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たまぐらむ
【2009/07/13 5:33】

これは私が18ぐらいの頃、当時の仲間と近郊にある山にドライブに行った時の話です。

その山は峠を走る"走りや"たちの集まるところで休日にはそこそこ集まっていた場所ですが、私たちが行った時は平日で、特に集団があるわけでもなく閑散としたものでした。


山道の中腹まで来たところで、1台の車が止まっているので徐行したところ、その車の近くにいた方が

「仲間の車が壁に乗り上げてるので助けて欲しい」

とのことでした。


ふと山肌のほうを見ると、ほとんど立てかけるような角度で車が山肌に乗り上げていて、まだ中に人がいる状態でした。

私たちは車から降り、その車を道に戻し、中にいた方を確認すると、これだけの事故だけに体のどこかを痛めているようでした。


救急車を呼ぼうとしましたが、何せ山の中…

携帯も普及していなかった時代。

公衆電話から連絡をしようにも、山を降りるまで存在しない。

という状況の中、たまたま1BOXカーで来ていた私たちの車に乗せようという話になり、怪我をしてる方と、その仲間の方々2人を乗せて病院に向かいました。


山を降り、ふもとにあった病院に運び終え、
怪我をされた方と一緒に仲間の方1人を病院に残し、車の後片付けに戻ってすべてを終わらせました。

その人たちと連絡先を交換し、解散するとき


「じゃぁ、怪我した人も今度は無理しないでね!」


と挨拶し別れました。

走り出し、少しした後
私たちは違和感に気がつきました。


その後、誰もその違和感について話そうとはしませんでした。






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