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裏というか微裏です





「ヒック!……、ヒック」
「…ガイ、まだ止まらないんですか?」

一定期間、間を置いてそれはやってくる。
いつ、どこで…時間通りに、とはうまくいかず呆れるほどに唐突なもの。

「俺だって好きで…ヒック!こんなことになってるわけじゃ…」
「しかし気になるものですねぇ」

どのぐらいの時間が経っただろうか。
ガイのしゃっくりは止まることなく、ただただ繰り返される。

「息をしばらく止めてみては?」
「色々…ヒック、やってみたりもしてるんだけどな…」
「あははは、効果はあまりないようですね〜」
「う〜…笑うなよ…ヒック…」

ぷうっ、と頬を膨らませながら怒るガイの表情もなかなか可愛らしい。
未だ笑いの原因であるしゃっくりは止まることを知らい。
どうやら当の本人は諦めてしまったようだ。

「驚かせれば止まる、と言いますがそれでは面白くなさそうなので…」

元々近くにいただけ行動に移すのは容易いことだった。
くいっ、とガイの顎を掴み唇に食らい付く。

「んっ、むぅう…!」

途中に数回、しゃっくりが繰り返されたがそんなことはお構い無しに。
奥にあった舌を絡めとり、口の端から唾液が溢れてしまうほどの口付けを交わす。

「…っは、じぇい…!、…ん」

息継ぎの間を入れ、すかさず唇を塞ぐ。
ガイは頼るようにぐっと腕にしがみついてきた。
その動作が何とも愛くるしくて、目を細める。

「…はっ…はぁ、ジェイド〜…!」

少し潤んだ瞳で睨まれたが、そんなことはお構い無しに。

「ですが止まったでしょう?しゃっくり」
「…ま、そうだけどな…」
「良かったじゃないですか、ガイ」

舌なめずりをし、微笑みかけるとガイの頬はほんのり赤に染まっていた。





END.
2009/12/01

◆あとがき◆
しゃっくりが20分くらい止まらなくなったんです(事実談
ちゅーでしゃっくりって止まるんでしょうかね、何とも都合の良い話だ。
実はジェイド、ガイ様にちゅーしたかっただけとか…^^←
ジェイドならやりかねませんね!
その後ガイ様のしゃっくりは再発したとかしないとか(笑

最後まで目を通して下さった方々、ありがとうございました!

村瀬りんく



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