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第四章
お迎え

それに気付いたカノンとシリウスはそれぞれに違った反応を示した。カノンは喜んでいたが、シリウスは真っ青な顔になった。レックスもレックスでカノンの傍にシリウスがいるのを見ると眉間に皺を寄せた。


「なんでこいつがいる?」

「こいつって言わないの。先輩に感謝しないといけないんだから!」

「迷子になったお前の世話をしてくれたのか?」


レックスの言葉でシリウスは初めてカノンが迷子になっていることに気付いた。カノンはその言葉に顔を赤くた。


「それは言わないの。それよりも見て!」


カノンは包みを開けるとシリウスに買って貰ったペンダントをレックスの前に広げて見せた。これにはレックスも驚いた表情をしていた。


「ヴァルガレイス!?」

「うん!」


二人の喜びようにシリウスは独り残されたような感じがした。カノンはシリウスを見るとにっこりと笑っていた。始めは怒った表情しか見せなかった彼女がようやくシリウスに心を開いてくれたのかもしれないと感じられた。これにはさすがにレックスは面白くないといった顔をしていた。


「いいからもう帰るぞ。ラトとアデルもどうやら用事は済んだらしい。あいつ等にノエルを預けているんだから急ぐぞ」


その場からカノンをシリウスから離したいかのようにレックスは腕を引く。カノンが少し戸惑ったが、シリウスにメリークリスマスと言うとレックスに従って歩き出した。




シリウスは一人その場に残されたが、カノンから貰ったプレゼントをしっかり抱きしめていた。










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あきゅろす。
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