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未熟な恋心
#020 SHIN
「ふっ・・・あ・・あぁ・・・んっ・・んぁ・・・」
壊してほしかった。
何もかもいらなくてアンタしかほしくなかったのに・・・

順調に回復した俺は馳河のおかげですぐに仕事に復帰した。
それから一週間――まだ馳河にはあっていない。
礼を言いそびれたものの、仕方ないのでセフレにあえば別れ話を持ち出された。

『小夜』で働いていると必ず男が寄ってきて口説きに来る。
始めはいやだったのに、いつしか男共の処理場としてセフレを営むことになった。
男共いわく、女じゃないからばれないらしい。
それでもたまにばれることがあった。今回もそう・・・
1ヶ月続いていた関係も彼女にばれたからやめたいといわれ最後にということで家に連れ込まれた。
本気で口説かれて、好きかもしれないと思い始めていた俺にとって屈辱の何者でもない。

俺には何もする気がなくて、浩二にされるが儘になっていた。
「んっ・・・アンタに・・・とって・・あぁっ・・・俺は何?」
黙って喘いでいた俺からの質問に浩二は目を細めた。



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