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キリリク
#003
「あれ・・・開かないわ」
ドアの取っ手を回してみたり、押してみたり引いてみたり。
足でドアを蹴ってみてもびくともしません。
あっおしい!
もう少しで氷の生足が・・・禁断の柔肌がみえるのに!
「七瀬、まじめにやれ」
後ろのおじ様が威嚇してきますが気にしません☆
継母な葛和木のあきれ声なんて聞こえませんともさっ!
「あっ」
アリスが困り果てた様子で周りを見渡すと、見上げた天井に鍵がぶら下がっていました。
「あんなところに鍵がぶら下がってるなんて・・・届かないわ」
困惑した顔でアリスがあたりを見渡すと机の足元に小さな箱がありました。
「私を食べて?」
箱を開けるとおいしそうなケーキと、紙に書かれた一言が書かれていました。
ケーキを食べたアリスは体がとても大きくなり、体を丸めないと部屋にいられないくらいになったので容易に鍵を取れるようになりました。
「ふう、もう疲れたわ。帰りたい」
アリスはそういうと1粒の涙を流しました。



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あきゅろす。
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