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好きときめきとキス
#047
早朝から携帯が机の上を震える音が響く。
「龍雅起きろよ電話」
うとうととしていた真琴は最近連日の疲れで眠りこけている龍雅を揺り起こす。
「ん」
渡された携帯を肩で支えながら器用に上着を羽織った龍雅はベットから降りると寝室を後にする。
龍雅の一連の動作を眺める真琴は今頃になって響く腰の痛みに顔をしかめた。

部屋に一人残された真琴はゆっくりと腰に響かないように体を起こしてパソコンを置いている机に向かう。
複雑につながれているコードと3台のパソコンを立ち上げてリストに上げられている人間の行動パターンから経歴まで全てを調べ上げる。
龍雅から渡された依頼人は3人。一人7桁ほどの価値を持つ情報をまとめて印刷する事は結構時間がかかるが真琴が一番楽しい時間だったりする。
彼らの仕事は仲介に求められた情報を渡す役割を担っている。
龍雅が外で情報を集めるならば真琴はデータを読み上げて完璧にその人間が自分では気づかない事まで徹底的に調べあげて、龍雅が実証を示す。
依頼人が出会うことが出来るのは仲介人まで
情報屋から情報を受けたい場合は情報を積んだ金の金額にのっとって受け取ることが出来る。
精神的に抹消したい、この世から抹消したいなどといった場合は情報を買った上でそれぞれの始末屋に頼まなくていけない制度で、真琴達は忙しく仕事をこなしている。



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