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第三章
心配とけじめ


「それにほれっ」


ダンブルドアの視線の先には心配そうに扉から覗いているラトとアデルがいた。

二人はカノンに気づかれたことを知ると気まずそうに入って来た。
しかし、そんな二人を邪魔だとでもいうようにノエルが突き飛ばしてカノンに抱きついてくる。


「カノン!もう平気!?」


カノンの首に短い腕を一生懸命伸ばすノエルにカノンは愛おしく感じた。


「うん。もう平気よ」

「本当に?」

「上辺だけで答えるなよ?」


アデルとラトも悲しそうな顔でカノンの身を案じた。それにカノンは泣きそうになったが、何とか堪えた。


「二人にも迷惑掛けてごめんなさい。怪我しなかった?」

「私達は全然大丈夫よ」


ありがとうと言ってアデルもノエルに倣いカノンを優しく抱き締めた。


「そういえば、ブラック…先輩は?」

「あの人ならゴメンっていう言葉を伝えてくれって俺達に伝言を頼んだ。なんかカノンに会わす顔がないって」

「そう…」


カノンは視線を下に落とした。いくら向こうに非があるとはいえ、魔力を暴走させてしまった自分がいけないわけであるのだし、もしそれで怪我を負ってしまっているのなら謝らなければならないと思っていた。


「…謝りに行かないと」

「「「カノン!?」」」


これにはノエル、アデル、ラトが驚いていた。しかし、レックスはカノンの性格を長年一緒にいるため良く理解していた。また、ダンブルドアも人を見る目が確かなためカノンの性格上そうなるのではないかと予想がついていた。


「もうすぐクリスマス休暇に入ることじゃろうから、その前に仲直りすることじゃな」

「ダンブルドア先生!?」

「マジかよ」


アデルとラトは呆れるしかできなかった。それにカノンは苦笑するしかできなかった。









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あきゅろす。
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