詩集 明日の空 あんそ 綺麗に虹を描いても 泪の所為で灰色 いつかこうなる日が来るのだから 今更何を隠すというの 汚れた服は着替えず 潰れた靴は履替えず 乱れた髪もそのままで 明日という日が字の如く明るいというのなら この瞬間が間違い無く今なので 何かに留まる必要はない 少し前を歩むあなた達に 手をそっと伸ばすのよ 手を伸ばし掴めたらと でも実際は届いていない為に その場で崩れ墜ち 瞼を開けばただの闇 そうか まだ夜なのであろう 未来に秘めた光は 遠く遠くに在る様で 自らの力では 到底届かぬ遠い場所 遥か頭上の空を見て 同じ事を想えるのなら そんなに心配はいらない 手をとれば伝わるであろう温度 明日の空が待ち遠しい [*前へ][次へ#] |