#006 MAKOTO 「いい格好だな」 ソファーから立ち上がったと思えば、俺の後ろに回って 尻尾を緩く動かしだす。 今の俺の様はあざ笑うほどひどいはずだ。 ケツを突き出したまま流雅のされるがままになっている身体。 講義するために流雅に向けた顔は目が合った瞬間に後悔を覚えた。 「あ・・ぁあ・ん・・ああっ・そ・・んん・・ん・あ・ぁ・・ぁあ・・」 「後ろだけでも、もうイキそうだな」 目を閉じても見られていると思えば自然とそれが快楽になる。 そう身体にしみこませたのはこの男だ。 それなのにこの仕打ちはないだろう 「天性の淫乱だな」 くくっと上から笑い声が降ってくる。 「う・・あ・るぁあ・・っん・・ふぁあや・・」 もう言葉はすべて流雅を楽しませるだけになる。 そのことを悟った俺はぐっと唇をかみ締めた。 ←→ [戻る] |