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第五章
クリスマス


初めてこの世界で過ごすクリスマスは向こうの世界にいた時と何一つ変わっていることはなかった。
ただ、一緒に過ごす人数が増えただけ以外は…。離れ離れになっていた愛機も今は手元に返って来た。返って来た経緯をイーグ達に話すと皆して嫌な顔をするものだからカノンは苦笑していた。




始めはカノンもシリウスのことはあまり関わり合いになりたくはない人物だとは思っていたが、あの一件でそんなに悪い人ではないのかもしれないと思った。ただ、人に対して極端な反応しかできない人物ではないかと感じられた。


「カノン〜?準備できた?」

「一応は…。あの本当に私がこんな格好をして行かないといけないんでしょうか?」

「もちろんだよ。君は向こうでどの子よりも華やかじゃないといけないんだから。さぁ、出ておいで」


イーグに呼ばれるとカノンは自室から出て、彼に用意された純白のドレスに少し紫がかった白いストールを身に纏った姿を見せる。








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あきゅろす。
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