好きときめきとキス
#031
「ん・・・ん?」
ふと目をさました真琴の目の前には流雅の顔。
上半身裸で寝ている彼は真琴の腰を捕まえたまま離そうとしない。
「リュウガ・・・放して」
こんなに寝ていては起こすのも気が引けるが起こさなければずっとこのままだ。
流石にそれだけは嫌だと思い真琴は流雅の顔を軽くつねる。
「無理」
さっきよりも強くなった力で真琴は離してもらえない事に呆れるよりも笑みを漏らす。
「しょうがないなぁもう」
自由な両手で流雅の顔を包み込むと、真琴はまた目を閉じた。
幸せそうな笑みを浮かべながら。
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