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#002 KIRA
俺の顔を賞賛する奴は結構多い。
でもさ、けっこうそこら辺に転がってる程度の男前であって好かれるような顔じゃない。
まぁ、奇抜な髪の色で目立ってんのかもしれねぇけどな。
親しげに喋りかけられたくなくて染めた色は灰色。
所々に水色のメッシュを入れて結構気に入っている。
だからさ、俺は平穏が一番嫌いなのかもしれない。
友達と遊んで馬鹿やってる中で、何時も漠然としない何かが付きまとう。
「バンハー」
古ぼけた喫茶店・・・今向かっている目的地に着く。
「あぁ、何時もありがとう。」
白髪の爺ちゃん。
ここのマスターでこんな俺を雇ってくれている人。
「じゃぁ俺、開店の準備するわ。」
ちょっとだけ照れくさいのを隠して、厨房に入る。
「あぁ、宜しく頼むよ。」
マスターはここのバーテンダーああみえてスゲェ腕前。
俺は雇われバーテンダーみたいなもんで、爺ちゃんは毎日自分が死んだらここをやるっていってくる。
孫みたいだって寂しげに笑う爺ちゃんは良く知らないが、一人らしい。
突っ込んでほしくないことだろうから俺は待つだけ。
いつか話してくれるまで
だから俺はここを継ぐ。
だってさ、こんないい所他人に渡してやるなんてもったいねぇじゃん。



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あきゅろす。
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