている自分が馬鹿みたいではないか。

「耳、舐めるなって…」
「でも好きでしょう?」
「っ…」

返した言葉は即答され、否定出来ない自分が居る。
全くもって情けない。
時々、ジェイドには頭が上がらなくなる。
今回もそんなにあっさり告白されたって…。

「愛してるって…言うの、恥ずかしいんだよ」

目線を合わせられずに作った拳に力が加わる。
怒っているわけでは無く、哀しいわけでも無く、ただ…嬉しいから。

「あなたは感情を表に出すのが下手ですからねぇ」
「そう…なのか?」
「これはこれは。無自覚でしたか」

それって、ジェイドにとってどういう意味なんだ?
もしかして物足りないって意味で、今の俺では満足出来ないって言うことじゃ…。

「〜…、愛してる、ジェイドッ」

気持ちを振り絞って出てきた言葉は驚くほどにハキハキと、大きな声で。

「今日だけ、特別だからなっ」
「今日だけ…ですか?これから朝昼晩毎日言ってくれてもこちらは構いませんが…」
「んな恥ずかしくて言えるか!」

だって今日は恋人達にとって特別な日じゃないか。
今日ぐらい普段よりも多いに甘えても…良いんじゃないかな。
いつも、迷惑かけている分。

「だから…ジェイドのこと、愛してるって」

今までこんなに真っ直ぐに気持ちを伝えたことはあっただろうか。
今頃、顔はリンゴのように真っ赤になって眉は垂れ下がっていても可笑しくはない。

「…可愛いんですから」
「な、なんだよ可愛いって!」
「そのままの意味ですよ?」

ジェイドの言う言葉達にはヒヤヒヤされっぱなしだ。
何たって確信を持って、言ってくるものだから。

「私もあなたのこと、愛してますから」





惹かれ合う、聖なる夜に
それは恋人達が愛し合う、恋人達にとって大切な日





END.
2009/12/26

◆あとがき◆
クリスマスにはUP出来ませんでした…!
1日遅れですみません^^;
あと、内容がよく分からないことになってます(いつものこと
クリスマスネタで書いていたはずが、趣向を外しているってどういうことですかね?←
とりあえずラブラブさせておこうかと。
そしたらツンツンデレなガイ様が仕上がりました。
ジェイドはガイ様が大好きで、しょうがないみたいです^^
ガイ様もジェイドが好きすぎて、結局は両想いなんですv

最後まで読んで下さった方々いましたら、ありがとうございました!

村瀬りんく



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