#007 RYUGA ピンポーン 「お届けものです」 ぐちゃぐちゃになった真琴を可愛がっているとインターホンがなる。 まだ多少は自我があるらしく、取ってと小さな声で懇願してきたために俺はしぶしぶ判をもち玄関に向かう。 「なんだこれ?」 お届けものと言って渡された小さな箱を片手で遊びながら真琴に尋ねる。 「ふぁ・・プレゼぁ・ああ・ト・ん・も・・止め・」 「へー俺の誕生日プレゼント?」 リモコンのスイッチを切った俺は息を荒くしている真琴を抱えて足の間に座らせる。 「そーだよ」 少し頬を染めて返答する真琴。 「じゃぁなんであるって聞いたとき言わなかったんだよ?」 「だって秘密とかにしたいじゃん・・・」 「秘密ねぇ・・・」 猫の格好にされた恋人相手に正気でいられる人間は多くないはずだ。 「あーもーいいだろ。続きヤろうよ流雅の猫でいるの今日だけなんだしさ」 小首をかしげて首に回される細く白い腕 なんだよこいつ。 何時も俺にはむかってばかりなのに。 「殺し文句だろ」 「殺してやろうか?」 そう不適に笑う真琴 覚悟は出来てるんだろうな。 「逆に殺してやるよ馬鹿。」 ←→ [戻る] |