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第四章
バレてしまったことと部屋


「ゴメン、フェイ。この後イーグさんの家で家族パーティーがあるからまた学校で」

「あ、うん…」


まだ少し疑問があるようだったが、フェイの家でも迎えが来たようで手を振って別れた。その場からフェイがいなくなるとイーグ以外の3人がホッと息を吐いた。


「馬鹿じゃないの!?」

「そうだぜ、事情を知らない奴がいるのに口を滑らせるなんてそれでも大人かよ!?」

「ちょっと待て!アデルは私が教えたからいいとして、何故君がカノンの秘密を知っている?」

「え?だって、それは…」


ラトの口からカノンの正体がばれた時のことが語られた。






――――――――――



オールディントン宅に用意されている部屋でカノンは盛大な溜息を吐いた。

ホグワーツに行く前の部屋は簡素に机と白いシーツに包まれたベッドだけだったのに、今目の前にあるのはどう考えても少女趣味丸出しのファンシーなものだった。しかも、クローゼットに入っていた服はほとんどがスカートばかりでどれもレースがふんだんに使われている。


(着る服がないからこれらを着るしかないのかな…)


仕方なく、カノンはあまり派手なのではない物を選び、それを着た。そして、帰って来たばかりの荷を解き休暇中でも勉強できるように机の棚に教科書を仕舞った。それが終わるとすぐにリビングの方に足を向けた。








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